2005年
年齢錯覚!
1年5ヵ月ぶりに、知り合い女性と顔を合わせた。
さわやかな印象は、彼女が持つ性格と、看護ライセンスの輝きであろう。
高度医療が整った病院から、整形外科系医院に入って働く、彼女は言う。
「子どもと接する、時間を増やしたくて…」。
一言が伝えるのは、家族愛精神だ。
「体調は、どう?。いまの時季は、よくないかなぁって思っていたよ」。
心配をよそに、強めの語気で話す。
「だんだん、よくなってきたみたい」。
やりとりは、仕事柄の領域とも受け入れられる。
だが、彼女と語らった約40分間は、友だち同士と等しかった。
お互い、年代が違うけれど、まるで同年のよう。
年齢錯覚には、心のふれあいが関与する?。
(2005年6月30日・木)
お口の友!
「ビール瓶と比べ、少し小さめ容器に、白い液体が見える」。
農薬じゃあなく、水で薄める飲み物なら、これっ。
本来「カルピス」は、夏のイメージが強かったけど、アルミ缶製品やホットでも味わえ、野菜同様、四季を忘れさせた。
提携商品を試みた、カロン株式会社が「カルピス・アソートキャンディ」を販売する。
乳酸菌飲料の元祖に、衰えはない。
今回はじめて、創業家以外から社長誕生となった、菓子メーカー「カルビー」。
「かっぱえびせん」のほか「ポテトチップス」など、家族全員向けスナックを、世に出す。
中田康雄副社長の昇格で、会社繁栄へつなげていく。
消費者に、なじみ深い商品は大切だが、創始者をしのぐ、挑戦があってもいい。
「新鮮な『お口の友』をつくってぇ…」。
両社へ望む、庶民の声なき期待か。
(2005年6月29日・水)
年金講座!
初老男性が尋ねた。
「脳疾患後遺症を背負った、知人がいる。障害基礎年金の該当にならんのかなぁ」。
素朴な問いは耳に入り、情報収集してみる。
「残念だけど、制度対象外となりそうです」。
知人は65歳未満だと言うが、国民年金で繰り上げ支給を受けたため、変更が認められない。
「早くもらっておこう」「いつ何があるか、先は闇」。
広がった選択肢が、受給資格者の気持ちを揺さぶった。
満額支給者と、保険料完納から受けとってきた人の開きは、72歳を境に交差逆転する。
「俺、65歳からもらうぞ」と、腕組みの父が決意表明。
昨年「60歳組」を飛び越え、折れ線グラフは上るのみだ。
取り集めたデータで、じっくり、ベスト環境について検討していく。
探求姿勢って、生き方の要素ともなろう。
(2005年6月28日・火)
医師と整備士!
愛車に乗り込み、キーを差し入れた途端、大きなエンジン音が鳴り響く。
一定の位置で、アクセルペダルを踏むような状態だ。
「P」から「D」へ、ギア変更したけれど、ブレーキが離せない。
11年間、つき合ってきた「足」の、異常と見た。
「オートマチックで、片側オートバイ・ハンドルづき」。
舵とりパーツにつけた、ボールを握って運転ができる、一昔前の手動式改造車だ。
自動車整備士さんが、現地まで駆けつけ、まず「応急手当て」を施す。
助手席へ移って、彼の手で、マイカーは走り出した。
わが家に立ち寄ったあと、整備工場へ…。
「手動レバーとアクセルを結ぶ、ワイヤーが絡んでいたんです」。
「精密検査」から、原因と修理完了を告げられる。
アクシデントが過ぎ去って、やれやれ、助かった。
病院の駐車場が、トラブル発生場所。
医師と自動車整備士、真剣なまなざしは、両者とも共通している。
(2005年6月27日・月)
紫陽花苦汁!
朝、教室入りしたクラス担任は、すぐ、黒板へ向かった。
右手に持つ白チョークが、サッと、漢字を見せる。
「紫陽花」。
読み方テストから、担任の心境が分かった。
われわれへ「国語能力を知れ!」と、目覚めさせる手法に尽くす。
お天道さまよりも、雨と仲よしイメージを持つ「あじさい」。
2日前、床屋さん宅の庭で、鮮やかな一輪に出会う。
空梅雨がささやかれる中、天から降る、しぶきに打たれれば、紫の潤いは、いっそう増すだろう。
濡れた葉に上って、ゆっくりと歩く、カタツムリが待機中だ。
季節を飾る花なのに、漢字変換で強烈パンチ…。
10代半ば、学舎ですすった「紫陽花苦汁」である。
(2005年6月26日・日)
純白な友情!
