2004年
一つの屋根!
「お祝いごと」と言えば、この秋「ゴールイン」した新婚さんたちだ。
一緒になることは同じでも、ちょっと古い、お見合いから決まった新しい枠組みが、あす、全国各地でスタートする。
特例法期限が迫っての合併ラッシュで、新市町が20組「ゴールイン」。
岡山県瀬戸内市など、昔の国名や地域を使った「名字」も誕生。
大地震と余震のため、避難生活が続く新潟県中越地方には、魚沼市、南魚沼市ができる。
どこの自治体だって「賛成」「反対」の声が飛び交い、活発な議論が繰り返されたであろう。
時代の流れに沿った、大きな門出ととらえたい。
2年前、3,218あった市町村が、3,000を切ると言う。
合併したら、あと戻りは難しい。
結婚、合併のどちらも「一つの屋根」は、団結によって支えられていくと思う。
(2004年10月31日・日)
魚のアイス!
海で暮らす動物に、鯨がいる。
体長は6メートルから、巨大な種類だと30メートルになるとか。
雌の一産一子を知って、哺乳類の仲間であると納得した。
男衆は決まり言葉で「おーい、鯨、買ってこいよー」。
いつも、酒のつまみとなっていたが、それもつかの間であった。
1970年ころ「200海里問題」で漁業水域が限られたら、鯨は酒宴の席から姿を消す。
醤油と生姜を混ぜたタレで、冷凍にされた鯨を頬張る。
口の中で氷が溶けると、肉の臭みが分かった。
日本近海で捕鯨に励む漁師を、ドキュメンタリー番組で見ながら、夕飯の箸を持つ。
冷凍鯨を「魚のアイス」と思っていた、小学生時代。
昔と同じ、凍りついた鯨を食べたいなぁ。
(2004年10月30日・土)
男の「賞味期間」!
「もし、年を重ねても結婚できなかったら、私の最期をみとってくれる人がいない。そんな寂しいことには、耐えられません」。
乙女心が伝わってきそうな、中学生の投書を見つけた。
文中から、インパクトを感じる「女の『賞味期間』」が飛び出し、強い結婚願望をうかがわせる。
「早く結婚するかじゃあなくて、いかに夫婦が一緒で仲よく暮らすかなのだよ!」。
ふんわりした若いハートが、母親からの助言を、しっかりと受けとめる。
母と娘のコミュニケーションは、離婚についても考える場となった。
家庭や学校での教えが、将来、子どもたちの結婚観に関与すると思う。
ところで「男の『賞味期間』」って、あるのだろうか。
年齢に関係なく、精一杯生きていれば、食べどころと言えよう。
自分だけの味を、社会、家庭に捧げたい。
(2004年10月29日・金)
出会いを戻す!
考えが異なって、自分の意志を通せば、双方に言い争いが起こる。
行為そのものは「口げんか」だが、とらえ方を知る、一つのきっかけともなりそう。
職場が事務系で家庭を持つ、面識の浅い女性に、思い切った話題を出す。
「増加の一途をたどる離婚は、なぜ、減らないのでしょうねぇ」。
女性の口元から、何気ない一言が漏れた。
「お互いの、思いやりが足りないせいかも…」。
「理想の相手を待つ」と言う時世だけど、交際中は、自分を飾ってしまいがち。
生まれ育ちが別々の2人にとって、一体全体とは軽々しくないはず。
結婚生活を続ける、カップルの多くは「夫婦げんか」を繰り返しながら、折り合っているのだろう。
いま、離婚へと向かっている人に伝えたい。
「新鮮で、いつまでも一緒にいたい。出会ったときに戻って…」。
母子家庭のAさんが語ってくれた、意義深いメッセージだ。
(2004年10月28日・木)
警察へ直行!
