2005年・月別
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2005年7月


シャトルと侵略生物!
「夢を追う」。
成長過程の子どもたちはもちろん、大人だって持ち続けたい一文だ。
アメリカ・スペースシャトル「ディスカバリー」に乗り込んだ、野口聡一さんの勇姿が、未来へ誘う。
国際宇宙ステーションから出て、シャトルを点検、修理試験する。
船外活動と言う「未知世界」の知らせに、明星となった壮年飛行士。
無重力・高低温環境対応専用服が、重さ120キロで、一着、13億円だとか。
「いい眺め…」って漏らす、野口さんの地球観察を、誰でも味わえるとしたら、21世紀後半か。
特撮テレビ番組で、1967年放映「キャプテン・ウルトラ」の、名がひらめく。
大気圏外開拓を進めるさなか、侵略生物・バンデル星人と戦う、ストーリーだ。
いま、彼らが現れたら、ひとたまりもない。
心は、子どもへ戻れそうな、希望に満ちる。
シャトル・メンバーの、無事、帰還を祈りたい。
(2005年7月31日・日)

体で会話!
一枚の写真に、手を伸ばす。
「出会えたときが、寒かったの。だから、名前は『こゆき』」。
雌ネコ話をはじめた、ペット好き女性。
「一緒暮らし」5年と言い、しま筋の入った三毛顔で、真っ白なおなかスタイルだ。
首輪は、赤いネックレスにも見え、衣装バッチリ。
「かわいく、撮ってね」と、表情で語りかけるみたい。
愛猫や愛犬との対話で触れたら、女性は迷わなかった。
「いまのままで、いいよ…」。
私たちが距離を置けば、警戒へと走る彼ら。
面持ちは「人間恐怖心」か。
体で触れ合う、コミュニケーションに努めたい。
(2005年7月30日・土)

初体験の年齢!
最終面まで、カレンダーをめくった、イエロー・ベストの事務スタッフ。
「26日月曜、それとも翌朝、どちらがよいでしょう」。
明瞭な問いかけでも「おやっ」と思い、聞き直す。
「自覚症状のない、潜在病巣発見や、健康保持アドバイスを受ける…」。
あらましは、人間ドックだ。
ときたま、耳目してたけれど、知らん顔ができなくなる。
「初体験の年齢になっちゃったかな」。
老化現象も、時間とともに進むから、末永いおつき合いか。
勝負どころは、年末までの生活管理と、心身安定しかない。
ドック結果から「◎」がつけば、感激に浸りそう。
(2005年7月29日・金)

商人案!
一つ家屋を隔てて、衣料店が組み合う。
2年前まで見られた、村役場周辺商店街の情景だ。
道路から見て右側に建つ、お店へ入る。
話に耳を傾けていた家族スタッフは、ボタンつきブラウスを持ってきた。
「母は喜びそうだけど、こっち、貧乏者なんです…」。
価格を確かめての、とっさ言葉である。
黒系バックで仕立てた、花柄七分袖同類商品が、つぎにお出まし。
地味なデザインは、かえって、母を引き立てそうだと思った。
前者より、半値以下だと分かったら、迷いなんか吹っ飛ぶ。
少し割高にせよ、母を知る商人と一緒で選べた、バースデープレゼントは最適か。
「これっ、見て」の声が聞こえたら、デジタルカメラで記念撮影したい。
(2005年7月28日・木)

「秋桜」異論!
出番を待つ植物で、ピンク系の花がある。
正体のコスモスは、漢字だと「秋桜」。
1887年前後、はるばる、太平洋を渡った一輪が、日本人と出会う。
花びらの色・形では、桜と似てる?。
「あきざくら」と、書くようになったわけは、四季の中で生活する心理作用か。
「あの花は、なぁ〜に!」。
昼間、車庫付近を歩く人が、不思議そうに見る。
真っ黄な、コスモスなんだから、無理もない。
落葉高木で、バラ科となる桜に対し、コスモスは、キク科一年草。
父の趣味、大菊づくりから、純白や黄色、濃紺を眺めた。
「うん、コスモスって、桜じゃないっ」。
(2005年7月27日・水)