わが村は地形で、バラエティー豊かだ。
河岸段丘や、いくつかの小さな峠と、集落が点在する。
15分を刻む運転タイムで、のどかな辻にさしかかった。
道ばたの小売店前に停車し、店内へ足を踏み入れたら、自動チャイムが鳴り出す。
「こんにちは」と、あいさつすれば、奥から出てきた男性店主は「さあっ、上がりなさい」…。
山あい人に、交流の場を与える「カラオケルーム」プラス「併設○○家資料館」では、先祖遺品が並べられている。
奥さんが先立つ境遇で、自治体チェック役の村議会議員も務めた。
男性と父は、交通安全協会の要仕事から、親友関係を保つ。
一つの鉢が、入口前に置かれている。
「クラッスラ」と呼ぶ、和名「金のなる木」だ。
大切に育てていた男性と、贈り主は目が合う。
父は、あふれる笑みを浮かべる。
2人の、純白な友情がまぶしい。
(2005年6月25日・土)
ソラマメ警鐘!
脊柱に相対でしがみつく、ソラマメさん。
「身体を激しく動かされたら、ひとたまりもない」とさえ、思わせる格好だ。
アメリカ人と日本人の、血液フィルター機能比較結果が、日本腎臓学会から公表される。
健康診断を基に推計したら、わが国成人20%で、ソラマメさんは黄信号点滅中とか。
「働き中央値」でも、米国より一ランクの開きが認められ、低下傾向だ。
わが家だって、例外ではない。
若い年齢で、ソラマメさんを悪くしてしまう、祖父と父。
尿毒症と闘い、元気になった2人から、生命力を教えてもらう。
ストレスに敏感だと言われる、ソラマメさん。
データでの、原因については、情報が得られなかった。
心身が病める、本国社会への警鐘かも…。
(2005年6月24日・金)
生きたかった!
日本海軍の神風隊が、敵戦艦へ突っ込む。
多くは「お母さーんっ」と叫び、若い命が散り去った。
戦地、陸軍病院で看護や、手術を手伝った、沖縄師範学校女子部並びに県立第一高等女学校の生徒。
教師も含め、200人以上の彼女らは「ひめゆり学徒隊」だ。
壊滅状態に陥り、解散命令となったが、軍司令官は降伏を許さない。
逃げる道だけの彼女たちは、最後に「ふるさと」を歌い、集団死する。
犠牲となった学徒は、ひめゆり以外で2,000人近くだと言う。
沖縄県にしかない「慰霊の日」が、60年前を呼び起こさせる。
「投降より死を!」。
神風隊と「ひめゆり学徒隊」で重なる一つが、戦時教育だろう。
「生きていたかった」が、学徒たちの心に迫る思いでは?…。
(2005年6月23日・木)
素直な心模様!
湿度の高まりで、不快になる。
しとしとした日が続き、特有な微生物は食品を襲う。
気候から起こる、食中毒シーズン…。
外に干せない洗濯物も、陽光を受けないので、サラッとした肌触りなし。
悪いイメージをとり除けば、農作物にとって欠かせない梅雨だ。
自然現象だけでなく、私たちは「心の空模様」を持っている。
体調や人間関係など、さまざまな影響が絡み合い、爽快さは消え去っていく。
心理って、文章でも表れやすい?。
素直な書き方ができて、敏感に受け入れる読み手。
心模様ある、生きた文字並べを続けたい。
(2005年6月22日・水)
運転手の教え!
「アヤメが満開になった」と、山腹からの便り…。
自生は山野で見られるほか、庭や池辺だと、観賞用品種だ。
池を取り囲むように、紫色の花が咲く光景は、養護学校・中学時代へ戻る。
寄宿舎で「アヤメ園」行きが計画され、季節の香りに触れた。
何度も転び、尻モチもいっぱいつく。
泥んこズボンに変身して、行きと同様、タクシー後部座席へ乗り込む。
乗車時間は15分足らずで、生活拠点に到着。
純白だった座席を、土で汚してしまう。
運転手が、シートカバーの土色部分に、ハンカチをあて拭きとっていた。
つぎに乗る客への、配慮だろう。
普段、歩行器を離さずにいた、わが身。
アヤメには、自力で歩く大切さを教えてくれた、タクシードライバーが浮かぶ。
(2005年6月21日・火)
おつき合い飲み!
