index

next

back


叙情曲シリーズ


桜貝の歌


演奏時間 1:38
 作曲家を志していた八洲秀章が18歳の若さで死んでいった初恋の女性への思いを和歌に託し、
友人の土屋花情氏に作詞を依頼して出来た曲だそうです。NHK「ラジオ歌謡」で取り上げ、小川静江さんの
歌で広く親しまれていました。私は倍賞智恵子さんがよくこの歌を唄っていたので、何か淡い哀愁をおび
た唄だなぁ〜と感じていました。この唄ができた背景を知り、歌詞を読むとジーンとした気持ちになりました。
さくら貝の歌
 作詞 土屋花情
 作曲 八洲秀章

美(うる)わしき さくら貝ひとつ
去りゆける きみに捧げん}
この貝は 去年(こぞ)の浜辺に
われひとり ひろいし貝よ

ほのぼのと うす紅染むるは
わが燃ゆる さみし血潮よ
はろばろと 通う香りは
きみ恋うる 胸のさざなみ

ああ なれど
わが思いは はかなく
うつし世の 渚に果てぬ