2004年・月別
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9月 10月 11月 12月

2004年7月


なぞなぞ物語!
「人は出入りできるけど、小さな虫は入室禁止。それってなぁーに?」。
祖父はこう言って、小学生だった筆者を、なぞかけで攻めた。
正解は「蚊帳(かや)」。
当時、身近で必要品の一つ…。
養蚕をしていた関係から、夏蚕(なつご)の繭が出荷されるまで、(殺虫効果を持つ)蚊取り線香の出番なし。
「親子3人、水入らずの蚊帳」。
電灯を消せば真っ暗となり、いつもの感覚に戻って眠る。
「蚊帳は、どこかにしまってある?」と尋ねたら、聞き直すような表情で母は言った。
「さぁーて、分からないねぇ」。
現在、蚊の進入を、網戸が防いでくれる。
蚊帳の思い出なら、なぞなぞ物語だろう。
(2004年7月31日・土)

ロマンチックな黄昏!
夕食後、横になってテレビを見入る父…。
ちょっと時間が過ぎて、母も寄り添うように、身体を倒す。
両親に「おやすみ!」って言い、自分の部屋へ行こうとした。
母はスッと起きあがり、大切な人に、手足のマッサージをしはじめる。
ときには、今回と逆のケースも…。
厚生労働省によると、平成14年の離婚は、29万2000件に上(のぼ)ったと言う。
「家庭を築く厳しさ」が、ひしひしと伝わってくる。
長い道を歩んできた父母は、一生、手を離しそうもない。
「夫婦の黄昏」…、ロマンチックだ。
(ここでは「黄昏」を「晩年」と言う意味で使いました)
(2004年7月30日・金)

おーいっ、ばいばい!
国立教育政策研究所が行った、2002年度学力テスト(教育課程実施状況調査)結果を、冷静に受け止めた。
「『敬具』にあった、頭語を書きなさい」。
堅い手紙文を用いた問題に、6割の高校生は手を焼く。
彼らの多くが持ち歩く携帯電話は、メール文だって話し言葉。
(問題の正解となる)「拝啓」「謹啓」など、無縁なんだろう。
ビジネスばかりでなく、目上の人にも、改まった書き出しが求められる。
だけど「拝啓」ではじまる、あいさつ文って、どれも同様のパターンとなりやすく、新鮮でない。
親しい仲のあいさつ…「おーいっ、ばいばい!」。
表向きにも、ちょっと工夫を凝らした、手紙を書きたい。
(2004年7月29日・木)

男性の敵!
込んだ電車で、乗客が痴漢被害に遭うケースは、あとを絶たない。
愚か者を「女性の敵!」と称しても異存なし≠セろう。
午前、家の駐車場であった、炎天下の一場面。
通りかかった見知らぬ2人が、草取り作業中の父に声をかけた。
「きれいな花が咲いていますね。…ある人に貸した、お金が戻ってこなくて困っています」。
しょんぼりとした表情で、ズバリ言ってくる。
「35,000円、お貸しいただけませんか?」。
趣味仕事≠理由に、父は断った。
すると、態度が一変し、足早に姿を消したと言う。
2人は、若い女性だった。
現金を渡せば、おそらく詐欺事件となったかも…。
情けにつけ込む女性だって、紛れない痴人。
今回のケースなら「男性の敵!」。
(2004年7月28日・水)

恐怖の特攻体験!
瞬時、目の前には、救急車が迫る(こちらの車線に進入)。
反射的に、ハンドルを切った。
対向車数台が路肩に寄って、徐行運転をしている。
片道1車線の国道で、サイレンにも気づかず、ほんの少し、前方から視線を逸(そ)らしていた。
はじめての冷や汗は、数年前の話。
道路状況を、しっかりと把握していなかった罪≠ヘ重い。
けさ、家の近くで、警報音が鳴り止まった。
小さな子どもを乗せた救急自動車は、すぐ病院へ向かう。
一瞬、脳裏に、あのときがよみがえる。
危険だった特攻体験≠、肝(きも)に銘ず。
(2004年7月27日・火)

