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第45回:「 『アルカディア』 12月廃刊説」を考える


【「噂」の内容】

 早速、現在(06年9月末)収集済みの「噂」について箇条書きでまとめてみよう。


 1 : まず、現行の 『アルカディア』 は、12月末日売を最後に、廃刊する。

 2 : そして新たに 『ファミ通●●』 と名前を変え、新アーケード誌を創刊。

 3 : それは記事の刷新のため・・・早い話が、 ”ライト層向け” にするため。具体的内容までは不明。

 4 : 同じアーケード誌でも、 『闘劇魂』 は現状維持で、廃刊や改変はなし。


 もちろんこれはまだ「噂」の段階で、これまでも毎年のように「『アルカディア』廃刊説」が語られてきた(デマで終わったが)。

 しかし、前回の第23回:「 ハイスコアの有限性」で扱った噂は、「店舗欄廃止」というかたちで、大方そのまま現実となった(不本意だが)。最近はこういうのが多くなってきている。

 この違いは早い話が、そのまま情報の質の差である。今回の噂は実は、ごく一般の個人の流布などではなく、流通業界ルートから流れてきているので、100%とはいわなくても、かなりの信憑性を感じている。

 ともあれ、この噂が真実の場合は、恐らく来月22日までには明らかになることだろう。

 なぜなら、この日までに12月末日売りの「ハイスコア集計用紙」が全国のハイスコア集計店に届くからだ。そしてそこにはこう書かれている「ハイスコア集計は今月をもって終了します」(そして、「新雑誌に引き継がれます」あるいは「完全に終了します」)と。

 だから自分としては、噂はハズレで何も起きないことを期待しているのだが。


【それが真実なら、どのような今後が予想されるか】

 先に示した4つの「噂」が真実なら、やはり一番気になるのは ”ライト層向け” への改変についてである。

 正直、「ライト層向け」というのは、結構 ”綱渡り的な要素” を含んでいる。

 アーケード・・・とりわけこれまで雑誌が扱ってきた ”ビデオゲーム” は、「DS」や「PCオンライン」真っ盛りの現在でも低迷の真っ只中にあり、それは一言でいうと ”マニアばかりが残った世界” だ。

 もし、それでも強引に「ライト層向け」にするのであれば、それはビデオゲーム以外、すなわち、「メダルゲーム」や「プリクラなど大型機器」などであろうか?・・・またそれはすなわち、かつてコナミの重役の講演会で、 「これからは個人経営のビデオゲームではなく、ファミリー向けの大型機械を擁する大型店舗の時代」 と言及していたように、それに合わせた雑誌作りということか?

 いずれにせよ、「ライト層向け」、つまりこれらのジャンルを雑誌の中心にするのであれば、今まで雑誌がスポットを当ててきたところを、そうでなかったところにずらすいう行為を意味し、具体的には、片方でこれまで付いてきた読者層の一部を削り落とし、もう片方においては、一から読者層を構築していかねばならないことを意味するのである。

 それはまさに労多く、実りは未知数という危険な試練である。

 実際、今度また 『ファミ通●●』 に改変するということは、今年2月号の『アルカディア』改変が「店舗欄」を犠牲にしたにもかかわらず、何ら事態を好転させることなく、無駄に終わったということ意味していて、実にむなしいものを感じる。いや、無駄どころか、自分の周りでは店舗欄廃止を機に「アルカディア」を買うのを止めた人が多く、マイナスとなっていた(卑近な例だが)。

 正直にいえば、下手に悪あがきするくらいなら、『ファミ通』という ”冠” をかぶせただけで、むしろあとは何もしない方がまだ得策だろう(できれば「店舗欄があった時期」までさかのぼってもらいたいものだが)。


【「ハイスコアページ」のゆくえ】

 しかし、ここのHPは競技関連を扱っているので、やはり気になるのは、「ハイスコアページ」だろう。先に述べたように、最悪の場合、ページの終了もありうる。噂ではあるものの、「ライト層向け」を標榜している以上、これまでの不人気記事と新たなライト向け記事の差し替えは、当然考えられる運びだ。

 「ハイスコアページ」は、旧『ゲーメスト』でも『BASICマガジン』でも、最下位あたりをうろうろしている不人気ページだ。いかに一部の読者にとってそれが素晴らしくとも、常に ”死の危険と隣り合わせ” だった。

 それでもここまでなくならなかたのは、それが大切なものであり、失くさないよう、みんなが努力してきたからに尽きる。

 また自分も、あの「店舗欄廃止」数ヶ月前から今日まで、毎月欠かさずアンケート・ハガキにハイスコアの良さを書き連ねて送り続けたのに、雑誌改変であっさり斬り捨てられてはたまらない(まあ、たかが一個人のハガキが何になる、1票に過ぎんだろ思いあがるな、といわれればそれでおしまいのことであるが)。

 だから、これは出版社だけのアイテムではない(法的にはそうであったも)。

 もしこれが「攻略DVD」などであれば、その諸権益は、メーカーとプレイヤーのものであり、異論はない。

 しかし、「ハイスコアページ」に関しては、それだけでは済まされない。もちろん、 「ハイスコアは、これまで20年にわたって数多くのプレイヤーが積み重ねてきた ”努力の結晶” で、これはみんなのものだ」 、といっても、結局は当該出版社の所有として帰結してしまうだろう。

 だが、ハイスコアページから店舗欄が消えた前回の『アルカディア』改変(06年2月号)に際し、出版社はこうも述べている。

 「ハイスコア文化を継承すべく、ハイスコアページを継続」。

 「文化」は「攻略DVD」とは違って、一個人や一企業の所有ではない。「文化」はみんなのものである。

 したがって「ハイスコアページ」は継続されるべきで、仮にもし無くすなら、ページは適切に「引き継ぎ先」に譲渡されるべきだろう。



《資料1》 『アルカディア』店舗欄廃止を告げる手紙
(こういった感じの紙切れが送られてくる)



《資料2》 その詳細。 これから何が起ころうとも、必ず守ってほしいもの