利き手でカップを握る、母に聞いた。
「飲むと、元気が出てきそうなんだよ」。
朝食後、少しあいだを置き、一服するワケについて、返事がもらえる。
コーヒーや紅茶は、睡眠と関わり、眠気を取り除いてしまう。
カフェンスが、脳細胞膜に働く特定タンパク質と関連しており、目覚まし作用を起こす。
飲み物で含まれる物質から、マウス実験によって、大阪バイオサイエンス研究所が突きとめた。
コーヒー成分を用いた、ダイエット健康食品の広告チラシもある。
国内製品と謳うけれど、体脂肪が減るメカニズムは明記されていない。
「目覚まし作用」で、頭の回転はよくなる?。
母の一言「元気が出る」は、コーヒーにある、カフェンス効果かも…。
「おつき合い飲み」をしているが、頭脳明晰にはほど遠い。
(2005年6月20日・月)
シャツ流行り!
自然に配慮し、オフィスの冷房を控える手段とは…?。
夏の軽装を提唱する、環境省が「クール・ビズ」と、声高く叫ぶ。
さっそく、政府はお手本を披露したから、経済への懸念が走る。
「ノーネクタイじゃあ、困る」と、関係業界が悲鳴を上げた。
半袖ワイシャツやポロシャツばかり目立つ、大型店・紳士売り場に、必須品は見当たらない。
ネクタイは、父の日で、主役を外された格好。
母と話して、今回はインナーウェアに決まった。
夜、メッセージを添え、父へ手渡す。
うれし泣きに触れると、照れくさいけれど、父の存在をかみしめる。
肌触りのよいシャツで、快適に暮らしてもらいたい。
(2005年6月19日・日)
マナーとルール!
「交通畑」を歩む、警察官に重要な仕事がある。
「ねずみ捕り」と、世間で言っている一つ、交通検問だ。
おととい深夜から昨日未明、主要幹線道路などで、走るヘッドライトを一時停止させる、お巡りさん。
関東管区一斉に行われ、947件が、長野県内の「捕獲数」となった。
制限速度超過や携帯電話使用ばかりか、酔っぱらいねずみも「やられちゃったぁー」と嘆く。
ライセンスを持つ人なら、承知済みの決まり。
緩む心と、自分に対する甘えが、網にかかった?。
道路交通法の厳守が、事故発生を防げるし、取り締まりもせずに済む。
「治安活動人」を、少しでも安心させたい。
マナーって、簡単なようで、私たちには大変、難しいルールだ。
(2005年6月18日・土)
あいさつしたい!
現在、20歳代後半で活躍さなかにいる彼らの、小学生時代へ戻ってみたい。
登下校の子どもたちは、はきはきと、あいさつをする。
「行っていきまーす」「行ってきましたぁー」。
高い声は鼓膜に響き、すがすがしい気分で言葉が返せた。
学校と家庭の連携で、人々と一言交わす、機会を築き上げる。
子どもが被害に遭う事件は、教師や保護者つき添いの、集団通学へ向かわせた。
緊迫感はやや収まって、友だち同士で歩調を合わせ、行き来している。
一昔前と違う点なら、元気のなさだろう。
もちろん、すれ違っても、無言のまま。
出会いは「おはよう」「こんにちは」から、はじまっていく。
健やかな環境づくりに「あいさつ運動」が、必要ではないか。
(2005年6月17日・金)
お昼寝人間!
暮らしに、午睡がある。
赤ちゃんや保育園児の、スケジュールに入る一つだ。
やがて、成長過程で昼間、眠るのを忘れていく。
学校・社会の仕組みが、お昼寝時間を与えていない。
書き物をしていたら、自然に「夜更かし街道」を、歩みはじめてしまった。
6時間眠ると朝食だから、身体から不足タイムが伝えられる。
眠気がさし、ベッドで一眠り。
自分だけの「空白時間帯」に偶然、来訪者があった。
「お前に会いたいって、介護センターの女性2人がきたんだよ」。
母は、息子の寝顔を見て、手で揺すり起こさなかった。
「知り合いと、話せなくて残念!」と言う気持ちは、母の心遣いから薄れてしまう。
宵っ張りは、健康によくない。
カバーできる手段なら、やはり、お昼寝だけかも…。
(2005年6月16日・木)
ひたむきな少女!