機械と人体!
「こっちだけじゃあなく、あっちもだよ!」…、水回りに支障を来す。
キッチン・洗面所・お風呂で、お湯が使えなくなって3日目。
首を長くして待った修理屋さんは、平然とした顔つきで言う。
「ボイラーの、送風ファンを交換しました」。
床(ゆか)に水が漏れる現象は、洋式トイレだ。
原因がつかめず、担当者は「出直し」を告げ、わが家をあとに…。
トイレ→8年、ボイラー→4年が、使用期間。
人がつくった物は、部品を取り替えたり、新製品を購入すれば完治≠セ。
機械(製品)と異なり、人体には依然、難しい行為である(将来、ES細胞技術が、困難に立ち向かう)。
ライフスタイルから見た、一人ひとりの課題は健康維持か。
(2004年7月26日・月)

青雲、高位を目指せ!
「獅子の子落とし(こおとし)」は、俗説として語られている。
生まれた子を、深い谷へ突き落とし、這(は)い上がってきた子どもを育てる、親獅子…。
スポーツアニメ「巨人の星」で言うなら、星一徹と飛雄馬の、親子だろう。
(飛雄馬の)高校時代を描くシーンに、さわやかさを感じる挿入歌がある。
「♪青雲健児の歌」…。
第86回全国高校野球選手権長野大会、決勝ゲームが行われた。
3年ぶり3度目となる、甲子園切符を手中にしたチームは、塚原青雲高校ナイン。
制球に苦しむ場面もあったけど、勝負強いエース(投手)の横顔が、飛雄馬と重なった。
「(アニメの)青雲高校」と、実在する「塚原青雲高校」は、なんら接点はなさそう。
けれども、青空と雲、高位を目指す意味は、両校とも同じだ。
県代表として、甲子園での健闘を祈りたい。
(2004年7月25日・日)

存在を認めて…!
「待遇に不満を持ち、職場を混乱させようと、人の命を奪った」。
過去にも、同様の事件は起きたであろう。
発覚を報じた7月上旬、今回の舞台が、医療機関だったことで、背筋が寒くなった国民は多い。
「看護師から見下ろされ、仕事は、患者の下の世話ばかり…」。
殺人容疑で逮捕された、20歳代の女性看護助手が一つ、動機を吐く。
医療行為ができない立場で、意識のない患者の人工呼吸器を外し、警報音スイッチを切ったとされる。
現場を離れたあとも、ほかの病院に勤務し、自首の考えはなかったらしい。
許し難い疑いだ。
一方で、容疑者の叫びが聞こえる。
「私の存在を認めて…!」。
初公判まで、マスコミは騒ぎ立てないだろう。
けれども、この事件が教訓となる、病院(医療)勤務態勢の充実を願う。
(2004年7月24日・土)

文字世界のミス!
文の誤りに気づいた。
愛猫に関する話で「毛皮が抜ける」と、書いてしまう。
敷物やマフラー、コートなど、製品化された動物の皮であれば、問題なし。
だけど、生きている彼らには(この言葉は)使えない。
「お詫びと訂正…『体毛が抜ける』のミスでした」。
連日の暑さも手伝ってか、集中力に欠けている。
誤字・脱字も、読み物(文章)のイメージを悪くし、読者を引き寄せる力はなくなる。
より完成度が要求される、文字の世界だ。
いつも拙文は、読み返しているけれど、まだまだチェックが甘い。
「私たちのことを書くんだったら、慎重にペンを持ってよね!」。
厳しい注意を、ネコたちから受けたいま、襟を正さなくてはいけない。
(2004年7月23日・金)

記憶検索!
「思わぬところで、顔見知りと会う…」、よくある話だ。
視線が合ったのは、椅子に座っていた細身の男性。
「どこかで見た人だなぁ!」と感じ記憶検索≠してみた。
対岸の公民館長さんだと、ようやく分かる。
山間(やまあい)の中学生をはじめ、昨年11月には小学校でも、交流会を計画してもらった。
子どもたちと筆者に、ふれ合いの場を提供した、熱心な教育者である。
久々に、お顔を拝見したのだけど、いつもの笑みが見られない。
交流会の思い出話をして、その場を先に立つ。
直後、ちょっと、うしろを振り向く。
診察室担当の看護師さんから説明に聞き入る、不安そうな公民館長さんが目に入った。
次回は場所をかえて、お会いできることを願いたい。
(2004年7月22日・木)