幼なじみボス!
マイカーは、駐車スペースに収まる。
買い物袋を下げ、ステックの男性が、農協店舗から出てきた。
店内へ入ったところで、高齢女性とすれ違い、声が飛び交う。
瞬時「幼なじみ」プラス「同じ屋根暮らし」で、懐かしく、ちょっぴりドキドキ気味。
彼に「リーダー格」は、似合っていた。
足かけ4年、お互いを見つめ、死闘の場に化した運動用マットへ…。
まわりから見て「ボス」的存在も、色濃かったと思う。
4キロ長大トンネルを通り抜け、助手席の母親と、ショッピングに訪れた彼。
次回、顔合わせができたら、現在ライフとか人生観へ、話題は流れよう。
元気そうな彼を、わが心のパワーにしたい。
(2005年7月26日・火)

同種、見つけた!
思わず、声が出そうになった。
「あっ、同種じゃないか」。
エンジン性能・1300tは、パワーと燃費をマッチングさせ、小回りも利く。
女性をはじめ、マニアだって多かった、トヨタ自動車株式会社「スターレット」。
販売社名変更と同期、新型車誕生の夢、消え去る。
だんだん、仲間は見えなくなった。
「人気車だから、若干、時間がかかってしまうかも…」。
セールスマンの説明は、愛車、2代目購入での、懐かしい話。
「脚代わりボティ」に少し、すり傷や打ち身もあるけど、検診以外、治療をしていない。
10年間、乗り回す、ポンコツ、5ドア・ソレイュL・4WD。
キズなしで走る、見かけた同車種。
古いクルマほど、いたわる心を持つ人は多いんだろう。
(2005年7月25日・月)

地球財産!
液晶ディスプレイと、にらめっこしていたら、わずかな横揺れに遭う。
「地震が、どこかであった?」。
きのう、夕刻だった。
マグニチュード6.0の震源地は、千葉県北西部と推定発表した気象庁。
深層にある太平洋岩板が、フィリピン海プレートに刺激を及ぼす。
関東地方で現れる大地震動の、メカニズムらしい。
「都会人」にとって鉄道など、大切な「足」がまひしてしまう。
震度5強を観測した足立区や、周辺地域でも、生命危険を防げて一安心。
「予告した人がいる」。
各社週刊誌記者は、情報提供者を「捜索中」か。
13年ぶりとなった大揺れが、またいつ、発生するのだろう。
「地震の巣」って、関東以外にも見られる。
「地球財産を借りて暮らす…」と言う、考えも浮かびそうだ。
(2005年7月24日・日)

一瞬咲花!
下ごしらえが終わり「煙火づくり人」らは、ひのき舞台に顔を見せた。
色火・発音剤、火薬混合技術なら、花火しかない。
星々が輝く黒幕へ、火と煙の花を咲かせ、大きな音で覆う。
夜空に飾る、動く芸術品かも…。
小さな網戸から、打ち上げ花火が目へ飛び込む。
虫の侵入さえ忘れ、対岸を一望できる、洗面所窓際に寄る。
「一瞬咲花」は見えたって、音がしない。
遠くで眺めると、可憐で穏やかさが感じられそう。
夏、たけなわだ。
汗がにじむ職人、資金提供者の心意気を、思う存分、堪能しようじゃないか。
(2005年7月23日・土)

人力サービス!
見慣れた出入り口には、手動ドアが待っている。
押すとき、引くにしても、扉取っ手を持ち、体当たりでいく。
村内で、2つの民間金融機関は、昭和40年後半から50年前半に建てられた。
新しいお店や、公共施設の改修と比べたら、後味がよくない。
「エポックを画する」と言うなら、バリアフリーだろう。
「重いドアが、パッと開いちゃった」。
用を済ませて、帰ろうとすれば、何もせずに外へ出られる。
スタッフらの、人力サービスだ。
建築構造上、自動化ができないとしても、厚い心配りは、どこにだって負けない。
「障壁の自由」って、ふれ合い…?。
無言アピールで取り組む、金融機関放談だ。
(2005年7月22日・金)

名刺新風!
9センチの横幅、縦が5センチなら、名刺大。
コンパクトカードは、ビジネスで欠かせない。
風向きか、弱冠で受けた、マスコミ・インタビューを思い出す。
先方より差し出されても、もらうだけの「一方通行」で、あたり前と思った。
学ぼうとしなかった社会秩序に、20歳代後半やっと、気づく。
「あなたのお名前は…?」。
顔見知りでも、聞きとりにくい耳を持つ身だと、尋ねる勇気が必要だ。
パソコン&プリンタ環境下だったら、小型カード作成なんか、難しくない。
仕事以外で使う、個性デザインから「自分色」を出そう。
カットの貼りつけや「ネームだけシンプル」もよい。
さぁ〜て、世の中に、名刺新風は起こるか。
(2005年7月21日・木)

