<絶対残るぞJ1!!編その4

2001.5.19 Jリーグ ディビジョン1 1stステージ第10節
対ジュビロ磐田戦
(磐田スタジアム)〜前編〜
早くも今年2戦目のアウェイ遠征。今回もりおんさん、うめちゃんの3人で車で新千歳空港近くのパーキングに車を止め、そこから空港へ移動することにしました。元々私の車でりおんさんとうめちゃんを拾って千歳まで移動する予定だったのですが、2週間前に草サッカーで左ひざのじん帯を伸ばしてしまう怪我を負った私は、長距離の運転には耐えられず(私の車はマニュアルで、左足を怪我していると非常に運転しづらい)、空港まで移動する予定前々日に電話でりおんさんと打ち合わせ、私がりおんさん宅まで移動→りおんさんの車でうめちゃんを拾って千歳へ、という段取りになりました。打ち合わせではりおんさん宅から朝7時に出発すれば8時30分の名古屋行きの飛行機に間に合う、という話だったので、朝5時半起床、6時45分に自宅を出て予定通り7時にりおんさんと合流、厚別公園競技場の近くにあるうめちゃん宅に向かいました。・・・とここまでは予定通りだったのです、ここまでは。
しかし、
ビョーキなサポーターが二人揃ってしまえば、濃ゆいサッカーの話題で盛り上がるのは必然。2人で熱く語り合いながら車を走らせているうちに、うめちゃん宅に向かう交差点をはるかに通り過ぎ、5kmほど過ぎたところで間違いにやっと気づき、慌てて引き返しました。(このタイムロスが後々尾を引くこととなる)
なんとかうめちゃん宅にたどり着き、札幌南インターから高速に乗り込み千歳までまっしぐら。そこそこ飛ばして新千歳空港近くのパーキングに到着したのはなんと8時!搭乗手続終了15分前!!パーキングの送迎バスが出発したのが8時10分!(激汗)。私は今回マイレージの特典往復航空券での移動だったので、キャンセルされやしないか気をもんでしまいました。結局空港に着いたのは搭乗手続き終了後の8時17分(激汗)じん帯で痛めた足をもろともせず出発カウンターまで猛ダッシュ!!慌ててチェックイン機にJALカードを突っ込む私の眼前に、無常にも「搭乗手続きは終了しました」との文字が・・・。しかし、神は見捨てていなかった!(大袈裟)その後には「直接チェックインカウンターまでお越し下さい」という文字が・・・。搭乗手続終了後に空港に現れる私たちのようなアホタレのために、こんな救済制度があるとは!すぐに搭乗手続を済ませゲートをくぐり搭乗口へ。ドタバタと朝食を購入し機内に乗り込むと、私たちが最後の搭乗者だったらしく、きっちり私たちの席しか残っていなかった(爆)。しかも、私たちが乗ったとほぼ同時に飛行機のドアが閉まる始末(核爆)。飛行機を遅らせるまでの事態に陥らなかったのがせめてもの救いだ。こうして何とか無事に飛行機は離陸、一路名古屋へ向かった一行であった。
名古屋では、某関東サポの女性の妹さんと合流し、レンタカーで磐田入りする予定なのだが、彼女は私と一度しか会ったことがないので合流するのがすごく不安だったらしい。しかし、我々が飛行機から降りて連絡バスに乗ったところで即戦闘服(レプリカ)に着替えてしまっていたことと、彼女のお姉さんと彼女がウリふたつどころかウリひとつなくらいそっくりだったのでいとも簡単に合流(笑)。彼女ははちさんといい、おねえさんはなな@DANさんという、うそのようなホントの双子なのだ。はっきりいって2人を見分ける術は、その八重歯の位置しかないらしい。以前、99年秋の仙台遠征の時に二人のツーショットを撮ったのだが、まるで真ん中に鏡が置いてあるようだった(笑)。みなさんにも写真を見せたいのだが、残念ながら本人たちからの許可がないので見せられませんm(__)m。どうしても見たい方は、アウェイの試合でなな@DANさんを見つけて、その顔が2つ並んでいる場面を想像してください。