「親切が悪用される…」と思えそうな、話を知った。
戦中、小学生だった女性が、知らない人に電話を貸したと言う。
相手の「フリーダイヤルにかけるから」で、信用成立。
気になりはじめた女性は、事情を息子に話す。
「とんでもないことに、使われているかも…」って、しかられてしまう。
「知らない人」への対応が、重要なポイントだ。
本当の利用目的は、おれおれ詐欺、援助交際探し、さらには殺人事件に使われる?。
想像しただけでも、背筋が寒くなりそうだけど、助け合いや人情にまで、魔の手が入るとしたら許せない。
「こんなことで、心配しなくちゃいけないなんて、悲しい世の中になったものです」。
女性の思いやりと怒りは、相手に届くであろうか。
「おばさん、警察へ直行だよ」。
(2004年10月27日・水)
生き物の使命!
「脊髄小脳変性症」は、いままで自由だった身体が、徐々に動かなくなっていく難病。
同じ立場でないと、分かり切れない部分は多い。
けれど、自分の気持ちを伝える、さまざまな手段が、分かち合いにつながる。
ベストセラーを経て映画化された、木藤亜也さんの闘病日記「1リットルの涙・エフエー出版」は、生きる物語だろう。
「耐えておくれ、私の涙腺よ!」。
中学生に襲った病魔が、つらさ、絶望をもたらす。
挫折を味わいながらも、生き抜いた姿勢は、胸に熱く迫る。
彼女の母は、手記「命のハードル・同」で「娘に献体の意志があった…」とも、つづった。
「前を向いて生きるしかない!」。
私たちにとって、尊いメッセージを残してくれた彼女。
命ある限り、精一杯生きるのが、生き物の使命ではないか。
(2004年10月26日・火)
脳と過ち!
用事があって、郵便局の待合い椅子に座る。
視線を「貯金窓口」へ向けると、スタッフ同士で話のやりとりが見えた。
新米さんと想像したのは、まわりの指示に従いながら、仕事を進める姿である。
要領を覚えるトレーニングに、窓口で女性スタッフが励む。
スポーツマンだった体育系大学教授は、人の脳に触れる。
「ものを忘れるようにできていて、興味がないと反応しない…」。
私たちは、脳の都合に合わせているから、ミスをしてしまうのだと言う。
「目標と計画性」を立て、意識を刺激し続けていく。
忍耐力が備わった脳は、過ちを少なくできるのだろう。
20分ほど経って名前が呼ばれ、窓口で足を止める。
笑みの女性スタッフに一言、伝えた。
「お仕事、がんばってください!」。
(2004年10月25日・月)
地震予報!
発生予知ができそうだと聞いた、東海地震。
今回、学者の一人は「北陸地方で、地震が起こる可能性あり!」と、ホームページで予告したらしい。
日が沈むのを待つように、震度6クラスが続けて3回、観測される。
温泉に浸かり、旅の疲れをとっていた中年女性は、浴衣姿のまま、バスで一夜を明かす。
田畑が崩れ「もう、ここでは暮らせん」と嘆く、農家の人。
みんな、口をそろえる一言は「こんなの、はじめて…」、「余震が怖い!」。
テレビ画面で見る、上越新幹線脱線、高速道の通行止め、道路陥没は、阪神大震災を再現したかのよう。
「新潟県中越地震」も、予見が難しかったか。
「23日夕刻、大きな地震が起こるでしょう」って、天気予報風に発表したら、どうなる?。
都会でなくても、相当なパニックに陥ってしまい、冷静な避難は困難かも。
人生は、何があるか分からない、無知の世界と考えたい。
(2004年10月24日・日)
ステージのできごと!
限られた時間で、ステージの様子は、刻一刻と変わっていく…。
高齢男性の集まり「元気会」は、スライドを使い、活動を紹介する。
映された文章やスナップから、仲間の輪を広める姿勢が見えた。
音楽に合わせ、ダンスを披露した、共同作業所のメンバーたち。
動作は10数人とも、同じではないけれど、みんな、自分のペースで踊る自由な形。
南アルプス・入笠山を眺められる町の文化ホールは、200人を集め「地域福祉フォーラム」が開かれた。
行政の役割が大きい「福祉」だけでなく、助け合いの住民パワーを持つ「地域福祉」重視の町づくりを目指すと言う。
手話通訳者らの懸命な「代弁」や、迫力あるメロディを響かせた地元中学校吹奏楽部。
「みんな、手をつなごう!」と、自身も演台より客席に向かう。
締めくくりは、参集者に駆け寄り、声をかけ、握手を求めた。
「最後まで聴いてくれて、ありがとう」→「話、よかったよ。また会おうね」。
裏方さんらの力で、誰もが住みよい町をつくり上げるだろう。
(2004年10月23日・土)
息子宣言!
