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小洞氏が指導した@Aの部分は追試である。今までの論文に学んだのだ。
私たちが「小洞式』と呼んでいるのはBの部分である。これが小洞氏のオリジナルである。
縄を首にかけて下の図のように両手で縄を持ち、グリップの部分を回転させるのである。
(下図参照。グリップから20cm〜25cm位のところをもって回す。慣れてきたら30cmくらいでもいい)

今までロープの部分を二つに切って回す方法はあった。しかし、グリップ側を回すという方法は考えたことがなかった。やってみるとグリップが適度な重さとなって回転がしやすいこと、ロープの回転の状態が自分の目で確かめられることなどの利点がある。
 私も二重とびが連続してできないのだが、その原因が左手の縄の回し方がうまくいかないからだということがはじめてわかった。






ポイント 指示
@1回跳んだ後、ドンと座り込んでしまう ○足の裏の前半分で跳び、前半分で降りる。(10秒)
○ひざをやわらかくするために降りるたびに軽く曲げる(10秒)
「足の音をさせないように、足の裏の前半部分だけを使って跳ぶんだよ。」
「ひざに入っているバネを使って跳ぶよ」
A背筋が曲がりどんどん後ろへ下がってしまう ○リズムを良くする為に1回ジャンプをすると度に、2回手をたたく 「『トン、パンパン』のリズムで跳ぶよ。全員の手の音を合わせよう」
B跳び縄が速く回らない ○速くまわすために、縄を首にかけて
縄の部分を持ち、回す。
「親指と人差し指で縄をすばやくまわそう」

小洞健太氏は、子どものつまずきに応じて、以下のように指導したという

小洞式とは

サークルでの追試

体育が余り得意ではないという子も「先生 0回だったのが6回とべた」と喜んでいたという。
また「去年まで1回も跳べなかったのに9回も跳べたのでうれしすぎて10回目引っかかってしまった』という子もいたという。

この報告を聞き、サークルでも追試してみた。
放課後、二重とびの練習をしている子どもがいたのでさっそくこの小洞式を追試した。
二重とびが1回だけしかできなかった子どもは、ほんの1分ぐらいの練習で連続してできるようになった。できたとき大歓声だった。その子は「これはいいよ」ともう一人の子どもに教えた。そしてその子も連続してできるようになった。
 その騒ぎを聞きつけて6年生がやってきた。1回もできないといっていた子どもに試してみると、5分程度の指導で1回できるようになった。(ジャンプして手をリズムよく打つことができない子どもはできるようにはならなかった)
 また、別のサークル員はこの「小洞式」を体育の授業のときに追試し、やんちゃな子どもがすぐに二重とびができるようになり、その子どもとのいい関係が築けたという。

指導前 指導後
5回以上跳べた子ども・・・13名


1〜4回    ・・・・・・・・・12名
0回       ・・・・・・・・11名
5回以上・・・・・21名
   うち10回以上    ・・・ 13名
   今日はじめて10回以上・・・5名
1〜4回 ・・・・・・・ ・・・9名
0回    ・・・・・・・・・・6名

*前回よりも記録が伸びた 23名

まずは、小洞式の効果のほどを見てほしい。わずか数分間の指導で劇的に子どもの事実が変化している。

「小洞式」の効果

小洞式二重跳び指導法