とにもかくにも名古屋空港を出発、一路東名高速を磐田へ向かい・・・といいたいところだが、もう一台の札幌遠征組のレンタカーとつるんで走ろうということになり、カーナビが付いているもう一台の車の後ろを付いて走ることにしたが、空港を出て最初の交差点からいきなり道を間違える始末(爆)。「カーナビ付いているのに何で間違えるのぉ〜?信じらんない!」と私たち後ろの車は全員でブーイング(笑)ほどなく高速の入り口に到着し、改めて一路磐田へ。つるむといいながら、車の性能が圧倒的に違うため、私たちはあっというまに東名道で取り残されましたが、なんとか途中の浜名湖サービスエリアに上陸。レプリカ姿の一行を白い目で見る人々をもろともせず名物のうなぎ弁当を購入し道中で食事。なぜかここでも運転手をする羽目になったりおんさんとうめちゃんは「うなぎバーガー」なるものを購入、道中で食していたが、味はどうやら【検閲により削除】らしい。かなり買ったことを悔やんでいました(爆)。東名高速の表示に「磐田○km」という表示が出始めた頃、なんと工事渋滞にまきこまれてしまった(汗)。こりゃ〜開場時刻まで着きそうにない。しかし、すでに現地に到着している人の話によると、関東遠征組のバスもまだ到着していないらしく、遅れて到着してもなんとか場所は確保できるようだ。
無事磐田市内に入ると、そこは田舎だった。さすが他チームのサポから「ジュビロ田舎」と呼ばれているだけある。しかしスタジアムに近づいていくと、あっちこっちにジュビロのフラッグが翻っている。これはあまり札幌では見られない風景かもしれない。途中コンビニで飲料水などを購入し(店員に「札幌から来た」というとめちゃめちゃビビってた)、無事磐田スタジアム到着。さて車をどこに停めようか、と見渡すと、スタジアム専用駐車場がある。しかもものすごーく広い。車を停めて荷物をまとめスタジアム入り。なんと入り口は一箇所しかない。うちらみたいな温厚なサポーターの襲撃ならいいものの、浦●サポなんかが来た時はどう対処してるのだろう?こわー。
スタジアムの中に入ると、まずピッチが近い!さすがサッカー専用スタジアムだ。しかもこの近さは大宮サッカー場並みかもしれない。大宮と違うのはゴールの真裏にネットが張られていていることと、バックスタンドがデカく傾斜が蒲田行進曲の階段落ちくらいに急なことだろうか。早速フラッグを広げたが、振る場所が狭くスタンドの端っこに追いやられることになってしまいました。(しかしこれが後に幸運を呼ぶ)フラッグの準備も終わり、今度はダンマク張りを、と思ったが貼る場所がない。しょうがなくスタンドの通路脇の柵に取り付け無事完了。これからキックオフまでは撮影タイム&談笑タイム&飲酒タイムだ。酔っ払ってしまう前にピッチの近さを早速撮影しようとデジカメを取り出し、スイッチオン!ここで普段はデジカメの液晶画面にカメラ越しの風景が映るはずなのに映らない。映っているのは
「NO DISC」
の文字。そう。デジカメは持ってきたものの、デジカメの記録媒体であるスマートメディアが入っていない。そういえば、昨日ウチのカミさんがデジカメつかってたっけ。んにゃろう!使った後でスマートメディア戻し忘れたな〜!(怒)と一人憤っても後の祭り。慌ててスタジアムの売店まで走ったものの写るんですなどあるわけもなく、今回の遠征は一切の撮影ができなくなってしまいました(涙)。痛い。痛すぎです。カメラを忘れたならいざ知らず、カメラはあっても撮影できないなんて。撮影できない辛さを紛らわせるには「呑む」しかない。というわけで、ビールを2杯飲んでそんな辛さはわすれちゃいました(爆)。いや忘れるわけないんですけどね(呆)。さて、そうこうしているうちにピッチ練習が始まりました。デジカメで撮りたかった<忘れてないだろ!自分。やっぱりウィルが居ないのは迫力に欠けるなぁ、などと思っているうちに選手は控え室に戻り、いよいよ選手入場と相成りました。
相対するホーム側のゴール裏に陣取るジュビサポは、ジュビギャル中心とはいうもののなかなか統制の取れたコールの連続。バックスタンドはかなり大人しいものの、選手入場時にLフラッグが一杯風になびいていることにアウェイの実感を感じつつキックオフ。