着信音が鳴ったのは、正午過ぎだった。
「お父様…、お元気でしょうか?」。
受話器から中年女性が、家族の健康を気遣う。
心配を振り切るように、口調を強め「丈夫です」と返した。
「じゃあ、お薬も飲んでいないんですね」。
すぐ、セールス電話だと分かる。
けれど、こちらが高齢男であると思い込み、相手は話をやめない。
きっぱり「息子宣言」したら、年齢を聞いてきた。
「恥ずかしくて…」と、似合わない言い訳をつけ、受話器を置く。
お年寄りってとらえたのは、言語障害による判断だろう。
「分かりづらい言葉だなっ、…ガチャン」ではなかったが、どちらにしても、セールス電話は迷惑!。
(2004年10月22日・金)
パソコンと浴衣!
「これっ、使えなくなっちゃった。…もう、着られないなー」。
「新品」と「廃品」の文字が交差し、資源やゴミ問題を深刻にさせていく。
県内初の「家電製品・パソコン修理専門店」が、対岸にオープンして早半年。
量販店だと、陰となりがちなアフターサービスに力を注ぐ構えだ。
「若いころ、妻が着た浴衣を、寝衣にしてもらいました。ちょっと、派手ですが、若返った気分が伝わってきます」。
洋裁教室へ通う、友人の娘さんに、リフォームを依頼したと言う、男性のエピソード。
新婚当時に戻り、ゆっくり休めるなんて、物を大切にする尊さを教えられた。
修理とは、故障やトラブルを解消させる意味合いが濃い。
結果として、最新機能盛りだくさんの、新しい製品をほしがってしまう、ユーザーたち。
家電・パソコンと浴衣、どちらも再生へ思いが込められている。
衣類のリフォームは、確実に広げられるはずだ。
(2004年10月21日・木)
続・おむつと下着?
母に聞いた。
「雨の日が続くと『布おむつ』って不便だね。昔は困ったでしょう」。
ローラーに洗濯物を挟む方式の、手動絞り器があって、軒下へ干し、湿り気がなくなるのを待ったと言う。
「赤ちゃんは『紙おむつ』。でも、家の外は使わない『布おむつ』が、風に揺れていた…」。
1980年代から普及していく「紙おむつ」は、手軽さの評価が、かえって世間体に影響を及ぼす。
ある小児科医は「おむつ」を題材とし、コラムに書いた。
「助けられる立場から、自立するお母さんへと変わっていった育児の象徴だ」。
『おむつ』の、歴史を物語る一文と読む。
「紙おむつ」の時代だけど「布おむつ」も、姿は消さないだろう。
つぎに、メーカーさんが出す新製品は、赤ちゃん用使い捨てのブリーフ、ショーツかも知れない。
(2004年10月20日・水)
おむつと下着?
「紙おむつ」あるいは「紙パンツ」と、見かけなくなってきた物干しざおの「布おむつ」。
四つんばいの赤ちゃんは、どちらの、おむつに手を伸ばすのか。
せめぎ合うメーカー各社こそ、身につける側を重視して、新製品開発に取り組む。
福祉大や短大で、介護関係授業に「おむつ体験」を取り入れていると聞く。
こちらは、寝たきりになった人を思いやる、勉学の機会だ。
学生さんたちの口から、感想が飛び出す。
「おむつをつけているあいだ、トイレを我慢してしまった」、「『うんち』なんか、とてもできない」。
2年前「はしか」を患った自身も、入院先で、おむつをした思い出がある。
さすがに、大便は辛抱した。
もしも、赤ちゃんが意志を示せるなら、下着に近い「布おむつ」へと、近寄るかな?。
(2004年10月19日・火)
新鮮さを運ぶ!