転勤・地方記者!
Tさんは4年前、田舎町で取材活動をはじめた。
山国の人々と馴染み、地域人になる。
実績が認められ、彼は今月末、海辺近くへ行ってしまう。
「入社まもなく、新聞配達、やりました」。
「紙面原点」を学びとり、新米記者は見知らぬ土地にやってくる。
電子メール交換も、ずっと、続けてもらう。
福祉関連記事を多数、手がけた彼。
「当事者側にだって、偏見がありそう」。
取材用カメラ持ちの「疑問言葉」である。
昼過ぎ、病院駐車場で、彼は近寄り、名前を呼ぶ。
「転勤あいさつ回り」のさなか、鉢合わせに…。
大きな手と握手をし、それぞれ、行き先へ向かった。
新たな地で感じとる、彼の近況メールが待ち遠しい。
(2005年7月20日・水)

和やかタイム!
場所、建物とも、18年前の面影はない。
フレッシュ風職員に、先輩ネームを告げたら、事務デスクが並ぶ一室まできた。
途端、低音と明瞭さある「おーっ、元気か」の声が、鼓膜に響く。
対話で使われる、小さなテーブルを挟み、話しはじめる。
冷やし麦茶サービスで、女性スタッフが近寄ってきた瞬間、一言、思い浮かぶ。
「仕事仲間」。
職場の基本概念「住民信頼」は、当時よりも重みを増す。
わずか5年足らずで、方向変換した「わがまま者」に、優しいまなざしで見守る仲間ら。
「みんな、精一杯。お前さんのパワーも、励みとなってるよ」。
心広い先輩から、エールを受け、感慨無量。
「朝顔、分かるよね。じゃあ、黄色は…」。
別れ際、彼女の質問に「マリーゴールド」って、答えた。
みなさん、和やかタイムを、ありがとう。
(2005年7月19日・火)

ひまわり伝言!
何輪かで、群れをつくる風景は、道ばたにあった。
人だったら「起立」と言える状態が、保たれ続く。
「あれっ、もう咲いてるの」。
空は、厚い雲で覆われていようと、鮮やかな黄色が、夏の象徴を思わせてくれる。
「目撃」は、2週間前だ。
「太陽に沿って、花向きが変わる」って聞いたけど、研究実証がなさそう。
列島ど真ん中や西日本で、梅雨明けしたと言う。
最高気温34.5度の当地に、何一つ異論なし。
少雨地域は、水不足で心配が増える。
「ひまわりメッセージ」って、ありそうな…。
「空を見上げたなら、自然との、コミュニケーションができるよ」。
(2005年7月18日・月)

長寿桃!
黄昏近く伯母と、いとこの顔が見えた。
「桃の出荷、はじまったんですか…」。
あいさつ直後、尋ね言葉を吐き出したら、少しつらそうな表情の、返事が聞けた。
「25日からなんだよ。いま最終準備で、めちゃくちゃ忙しい」。
隣町へ嫁いだ伯母は、ご主人と、果樹栽培に汗を流す。
自営業メンバーならば、共通語が存在する。
「生涯、定年なし」。
厚生・共済年金受給対象後も、働く人たちが増えた。
農業からヒントを得た、お勤め人?。
いずれにしても、関心は「生きがい」へと、移ってきている。
「長寿桃」の、名がつくとしたら、80歳伯母夫婦の果実であろう。
(2005年7月17日・日)

犬カエル登場!
「ヘビっ」と、母は言う。
「一番嫌いな、生き物はな〜に」って、問いかけたら、一言が返ってくる。
彼らの、出現しやすい時季なので「答えピッタリ同士」も、少なくなさそう。
なぜか、抵抗感を持たない父に、苦手者がいた。
魚から爬虫類となり、田や沼で暮らす、カエルだとか。
ウルトラマン変身シーンと彼らは、ちょっと似ている。
「犬にだってなれるよ」は、長野・愛知両県境に生息する、異色カエルの鳴き声「ワン…」。
おたまじゃくしで隠された能力が、人々を驚かす。
爬虫類好きの人も、意外に多いらしい。
エリマキトカゲ以来、新星となるか。
犬カエルくん、がんばれっ。
(2005年7月16日・土)