試合は札幌サポ全員が予想していた通り磐田ペース。そのペースに乗せられたのか、なぜか電光掲示板がいきなり「磐田1−0札幌」となっている。いつの間に先制されたんだろう??いや、そんなわけないんですけど。しかし、名波が怪我で欠場、奥が警告累積で出場停止となっている磐田は、3年前に厚別で6−1と圧倒された時ほどの脅威は感じません。攻め込まれるものの、DF陣とGKの洋平が踏ん張り得点を許しません。札幌ゴール前で混戦になり、ゴール真正面から藤田がシュートを打った時などは心臓が止まりそうになりましたが、藤田君、ナイスクリア(爆)。愛を感じるぞ、俊哉のそのシュートに(笑)。一方攻撃も、少ないチャンスを生かしゴール前に攻め込みますがなかなか得点には至りません。時折播戸が惜しいシュートを放つが惜しくも枠を外れたり、左サイドのゴールライン際でビジュが相手DFを振り切るも、毎度毎度の事ながらそこからブラジル人とは思えない雑なキックでシュートだかセンタリングだかわからないボールを蹴り、チャンスを逃すなどし、結局前半は0−0で折り返しました。いきなり前半でビハインドを背負うことを予想していた私には意外な展開。しかし後半に入り、意外な展開は予想外の展開になりました。後半15分ごろ、右サイドで抜け出しかけた播戸に田中マコリンがスライディングタックル。なんと本日2枚目のイエローを喰らい退場処分に!そして相手が一人欠けた状態を修正しきれないうちに右サイドの田渕からビューテホーなセンタリングが逆サイドの私が陣取るスタンド側へ!「来たぁ〜〜」と思ったところに現れたのはドフリーの和波!ドンピシャのヘディングから放たれたボールは磐田GKヴァンズワムに見送られるままにゴールに突き刺さる!!その場に居合わせた誰もが想像しなかったであろう「札幌先制」の瞬間だ!狂喜乱舞の札幌サポ。私も伸びちゃってる左足のじん帯が切れんばかりにサルトしながらフラッグを振りまくっていると、目の前には60分一本勝負をフォール勝ちした三沢先制点を決めた和波が我々にガッツポーズを決めながら横切っていく!!ナイスだ!和波!!でもデジカメで撮れない私の前を通るなら、札幌出発前に一言言ってくれ!(爆)ますますスマートメディアを忘れたことが悔やまれるぢゃねーか!(自爆)その後も相手GKヴァンズワムのスットコドッコイ振りでチャンスを掴むが得点には至らず(それにしても、フィールドプレーヤーには恵まれるこのチームが、なんでGKはこんな奴しかいないのだろう)。DFもなんとかこのリードを守り、いよいよロスタイム突入。岡田監督も続々と時間稼ぎ要員を送り込む。播戸が大袈裟に倒れ、磐田の選手と小競り合いを起こししっかり時間を浪費。アウミールも私の目の前の左サイドコーナーフラッグ付近で露骨な時間稼ぎのボールキープ(っていうかここでキープしきれなくって磐田ボールになったのが運の尽きだった)。コーナーフラッグ付近で磐田ボールのスローインになり、ピッチに放り込まれたボールは左サイドの服部に渡り、半ば破れかぶれのロングボールが蹴られる。「うわぁ〜、あぶね〜!集中〜〜!!」という声・・・。ピッチと同じ高さの客席から見ていた私には何が起こったのか全然判りませんでした。しかし、反対側のゴール裏で歓声が沸き起こり、フラッグがはためいているのを見て、「うそ」「まじ?」「同点?」・・・。自問自答する私に、なぜかアウェイサイドからが一番見やすい磐田スタジアムの電光掲示板は「磐田1−1札幌」と語りかける。後から聞いた話だが、主審の岡田さんは服部がロングボールを蹴った瞬間、一旦笛を口にくわえたらしく、このロングボールをうまく処理していれば歴史的大勝利だったらしい。試合再開のキックオフがされた瞬間に後半終了の笛が鳴ったことでも、これは裏付けられた。信じられないことに延長突入である。札幌はすでに時間稼ぎで入れ替えたメンバーで望むしかない状況。入った選手には申し訳ないが、とてもVゴールを望める状況ではない。案の定、延長に入ってからは何度か攻め込むチャンスがありながらもフィニッシュには持ち込めない。磐田の延長Vゴールが決まるのは時間の問題だったのかも知れない。磐田2v-1札幌。私がアウェイ遠征した試合では1年半ぶりの敗戦である。しかも展開としては最悪だった。
試合後知り合いの方々と「おつかれさまぁ〜」などと声を掛け合うが、当然のことながら元気がない。かく言う私も両足に20kgの重りをつけられたように足取りが重い。気を取り直して今回の遠征メンバーと合流、名古屋へ戻ることとなった。
〜以下、磐田戦観戦記(後編)へつづく〜

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