授業記録 Hello songで楽しくあいさつの学習を       戻る
本時は、初めて英会話の授業をする日であった。
こどもたちの何人かは、授業の始まる前から「ABCsong」を歌っていた。きっと初めはABCから習うと思っているのだろう。
私は次のように言った。
「みんなは、日本語どうやって覚えた?(「お母さんの話すのを聞いて」の声)
そうでしょ。初めから「あいうえお」はやらないよね。英語もよく聞く事が大切なんですよ」
そういったあと、HelloのCDをかけた。*Helloの歌詞は次のとおり。
Hello Hello Hello How are you?I’m fine  I’m fine I hope that you are too.」
「もう一度聞いてみましょう。」といってもう一回かけた。
そして、次のように言う。
なんと歌っているのでしょう。聞こえたとおりにノートに書いてごらんなさい。
最初は、ほとんど書けない。「わからん」という声。しかし、何か書いた子どもを誉めると「これでもいいのかな」という感じで書いていくようになる。否定はいっさいしない。聞こえたとおりに書けば、いいのだから。子どもたちは自分の書いたのが正しいのだろうかと隣りの子どもの書いたのを覗き込んでいる。
「『ハロー』と書いた人もいます。『へロー』と書いた人もいます。どちらも正解です。そう聞こえたんだから。聞こえたとおりにかけばいいのです。」そういうと少し安心したようだ。
そのあとは、何回も何回もCDを聞かせた。途中から「わかった!」という声が聞こえ始める。自分のめあての歌詞が流れるときはシーンとしてすぐにノートに書き始める。「だいぶわかった」「できた」などの声が聞こえる。途中でかけた子どものものを読んで誉めたりした。
ほとんどの子どもが書いたら、「CDにあわせていっしょに歌ってみよう」といい、CDにあわせて歌う。
最初のときは、恥ずかしがって声が出なかったので私が大きな声で歌った。
ひとり大きな声で歌う子がいたので、「君こそ国際人だ!すばらしい」と誉めた。その時「間違いを気にしないほうが英語はうまくなるよ」という話をした。)
ノートに書いているので、何回か歌ううちに大きな声で歌えるようになった。(歌詞の発音はそれぞれ違う。しかし、これからも歌っていくのでそのうち何とかなるだろうと思っている。)
とりあえず、歌えるようになったので、意味を教えた。

 Hello・・・こんにちは   How are you?・・・・元気ですか    I’m fine・・・元気です

意味がわかったら、ちょっと練習してみる。

教師「Hello」        子ども「Hello」
教師「How are you」  子ども「I’m fine」

上手にできるはずだから、「very good!」と誉めよう。
この練習を、隣り同士でもやらせてみた。照れるらしく、どこでも笑いが起こった。
そのあと、「I’m fine」だけでなく、「I’m sick」「I’m OK」「I’m hungry」なども教えた。(このとき、イラストがあると伝わりやすいと思った。私は黒板に書いただけだったし、個人での練習が不十分だったので、子どもの感想の中に何人か「難しかったけど楽しかった。」という感想が出てきた。「I’m fine」と同じように、教師対子ども、隣同士などでたくさん練習させることが必要だと思った。)
最後に一人ずつ、教師の「How are you?」に自分の好きな言葉で答えさせて終わった。なかなか照れていえない子どもが一人いたがなんとかいえた。子どもの答えには「good!」「very good!」と誉めまくった。
授業後の感想は、全員の子どもが「すごく面白かった」「楽しかった」と書いていた。
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