13歳と17歳、少女らの、前向きな「生」に触れたい。
「幸せって、いまを生きる姿勢では…」。
中学生・猿渡瞳さんが、命の重さを訴えた一冊は、2万部発行に迫った。
「どんな困難だって、身体に血が通っていれば、必ず前進していける」。
「生き抜こう」と言う思いは、きらめく人生であり、心のエネルギーがはじけていく。
遺稿をまとめた、西日本新聞社刊「瞳スーパーデラックス」。
体内がつくる自分の液体は、病む人を治す「最高の薬」だとし、タイトル名のヒントに…。
山口百恵主演で、人気を集めたテレビドラマ「赤い疑惑」が、今夜、再びよみがえる。
出生の秘密や、病魔と闘った17歳、主人公・幸子も、生きる希望を捨てなかった。
今回、リメークされたきっかけに、顔立ちが山口と似てる、石原さとみの出現があるらしい。
闘病記とストーリーの違いはあっても、少女2人、ひたむきな生きざまを垣間見た。
共感を持った人の心に、彼女たちは生き続けるだろう。
(2005年6月15日・水)
ネコ執念!
ジュリーは、ドブネズミ、それともクマネズミ?。
機転が利く彼の行動に、いつも失敗を繰り返すトム。
現実なら、長い白ひげを伸ばす大きな体に、軍配は上がってしまう。
玄関戸の開く音が、晩ご飯あとに聞こえた。
「ネズミとり薬、届きましたか」と、女性の声。
今年度、農事関連係となったわが家へ、組合内から訪ねごとである。
大切な家財をかじられては「ネコ執念」が起き、見逃せない。
農協経由でくる、ネズミ駆除製品だけど、きょう時点、見かけなかった。
雌2匹に、雄も加わった「ネコ軍団」支援で、130年以上の家は守られている。
「トムくん、ネズミとり器を試しても、ダメだったよね」。
「なぜ」と聞かれれば、ワケを教えよう。
人気海外アニメ「トムとジュリー」が、ENDとなるからさ。
(2005年6月14日・火)
みちづれ探し!
父親、母親がいて、生命の誕生をみる。
すべての人に言える、共通点だ。
でも、生き方となれば、複雑さが絡み合い、ときとして運命にさらされがち。
インターネットから、人生への終止符を打つ考えは、増幅傾向と言う。
厚生労働省特別研究班調査で、実態がつかめた。
文字のやりとりで、受け手は過大解釈へ落ちていく。
「一人で死ぬのは、寂しい」と、特有メッセージの発信が、いじめなど心的外傷体験者に多い。
引き込まれやすい人物が、うつ病か、同様状態で、返答は「私も加えさせて…」。
関連サイト運営者、呼びかけ人への指導、処罰が必要とし、研究班は立法措置も、提言に盛り込んだ。
生を絶つ行為って、本人にしか分からない、苦痛を抱えているはず。
「みちづれ探し」へ向かう、彼らを助ける手だては、とても難しそう。
生後9日目、高熱が生涯の友、脳性まひ後遺症をプレゼントしてくれる。
自分にとって、不自由な手足が、生きる源だと思う。
(2005年6月13日・月)
小さなお店!
客足が鈍くては困る、休日のショッピングセンター…。
食料品中心と言う農協店舗は、ひたすら、村で歩み続ける。
夕食の支度まで、まだ余裕ある時間帯に、母と店内を歩く。
広告チラシが「なんでも、売ってます」って、独り言を吐く大型店とは、ちょっと違う。
消費者の顔ぶれも、中高年層が目立つ。
30年以前、農繁期の忙しさを支援しようと、組合ごとに食材が配達された。
農協スタッフが、当番となった家へ、戸数分だけ置いていく。
決まった時刻になると、隣近所の人たちが、ネームのついた袋を持ち出して帰る。
係り役は、小さなお店みたい。
戦時中、使われた言葉「配給」の名残は、当時、人々に抵抗が薄かった。
いまも、献立表をつくり、希望家庭まで出向く、食材会社はある。
思い出に浸れば「JA」より「農業協同組合」の名称は、新鮮な感じだ。
(2005年6月12日・日)
胃腸レース!
「まず、みぞおちからはじまり、到達点はおへそ付近だった」。
比較的短時間で、移動する痛みが、3年前、わが身を襲う。
「食べ物に化した生き物は、胃腸スピードレースを展開中…」のような、体験である。
盲腸につく、5〜10センチほどの突起器官が「虫垂」。
鳥類や草食動物には、消化機能の役割を持つ。
が、私たちの体なら「なくて問題なし」と聞く。
典型的な容態から「虫垂炎」と分かり、即、まな板へ寝かされ、身体の一部と、ちょっぴり切ないお別れだ。
紙面、健康情報紙で、最近「虫垂」の文字に、目が留まる。
入院してた季節とも重なり、懐かしい一つの経験。
「使わないと、退化していく」。
動物より受け継ぐ、不思議な「臓器」と、受け入れている。
(2005年6月11日・土)
ジョッキは待機中!