数多いチョコレート菓子に、ちょっと昔、故事を用いた製品が登場。
確か、近所からのもらい物で、口当たりもよく、変わった名前がおもしろい。
名づけの意味は忘れたけど…「桃・栗3年、柿8年」。
5年前、通販主体の園芸店から、柿の苗を取り寄せた。
裏山に面した畑で、父が手入れをしてきたら、リンゴ大を負かす巨大柿がなる。
「種がない」、「甘い」、「引き締まった硬さの実」。
「熟した柿って、水分が多く、ぐしゃぐしゃしてるけど、これはさっぱりした味だね」。
感想を話すと、両親のニコニコ顔があった。
台風で枝が折れる「被害」に見舞われたが、木にはあと4個、柿がついている。
品種改良で、実をつけるときが早まったなら、故事にも影響しそう。
巨大柿は、秋の新鮮さを運んでくれた。
(2004年10月18日・月)
ジャッジ・ミスに思う!
運動競技では、つきものの審判員。
中日と西武でチャンピオンを争う、日本シリーズが昨夜、幕を切る。
西武が守備についていたとき、打球の判定をめぐり、プレーが49分間も中断された。
ダブルプレーとなる瞬間で、両チームの監督は、アンパイアの説明にうなずかない。
「ミスがありました。大変、申し訳ありません」。
試合は再開されたものの、異例の謝罪となり、ジャッジたちも表情を曇らせた。
大相撲だと、行司が勝敗を決める。
どっしりと座り、土俵上を見る審判員が、きわどい一番に物言いをつける場面も…。
たとえ、負けたり、取り直しとなったって、口を開かない力士。
国技相撲のしきたりは通用しない、人気野球なのかな。
(2004年10月17日・日)
一枚の写真!
白い頭髪の伯父は、さりげなく言った。
「俺も今年、七十七になる…」。
「喜寿」を意識して漏れた言葉には、寂しさの表情が浮かぶ。
「喜」の草書体は「七」が、3つ組合わさった文字。
七十七に見えるところから「喜寿」が、年齢やお祝いの別称となった。
祖母の一年祭儀式が済んだあと、兄弟姉妹で取り囲むテーブルに、29年前のカラープリントが置かれる。
2年早くに行った、祖父の「喜寿」記念写真だ。
一枚を見入る、伯父や叔母の当時と現在は、顔・スタイルに変化があっても、見分けはつく。
「懐かしむ」の一言に、ピッタリである。
生活年齢77歳で、ハートの若さを伯父は吐く。
「あのころに戻れたらいいなぁ」。
(2004年10月16日・土)
リサーチで戦士を!
エイズウイルス感染を防ぐ、戦士を誕生させようと研究が進む。
細胞表面にある、受容体の一つ「CC5R」は、ウイルスと大きく関わっていると言う。
猿での実験から、体内侵入をくい止める、天然ヒトたんぱく質を用いたのが、今回の「戦士」。
アメリカ、スイス両研究チームは「性交渉による、感染を予防できる…」と発表した。
「人体が持つ、免疫機能を破壊する」。
「感染経路は、人の本能的部分に向けられた」。
エイズウイルスの優れた「頭脳」が、私たちを脅かす。
古くから、完治リサーチに取り組むガンでも、末期だと手が出せないことも…。
「免疫」との関係を武器とし、われわれの命を奪おうとする両者。
「戦士誕生」は、人の能力にかかっている。
(2004年10月15日・金)
働く充実感!
「仕事に、自分の思いは、切り離そうとしています…」。
タッチが柔らかで親しみやすいFさんの、一呼吸置いた、重みある言葉だった。
故人の葬儀では裏役として動く、セレモニー会社。
Fさんは中堅で、これまでに数え切れないほど、遺族の悲しみを心で感じてきた。
お茶を飲みながら、突然、口から漏れる。
「若い人が亡くなられたケースでは、複雑な気持ちになります」。
祖母の一年祭を控え、準備にきてくれたFさん。
祭壇が遺影を取り囲むように、姿を現した。
多くの人と接する仕事が、思いをたくさんつくる。
表立っては切り離し、心で暖めていくのも、働く充実感か。
(2004年10月14日・木)
ピースを願う村!
