青い舌

2002年10月14日、インターネットで彼女と僕は知り合う。
しかし出会い系でもなければメル友でもないから、当時この女性と付き合うことなんて 全く予期せぬ事だった。勿論この事は彼女だって同じ思いだった。
しかし僕はBBS上で会話していくうち、いつしか見知らぬ彼女の存在が妙に気になっていく自分に気が付く。 でも顔はもとより性格や年齢すら知らないのであるから、今にしたら可笑しな話だが何も知らないからこそ、好奇心を抱いたのかもしれない。でも正直なところ実際に彼女と付き合うまでは 随分とあっさりしてるというか、少し冷たい面も感じたものだが、僕は少し冷たさを感じる 女性に関心を抱くので尚更気になっていたのかも知れない。
もし彼女が「生活で大変ですね」等と言った、僕が興味を示さないコメントを彼女が書いてたら、僕は彼女に興味を抱かなかったかも知れない。
或る日ちょっとした事があって彼女から初めて亮を受け取った。キッカケは 何であれ嬉しかった事を覚えてるが、これを機に僕と彼女の距離が縮まるのは難しいと感じていた。それは物理的な距離の問題。そして当時僕は彼女に好きな人が居るのかどうかさへ知らなかったのである。ましてやそのことを亮で尋ねたら彼女が警戒し僕との距離をおき、この日を境に彼女と会話が出来なくなりそうで不安だった。この事は今までの僕の苦い経験上から積極的に事を進めるのは止めることにした。 その後も亮のやり取りは数回あったものの、これと言って男女の仲に発展しそうな雰囲気は無く、時々BBSであっさりとした会話が続いたくらいだ。

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