ビアガーデンなら、生ビールだろう。
乾杯は、職場同僚メンバー、趣味グループらで、ジョッキを近寄せ合う、ジェッチャーの一種…。
初夏で真夏日となれば、今シーズン、飲み干し初体験だ。
「う〜ん、最高」と、ビール好きが一言、漏らす。
ご機嫌気分はよいけれど、アルコールが回れば、体温上昇となる。
飲酒ダメ人間に、生ビールのよさが、分からない。
気温に対し、顔のほてりで、調和はとれてる?。
九州北部、関東甲信越は、きょう、梅雨入りしたと言う。
曇り空、雨降りの繰り返し、ときどき晴れ間で、わがまま坊やみたい。
これから、1ヶ月半くらいのあいだ、ジョッキは待機中。
(2005年6月10日・金)
ヨットが語る!
「世界一周」と耳にするなら、チャレンジャーだろう。
「SUNTORYマーメイド号」は、おととい、兵庫県、新西宮ヨットハーバーに現れた。
約5万キロの海上を、ひたすら進み続ける。
堀江謙一さんの肩書き「ヨット冒険家」にふさわしい、単独無寄港東西両回り達成だ。
南北間に挑戦中、彼を紙面で知ったのは、養護学校高等部3年生。
71歳、斉藤実さんが「酒呑童子U」と荒海に出て、世界最高齢記録を塗り替える。
孤独感に襲われながらも「海」と言う、生き物を相手にしていく。
両者の偉大なるパワーから、可能性と勇気を学ぶ。
もう一つ、力強い声が聞こえそうだ。
「若者よ、燃える心の持ち主となれ…」。
(2005年6月9日・木)
にぎやかな村!
いつもと違う空気が、まわりに漂いはじめた。
飛び交う拡声器の声で、にぎやかさいっぱい。
「みなさま、○○を、よろしくお願いいたします」。
昨年「平成合併」に、住民は「ノー宣言」を下す。
以後、満期満了での村議会議員選挙が、きのう、火ぶたを切る。
18の椅子は、今回から12議席となり、自立色で染まった。
初挑戦が6人だから、村のチェック構成も変わりそう。
わが村で暮らす、20歳以上5,733人は、もっとも身近な立候補者へ、何を望むのか。
「小さくても、心豊かな村づくり」。
抽象的なセリフだけど、キャッチフレーズとなろう。
なれ合いではなく、執行機関と協力し合える関係づくりへ…。
「1人落ち」の激戦で、連携精神の大切さを訴えてほしい。
(2005年6月8日・水)
あきらめない!
「学校がイヤになっても、絶対、くじけないでほしい」。
8年前、全校児童のまなざしに取り囲まれ、体育館で話しかけた。
一本杖歩行スタイルの「披露」や、自動車を運転してきた事実に触れる。
「見ての通り、不自由な身体だけど、やったらできました。どんな人にも、可能性があります」。
すぐ前にいる1年生、6年生は遠目で、びっくりした様子が受けとれた。
「がんばらない」の、第2編「それでも やっぱり がんばらない」で、著者・鎌田實氏は書き記す。
「がんばらないけど、あきらめない…」。
肩の力を抜くと、副交感神経が刺激され、免疫機能は高まるとか。
末期医療に詳しい、医師ならではの一言だ。
心身が健康であってこそ、自身やまわりは「がんばる」と、口に出す。
病んだり、疲れてる人以外なら、肯定する見方があったっていい。
小学校講演会は、演題「あきらめないで、がんばろう」を、子どもたちへ送った。
(2005年6月7日・火)
もう一人の親!
20分強、クルマを走らせると、建物はすっぽり、果樹園の中。
「どうして、辺鄙なところに建てるの?」と、疑問視も聞かれる、知的障害を持つ人の住みかだ。
当時、少しだけ、ワープロ知識があって、保護者向け「学園新聞」づくりで、お手伝いをさせてもらう。
原稿用紙で見る文脈は、利用者とかかわる人々の思いが、にじみ出ていた。
「Sさんは手を借りず、やれるようになった。うれしい、成長です」…スタッフ。
保護者が学園への感謝、わが子と生きている半生を書く。
季節に沿ったイベントや国内旅行報告、健康情報も詰め込む、B4版の2ページだ。
けさ、眼底にあった主任さんが、目の前で立っている。
「倒れた利用者と、救急車で来たんです」。
大変、不安そうな表情は、もう一人の親に見えた。
酸素マスクをした男性が、寝台のまま、診察室へ入る。
住み慣れた学園に、元気で帰れる日が来ますように…。
(2005年6月6日・月)
みんなの道!