自然と人間の叡智!
火の移りにくさで、利用が広まった「石綿」…。
繊維加工から糸となって、火よけ服や幕は、火事被害を最小限に食い止める。
フェルトなら、吸音材としても名高い。
関連製品を「人間の叡智」とみれば、きれい話で済む。
裏で「異なる叡智」が、人体へ入り込んだ。
問題報道された、アスベスト健康被害である。
社員ばかりか、石綿は作業着を介し、家族の命も奪う。
長時間かけて、中皮腫、じん肺に至らせる、まさしく恐怖物質か。
行政注視の足りなさ、利益優先企業とが絡み合い、ファミリーも含め約400人は、人生路を閉ざされた。
私たちってまだ、自然に学ぶところが多い。
(2005年7月15日・金)

議員になろう!
「『国会議員になるぞ』って言う、大きな夢がほしい」。
父の意欲的な助言を受け、学校イベント・意見発表会に臨む。
「努力すれば、不可能じゃない。まず、県会議員でやろうよ」。
壇上に立つ、17歳わが身を、会場の笑い声が包み込む。
仲間入り教師らもおり、アピールは冷え切ってしまう。
新しいライフプランが示され、独り暮らし形自立へ走った人が多すぎた。
「地域によって、利用者が偏っている。定率負担導入も、やむを得ぬ…」。
官僚さんは大あらわで、障害者自立支援法・修正案を作成し、議員さんに渡す。
「五体満足人」中心社会だから、なくて不思議な見込み違い。
否応なしの、なりゆきか。
もっと国政に、ハンディマン官吏や議員がいなくてはダメ。
当事者の手で、福祉制度見直し、新法へ取り組む、前向きな考えを現実させよう。
(2005年7月14日・木)

実地・ゲーム体験!
カー・レース画面なら、ゲームセンターの定番。
無謀レーサーは、急な進路変更を仕掛け、接触減点へと陥れてくる。
「END・OFF」にならぬよう、おもしろさと、スリルで勝負だ。
フロントガラスが、ゲーム画面みたいな、錯覚を起こす。
通行区分帯手前で、前方F車は右折側へ進む。
確認後、ちょっと加速したら、見えないはずのF車が、直進通行帯へ割り込んできた。
紙一重のリスクを防ぎ、助手席で母が言う。
「ヒヤッとしたけど、何もなくてよかった…」。
停車以外だと、自動車事故は、双方が責任を持つ。
紅葉マークづき車両だったけど、色あせており、分かりづらかった。
実地・ゲーム体験から、安全運転につなげていきたい。
(2005年7月13日・水)

小さな悪魔!
車庫は、鉄柱からなる蚕室の再利用である。
普通自動車でも、3台が「住める」スペースだ。
なのに、入口中央で居座る支柱は、邪魔者扱い。
狭い旧道に加え、わが家の石垣が「サンドイッチ形」をつくっている。
バック駐車は2度、ハンドル切り直しだ。
「鉄柱確認で、神経を使っています」。
昨年、チョコレート系のさび止め塗料作業をしてもらった、近所助っ人に話す。
反射シート貼りつけ提案が出され、不安解消されたはずが…。
何者かによって、いたずらの跡形があった。
ためらわず、シート貼りリセットをしてみる。
きのう以来、変わった様子は見られない。
通学路沿いだから、輝きまなこに、好奇心が動いたか。
「やっちゃあいけなかった」って、小さな悪魔は反省したのだろう。
(2005年7月12日・火)

きのこのつぶやき!
あかまつ林で、淡褐色の傘を広げる松茸。
独特な芳香や風味は、秋イメージだが、人工栽培に至らない。
「ブラジル山中に住む人って、なぜ、長寿なんだろう」。
彼らの常食から、疑問が解けた。
松茸同様、自然生育しか手だてがなかった、きのこ・アガリクス。
「βーD−グルカンによって、免疫力は高まる」と言う、成分研究も進む。
健康維持で脚光を浴び、とうとう、国内工場栽培へこぎつけた。
ホクトメディカル株式会社の、前向きな努力だろう。
けれど、医療との結びつきは薄く、まだまだ前途多難か。
「治療薬と健康食品、どちらにもよいところあるさ」って、アガリクスがつぶやきそう。
柔軟姿勢こそ、最新医療につながると考えたい。
(2005年7月11日・月)

