放牧豚

2019年8月から取り扱いを始めました。翌9月に見学に行きました。

   豚を飼っている牧場は「希望農場」といい、北海道勇払郡厚真町豊沢にあります。新千歳空港から車で1時間弱の近さです。辺りは北海道らしい平野が広がっており、牛や馬や羊などの牧場が続く畜産団地の中にあります。 15ヘクタールの敷地で、常時数千頭が飼われており、年間8千頭が出荷されています。

 この豚の最大の特徴は放牧されていることです。出荷前100日以上は放牧され、一般より1ヶ月長く肥育しておよそ7か月目に出荷されます。大きなビニールハウスの豚舎と放牧地がつながっており、豚は自由に豚舎と放牧地を出入りしています。厚真町は北海道南部にあり南は太平洋に面しています。雪も少なく、寒い時でも零下10度くらいです。雪の中でも豚たちは元気に走り回っています。
 豚たちは生後90日までは豚舎ですごします。豚舎は「バイオベッド」と呼ばれる発酵床で、循環堆肥の上にもみ殻、おがくずが敷かれ発酵を続けています。糞尿処理の負担が少なく、豚の健康維持にも効果的です。
 豚の種類はいわゆる「三元豚」(LWD)と呼ばれるもので、大ヨークシャーの母とランドレースの父との間に生まれた(F1)メスの子を母として、デュロックの父と掛け合わせた豚を「放牧豚」にしています。
 
  エサは遺伝子組み換えしていないトウモロコシや大豆かす、地元厚真町の飼料米や国産の魚かすなどを与えています。放牧後は抗生物質を使わず、予防薬やワクチンの投与もしません。やむを得ず薬を使った豚は「放牧豚」から外されます。 
 豚の加工を手掛けるのはファーマーズファクトリー(株)です。こちらは恵庭市にあり、新千歳空港から車で30分ほどです。豚の屠畜場はファーマーズファクトリーと希望農場の間にあり、毎週4日新鮮な枝肉が運ばれてきます。右の写真はホルスタインの廃牛をさばいています。あらゆる機械がきれいに手入れされ、衛生的です。作業場の室温は14℃に設定されています。 
 ファーマーズファクトリーでは豚肉加工だけでなく、ハムソーセージや総菜なども作っています。またF1牛やホルスタインの加工もしています。
 
    希望農場の生産スタイルが安定していて、毎週160頭を加工していることもあるのでしょうか、まぁのにいただく豚のパーツ「放牧豚セット」は1頭が52s〜55sと安定しています。またファーマーズファクトリーの職人さんの加工技術は優れていて、包丁傷や残骨もほとんどなく、きれいな仕上がりです。脂も8ミリアンダーに統一されていて、まぁので出す豚脂がほとんどなくなりました。