「出番はお巡りさん」と言う、できごとが尽きない。
もしもの自動車事故に備え、防護柵は人命を守る。
大事な「鉄板」に、包丁みたいな鋭利な金属片が、全国・17,200ヵ所で見つかった。
10〜40センチの切れ端で、道路側へ突き出す格好。
「柵と車体、継ぎ目部分同士が、こすり合ってできる」。
接触が原因とする見方の中、人為的な疑いも残された状態だ。
日本を駆け巡った「金属片ガードレール騒ぎ」である。
ほのぼの話なら、歩道を進む母子の姿。
母親は左右をうろつく、わが子に注意した。
「ちゃんと、歩きなさい。みんなの道路だよ…」。
犯罪、物損、どちらから見ても、道の公共性を再確認したい。
(2005年6月5日・日)
犬の問いかけ!
歩道や路側帯を、悠々と歩く姿が目に飛び込む。
「連人と、お散歩だぁーいっ」。
微妙な臭いをかぎ分けながら、すぐれた鼻の持ち主は前へ進む。
鎖とビニール袋、すなわち糞入れが手放せない、同伴者も歩調を合わせる。
日中、あちらこちらで見る光景だ。
「首輪で縛りつけられ、ストレスがたまるよ〜、ワン」。
飼い犬の気持ちを察し、スロー歩行で決まったコース巡りに出る。
外見だと、ペットと人間の関係がよさそう。
他方で、彼らの言い分に、耳を澄ましてみる。
「猫とわれわれって、容姿では似てる。けど、性質上の違いを持つ。放し飼いが、うらやましいんだ…」。
切なき問いかけに、返事が浮かばない。
(2005年6月4日・土)
NHKの美点!
97万件と言う数字は、昨年末からのトータルだ。
NHK内部の不正発覚で、視聴者が泣きどころをつかむ。
受信料不払い、保留こそ、お灸をすえるみたい。
「隣が払っていない」。
まじめ派も不公平感が募って、相乗り効果となり、カウントアップを助ける。
山あって電波を遮るため、共同受信設備に頼って30年となる、わが地区。
私たちへ鮮明映像が見られるよう、NHKは手助け役を果たした。
全国だと、テレビ難聴地帯など、ほんのわずか?。
組織はときに、入り乱れる。
けれども、地域や暮らしで役立とうと、必死だ。
公共放送の不祥事は許し難いが、表に出ない美点も見ていきたい。
(2005年6月3日・金)
親友小包!
小包は、みかん箱で届く。
ガムテープが貼られた部分を、ハサミの先端で切り裂く受取人。
さて、中身は?。
「洋服、タオル、おせんべい…」。
一つひとつ、手にしながら喜ぶ、母を眺める。
第二次世界大戦中、東京から一時、家族とともに山村で暮らした女性が送り主だ。
「とっても仲よし。よく遊んだよ」。
小学生時代の思い出に触れながら、母は、女性とコンタクト続行中。
こちらは、季節感ある野菜で、都会へお返しする。
遠い地に住む人と、ずっと、つながりを持っていく。
二人の信頼感が「親友」と言う、2文字を浮き上がらせていた。
(2005年6月2日・木)
相撲一家と庶民!
「短い生涯でした…」。
家族や親しかった人にしか、分かり知れない、悲しみをこらえるコメントであろう。
1970年代、土俵へ目を向ければ、小さな身体が大暴れ。
元貴ノ花・二子山親方は、50場所、大関の座に就き「角界プリンス」として親しまれた。
愛弟子・貴ノ浪、貴闘力らが活躍したり、わが子2人と、親子関係を絶つ。
鬼心あって、3代目・若乃花、貴乃花、両横綱が誕生する。
長男・花田勝氏は言う。
「半年前、ようやく『おやじ』と、呼べるようになった」。
病床から、父親に戻った師匠が、おととい、55歳で永久の眠りへ。
誰でも、生ある時間の違いは、関係なしと思いたい。
何をし、どう歩んだかが、人生ポイントになろう。
庶民の心に、相撲一家が生き続ける。
(2005年6月1日・水)