敗戦犠牲者!
昭和初期、日本関東軍の侵略戦争がきっかけで、中国東北部は「満州」と呼ばれた。
広大な平野が、ちっぽけな島国を魅了させたのか。
武力に頼り、つかんだ領土は、敗戦とともに消え去る。
「絶対、手を離すんじゃあないよ」。
母親の声が握りしめている、小さな手に響く。
地獄へ変貌した地で、多数の命が散り、人為的運命も生んだ。
いまなお、悲惨を背負う、祖国へ戻った残留孤児。
大阪での司法判断が、彼らに無情の言葉をたたきつける。
「国に違反はない…」。
母方の伯母2人も、現地で生と死を分けた。
生き続ける、敗戦犠牲者の叫びが、こだまする。
(2005年7月10日・日)

アニメとチョコ!
日曜日、午後6時から2時間、フジテレビ系列局は「アニメ染まり」だ。
個性豊かな「フジ」を、長野県2番手の民放で知る。
はじまり番組なら「ハクション大魔王」「いなかっぺ大将」「科学忍者隊・ガッチャマン」など、年代が思い浮かぶ。
同じく、森永製菓コマーシャルも、飽きずに見させてもらう。
「チョコボール」は、印象ある一品だ。
小豆パウダー入りビスケット、香ばしい大豆を使った、新製品2種類が、もうすぐ店頭へ…。
ネームの通り、チョコレートが主役だけど、昔とは少し違う。
「ピーナッツ」&「キャラメル」であり、単純な味もうけたはず。
画面から飛び出すような、風大左ヱ門とニャンコ先生にプラス、当時のチョコボールを頬張れたら、子ども心が戻りそう。
(2005年7月9日・土)

耕す人!
愛車へ戻ろうとしたら、懐かしい顔が近づく。
昨年末、自治体の「大関」を退いた、穏やかな男性だ。
「長いあいだ、お仕事、ご苦労さまでした…」。
男性は、両手の指を動かす、ジェスチャーで問いかける。
「これっ、やっているんだろっ」と言うので、パソコン・キーボードが連想できた。
「福祉畑」に、肥やしを与えた人柄は、いまも変わらない。
駐車スペースから、そばに建つ、農村交流研修センターを見ながら、男性は話す。
「俺、ここへきているから、また寄ってくれ」。
ちょっと、ぱらつきた白髪が、苦労の表れに違いない。
村総面積を、畑にたとえるなら、男性の異名は「耕す人」であろう。
(2005年7月8日・金)

ポケット考!
「まわりが寄り添い、包み込むような形で、利用者を支えたい…」。
明瞭な声の持ち主、中枢スタッフさんは、施設名称「ぽけっと」に触れた。
「稲作地」だったところへ、デイ・サービス主体の活動拠点が建って、2年が過ぎる。
目と鼻の先といった距離なのに、やっと扉をくぐってみた。
言われるまま、上がり込み、スタッフさんのあとを追って歩く。
建物の、ほぼ半分が「仕切りなしルーム」。
食卓や畳敷き、リクレーションの場も、ぐるんと見渡せる。
一般構造とリフト式両浴槽、ベッドだって並べられ、ゆったり感抜群。
衣服には大抵、目立たない「アクセサリー袋」がつく。
ハンカチなど、必要品入れとなるほか、ファッション的部分も持つ。
福祉現場を訪ねたら、包み込むと言う、ポケットの意味合いを学んだ。
(2005年7月7日・木)

手帳不正使用!
「海外だと、現地通貨に変えなくて済む」「もってこいの、インターネット通信販売」。
便利さには案外、暗影が潜む。
先月下旬、大量の個人情報流出トラブルに、対処できなかった、アメリカ、データ処理会社。
強力な連携で乏しい国内関連会社も、顧客管理の甘さを指摘されそう。
統計上なら、クレジットカード不正使用は近年、減少傾向だ。
普通口座通帳持参で、金融機関窓口へ向かう。
現金を受けとって、愛車へ乗り込む瞬間、居合わせた女性が近寄ってくる。
「大切なもの、落としましたよ」。
手渡してくれたのは、身体障害者手帳である。
「ありがとうございました」と告げ、胸をなで下ろす。
すぐ、お金につながらないから、身障者手帳は悪用されにくい?。
「カード紛失は、気をつけろ」と言う、天の忠告だと思う。
(2005年7月6日・水)