郡部のはずれ、愛知・静岡両県境と隣接する村に大戦中、外国人捕虜収容所があった。
各地から集められてきた彼らは、発電ダム建設に向け、過酷な労働をさせられる。
「戦争を風化させてはならない!」。
捕虜の一人、高齢の英国人W氏は収容所跡地を訪れ、当時の苦しさを文書につづり、村へ残していく。
慰霊碑の建立、英国へ向け中学生平和研修など、村の取り組みは、すばやかった。
5年後、家族と再来村したW氏に、終始、笑顔が絶えなかったと言う。
村人たちと、秋色を眺めた交流、太平を願った村の姿勢が、好感を持たせたに違いない。
近くを通るローカル線・長大トンネルも、捕虜がいなければ完成しなかった。
ひどすぎる労働に耐えた、元捕虜外国人の存在を忘れてはなるまい。
(2004年10月13日・水)
丸顔のおっさん!
小学2年生のとき、遊技言葉を用いて、詩をつくった。
「うちのテレビに『へのへのもへじ』を書いたら、おじいちゃんが怒ったよ…」。
電気製品への関心、福祉施設での暮らしから、家族を思う気持ちが入り交じったものとなる。
ユニーク的な題材を取り入れ、国語を楽しい授業にさせた。
遊技言葉について、夕食を済ませた母に聞いてみる。
棒や石を使い、地面へ書いて遊んだと言う。
子どものころに戻って、電話メモ用紙を手に「へのへのもへじ」を書いてもらった。
「じ」が「○」となっていて、丸顔のおっさんだったけど、上出来。
「芸術の秋」だが、筆を握っている人は多い?。
画家さん方の「へのへのもへじ」を拝見できたら、おもしろそう。
【「へのへのもへじ」は「へへののもへじ」とも言う】
(2004年10月12日・火)
あっ、子連れ猿!
車内の親子が、声を上げた。
「子猿だぁー。あっ、親猿じゃないか!」。
中央アルプス山麓沿いの道路を、子連れ猿が横断中。
秋日和で彼らも、きっと心弾ませたに違いない。
熊が山から里へ下りてきて、人が襲われたり、作物を荒らす被害が、今シーズンは特に目立つ。
出会い頭にぶつかった人間と熊は、どちらも身の危険を感じる。
「命がけで飛びかかる」しか、知恵を持たない熊。
鈴の音を聞かせて近寄らせない方法を、山村で暮らす人たちは考え出す。
野生動物と私たちの共生は、非常に難しい。
猿や熊も、群れを離れず、仲間で助け合い、生きていく。
いまの動物たちをとらえている、孟子の言葉が浮かぶ。
「去る者は、追わず」。
(2004年10月11日・月)
12センチ円盤戦争!
家電卸会社に勤める知人から、アドバイスを受けた。
「ビデオ、買うんなら、コマーシャルだけじゃなくて、いろんなメーカーのカタログを見たら…」。
20年前のホームビデオは、規格方式の異なった「VHS」対「ベータ」がせめき合う。
「ベータ」を求める理由に、画質重視が根強かった。
マニアの注目視だったけれど、徐々に「VHS」へと流れてしまった。
いまとなっては、トラブル知らずの「DVD」に、業界が次世代光ディスクで争っている。
「ブルーレイ・ディスク」と「HD DVD」。
ともに、直径12センチの円盤で、ハイビジョン映像を、2時間以上録画できる前者、後者は低コストのディスク提供をアピール。
「VHS」対「ベータ」の再現となるのか?。
少々劣った画質でも「VHS」を選んだおかげで、昔の番組も見られる。
両陣営さん、消費者を悩ませないでほしいなっ。
(2004年10月10日・日)
母の背中!