生き物の謎!
「人の進化」を示唆する、チンパンジー。
血液からDNAを調べ、新入社員性格テストも試し、彼らの性格に迫ったのは、岐阜大応用生物科学部・研究グループだ。
リーダー的な「支配性」「社交的」や「神経質」など、タイプ別に遺伝子の影響を受けると言う。
「個性形成」は、われわれのケースだと、約50%で生活環境が絡むらしい。
見方を変えるなら「両親混合性分」って、愛の結晶かも…。
「甘えん坊」「気強い」「のんびり屋」で、わが家のネコ軍団も行動表現豊かである。
霊長類ばかりでなく、心の動きにDNAは、深く関わっていると思う。
個々の性質を分かっている私たちだけど、動物はどうなのか。
今回の研究結果を基に、少しずつ、生き物の謎を解き明かす、使命が求められそう。
(2005年7月5日・火)

半導体くんへ!
電子基板も、一つの「工場」だろう。
抵抗器・コンデンサー・コイルに加え、3本足で立つ、黒い粒が顔を出す。
「半導体くん」の要役、トランジスタだ。
ダイオードも含めて「3石ラジオ」と呼ばれた、当時を思い起こさせる。
「26,000人削減で、大規模リストラ完了…」。
家電大手・松下電器産業は、新たな生産体制づくりへ向け、突っ走っていく。
生産で活躍してきた、仲間を見捨てる格好だ。
ICからはじまった集積回路など、LSIの進歩はめまぐるしい。
コンピュータに必須な、基礎パーツであるのも確か。
さらなる開発で、未来へ進む。
ただ、つくり手を尊重する、半導体であってほしい。
(2005年7月4日・月)

黄緑ライト!
小学生で「光の舞」を見た。
父に負ぶってもらい、草むらの田んぼへ向かうと、いっぱい「黄緑ライト」が飛び回る。
正体は、発光部を身につける、昆虫「蛍」だ。
思いのまま、彼らを採集し、紙袋や虫かごで閉じ込め、持ち帰った。
真っ暗な寝室でも、生きた光は消えない。
翌朝、目を覚ますと大抵、弱々しい灯火に変わってしまう。
一晩、精一杯、輝き続けたのだろう。
同一盆地内で、ある自治体は、観光事業として「ほたる祭り」に、取り組んだ。
「蛍を眺めて、夕食を…」。
人工飼育から「蛍ショー」が公演となった、都会レストランも登場。
蛍が持つ、不思議な「能力」を生かし、共存へと進もう。
(2005年7月3日・日)

LOVEの園!
祖母は毎年一度、お決まりセリフを披露した。
「静岡のおばさん、7月2日に生まれたんだよ」。
本人不在でも、ためらいなさそうである。
聞き手にひらめく文字は、愛娘しかない。
排気量で余裕あるクルマを、ご主人が運転し、夕方、生家へたどり着いた叔母。
「集団就職メンバー」だったから、高校卒業以来、ふるさとで過ごす、バースデー一夜だ。
ごちそうを前に、やんちゃ言葉を吐く。
「叔父さん、愛の告白、叔母さんへおくった?」。
即、すがすがしい返答がもらえる。
「毎日、愛を告げてるよ」。
冗談ではあっても、叔父の人柄が見えた。
外から見る限り、叔母夫婦は「LOVEの園」で暮らす。
(2005年7月2日・土)

接触&輪郭!
親譲りなのか、話たがる性分だ。
女子高生は、テーブルを前にして、こちらの右側へ座った。
「おじいちゃんの世話になって、地元小学校で勉強したんだ」。
「アマチュア無線をやりたい」と言う思いなど、口が動きっぱなし。
分かりづらい発声でも、耳をそらさない彼女は一つ、尋ねてくる。
「お話が聞けて、とっても感激。今度、手紙を書いてもいいっ?」。
女子高校・ボランティアクラブ員らが、養護学校寄宿舎を訪問し、茶話会で交流する。
「思春期さなかシーン」を蘇らせる、本日、紙面記事があった。
「最初は不安だったけど、ふれ合ったらまた、みんなと会える日が待ち遠しい」。
収穫を印象づける、高校生のコメントだ。
相手と接触があって、輪郭が見えてくる。
2つ年上だった彼女と、何度か、手紙を交わす。
いまならば、たぶん、コミュニケーション手段は変わっていたかも…。
「ねぇ、メール交換しようかっ」。
(2005年7月1日・金)

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