農作物の収穫で連想する、秋祭り。
隣近所は相互援助の精神を守り、20数組合が地区内に存在。
悪天候の中、わが家を含め、寄り集まった組長さんたちの手で祭典準備をし、盛会な宵祭りとなった。
秋は、獅子や屋台も出ないし、神社内に夜店が来ないときも…。
小学生のころ、一つ、わがままを通した。
「こんな日じゃあ、お宮には、お店屋さんきていないよ」。
話を聞こうともせず、母の背中におぶさって、長い参道を上っていく。
人影もなく、神社に明かりだけが灯っている場景を見て、半べそをかいた。
近くの小売店へ立ち寄り、飲み物を買ってもらい帰宅する。
傘を差した母と、お宮まで向かった、お祭りの夜。
背中のぬくもりは、優しさとともに、とても温かかった。
(2004年10月9日・土)
身体をほぐそう!
かけっこの一場面。
野外一面、ござが敷き詰められ、スタート合図のピストルが響き渡る。
四つんばいスタイルで、10メートル先のゴールをめがけて這った。
途中、かぶっていた紅白帽子が落ち、拾いに戻る、まじめさを見せてしまう。
応援してくれた父は「帽子なんか、どうでもいいんだよ…」と、2位の成績を悔やんだ。
いまの時季に合う思い出話は、福祉施設であった36年前の運動会。
冷たい雨降りに、メールが届く。
「運動会の準備で大忙し。台風が心配だなぁ」。
地区イベントに取り組む、公民館スタッフの嘆き?。
明日からの3連休に、住民運動会が開かれるところは多そうだ。
一日でも身体をほぐす、秋日和がありますように…。
(2004年10月8日・金)
あたし詐欺!
午後の一休み中、居間に備えつけたスピーカーから、至急連絡が流れる。
「『おれおれ詐欺』と思われる電話が、村内にありました。ご注意を、お願いいたします」。
NTT回線の空きタイムを利用する、有線放送「オフトーク」は、女性アナウンスの声で留意を呼びかけた。
巧妙化が進んで、警察官や弁護士のニセ者までそろえ、高齢者ばかりか、50〜40歳代の主婦を狙う。
全国で8月の被害総額は、最悪、23億1千万円。
今年からだと、100億円が奪われ、警視庁は悩みが増えた。
相手の声しか分からない電話を、思いのまま凶器≠ニして使いまくる、犯行グループ。
ハートを揺さぶる彼らに、強い心で立ち向かうしかなさそう。
「おれおれ詐欺」の敵は、テレビ電話か。
ならば、つぎの手口として、画面に美人が現れる、お色気「あたし詐欺」が、考え出される?。
(2004年10月7日・木)
存続を握るもの!
「普及し続けるインターネットなどから、いっそう、活字離れが進んでいると思う。新聞は将来、残るのだろうか」。
読者のシャープな質問に、紙面づくりの幹部は話し出す。
「テレビ時代を迎えたとき、今回のような懸念がありました。ですが、姿を消さなかった…」。
両者のやりとりから、新聞に愛着心を持つ社会が見える。
生命線が、記事の分かりやすさだとすれば、気がかりなところも…。
たとえば、異なった取材記事では「独り暮らし」が「一人暮らし」となっていた。
以前、使われていた「子供」と「子ども」が混じっていたり、文を切る際に使う「…という」を、漢字やひらがな、両方で書く。
意味は同じでも、統一されていないと、紛らわしい。
みんなに読まれる文章表現とは、難しいもの。
読後、すがすがしさを覚える紙面。
意外と細かな箇所が、新聞存続のカギを握っていると見た。
(2004年10月6日・水)
4WD車いす誕生!
「車体の目につきやすいところへ『4WD』の、文字シールを貼ればいい」。
四輪駆動の軽トラックが登場したとき、農業に携わる人などのあいだで、笑えそうな話題が飛び出した。
「急な坂道や砂浜、段差、雪道だって大丈夫!」。
特殊な工夫を凝らし、後輪の力を利用して前輪も動く、電動車いすが、関東自動車工業から誕生。
軽量化に加え、コストダウンが実現された結果、価格面でも従来品との差を抑えている。
小型乗用車の四輪駆動と10年間、おつき合いしているけど、アイスバーンが一番怖い。
道路状態の把握ができないと、四輪駆動だって油断は禁物。
開発時から、リハビリテーションセンターの協力があり、利用者ニーズが生かされたと言う。
メリットを持つ四輪駆動車いすが、安全走行を約束してくれるはずだ。
(2004年10月5日・火)
主役の思い!
ときたま聞く、言葉がある。
「花を育てる人は、優しい心の持ち主…」。
毎日欠かさない、植物たちへの手入れが、人間像に触れるかのようだ。
閉幕間近、目標入場者数500万人突破…。
静岡県に広がった朗報は「浜名湖花博」の開催地を包む。
テーマ「花と緑」を全面に出して、自然との調和をアピール。
主催団体は「何度も来たくなる会場づくり策」として、月1度、かなりの花を植え替え、イメージチェンジに努めたと言う。
会場案内や花の世話を受け持った、地元ボランティア3,400人の奮闘が光る。
一つのイベントだから、客寄せ第一であったと思う。
主役である美しい花たちは、6ヵ月の期間中、どんな思いでいたんだろう。
ありのままの、ささやきが耳に入ってきそう。
「穏やかな人に可愛がられ、静かな場所で育ちたいよぉー」。
(2004年10月4日・月)
向き合う恋!
アメリカで1997年に制作された、映画「タイタニック」は、日本の映画館をにぎわせた。
昨夜、民放局が同作品を、ゴールデンタイムから一挙放映し、名作がよみがえる。
1912年、ファンドランド沖で氷山と衝突する、初航海のタイタニック号は、1,513人の乗客と海底に沈む。
史上最大の海難事故が、実際のように再現されていて、とても映画らしい。
命と関わるできごとに、身分違いの男女が、互いの心を通わせていく。
冷たい海の底に向かう、豪華客船の中で、こだまする2人の声。
「ローズ…」、「ジャック…」。
愛って、お金や長い交際期間から、できるものでもなさそうだ。
両者が顔を向き合い、相手を知っていく流れも、いまのネット時代とは違う。
悲惨な事故と、純粋さを持つ恋物語が「タイタニック」の持ち味か。
(2004年10月3日・日)
星をつかんだ男!
平成3年、春風の吹く甲子園球場で、上田佳範と鈴木一朗が対決した。
高打率の鈴木を、無安打に抑えた上田投手は、準決勝まで好投する。
愛工大名電高等学校対、松商学園高等学校戦で見た一コマだ。
米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手が、シーズン最多記録257安打を跳ね飛ばす。
威勢は止まらず、259のトータルヒットを生み出し、歓声は最高潮に…。
野球王国で、誰もが成し遂げられなかった目標に挑み、実現させるなんてものすごい。
イチローこと鈴木と戦った、松商ナインは言う。
「彼の打撃フォームは、オリックス時代より、対戦したときに近い。甲子園を思い出させる、守備姿勢だ」。
大きな星をつかんだ男…。
これまでにして、彼を奮い立たせたものは何か。
上田投手を打ち崩せず苦しんだ、悔しさがあったのでは…と思う。
(2004年10月2日・土)
円満夫婦は酒好き?
ジュース感覚で、グーッと一服…。
季節に関係なく、冷えたまま飲めて、容器はアルミ缶だから、自動販売機で買う人も多そう。
宴の席だって、清酒に負けないほど、大瓶が並び立つ。
焼酎・ウイスキー・果実酒など、10を数える酒類があるけど、人気ナンバー1は「ビール党」か。
「私、ビールが大好き。酒と縁がない夫の前じゃあ、飲めないのよねぇ」。
目を通したコラムには、中年女性の有り体が書いてあった。
表立ってみると、これとは逆のケースが、ごく自然?。
「違うよー。2人、一緒に飲んでるよ!」って、子どもの意見が入りそうだ。
男、女、同じ人間。
隠さず、我慢しないで、お互い深く知り合おうじゃないか。
円満夫婦は、お酒と関与しているかも…。
(2004年10月1日・金)