声なき会話!
「天照皇大神(てんしょうこうたいじん)」と書かれた掛け物、電灯式ちょうちんが、床の間に姿を現す。
セレモニー会社の人が手早く、新霊(しんれい)祭の祭壇を組み立てていく。
家の祖先は神道(しんとう)だから、新盆とは言わず、迎え火も焚かない。
祖母が旅立ってから、もう8ヵ月が過ぎた。
神様に生まれ変わって、はじめてのこの世帰り=B
私たち家族や親戚の出迎えを受け、声なきあいさつを交わすことになる。
きっと、祖母はこう言うに違いない。
「無理をしないでやりなさいよ。おばあちゃんは、いつも、お前を見守っているからね」。
もしかすると、祖父母の霊は、自分の心に宿っているのかも…。
少し早いけど、新霊祭を想像する機会となった。
(2004年7月21日・水)

さらば、あどけない我!
(自身の)手提げカバンを覗いてみる。
「財布、運転免許証、クルマの予備キー、クレジット・会員カード、携帯用ティッシュペーパー…」。
ありふれた物ばかりだけど、ほかに手帳も仲間だ。
幼いころから持っており、外側は傷だらけで、ボロボロの数ページ。
開いた最初に張りつけられた、4歳の顔写真が、年月の流れを物語る。
生活上、いろんな利点(JR乗車券や高速道路料金割引…)がある手帳だけど、一方で考えたりもしちゃう。
「社会支援に、甘えてるかな?」と…。
村役場へ出向いて、手帳の更新申請をした。
担当スタッフは言う。
「1ヵ月後に、もう一度きてください。古いのは返却してもらい、新しい身体障害者手帳をお渡しします」。
無表情で、あどけない自分と会えるのも、あとわずかだ。
(2004年7月20日・火)

愉悦に浸りたい!
昼どき、昔からの言い伝えを、父が話してくれた。
「○○さん、達者(元気)かな?。(返事を聞き)…あぁ、そうっ、幸せになったんだなぁ」。
「一瞬先は闇」の人生に、喜びがあっても、苦労と悩みの連続。
他界して、やっと幸福になれると言う、意味らしい。
「俺はキミを絶対、幸せにする…」。
一般的なプロポーズの一例だけど、家庭を持つことは、たやすくなさそう。
そんな現実でも、われわれは精一杯、生きている。
一生の中で、数少ない愉悦(ゆえつ)に浸りたいから…。
「♪幸せは歩いてこない、だから歩いていくんだね…」。
チーター(水前寺清子)で、ヒットした「365歩のマーチ」。
ときには、口ずさみたい応援歌だ。
(2004年7月19日・月)

消え去った見出し!
ときたま、一つの大見出しが目に入っていたのは、一昔前。
「障害を乗り越えて…」。
記事が、ハンディのある人にスポットを当て、活躍を伝えるうえで、使いやすいヘッディングだったと言えよう。
率直な活字情報を知る。
「私は、子どもの失ったものを追った」。
5歳から脳腫瘍(しゅよう)と闘うわが子に、母親は悲観するけれど、貴重な生き方を学んでいく。
「残った身体の機能を、自分で勉強し、遊んでいました」。
懸命な治療と、両親の願いは届かず、病魔が幼い命を奪ってしまう。
(子どもの)祖父は、脳疾患で倒れたが、亡き孫から教えられ、残存機能を生かすリハビリに励む。
先入主(せんにゅうしゅ)を取り除き、また、平等の意味からみて「障害を…」は、使われなくなったのだろう。
「医療にプラス、本人の心得」。
乗り越えようとする、意志が尊い。
(2004年7月18日・日)

タフガイからことづて!
頑強(がんきょう)、不屈、活力的な男性を、タフガイと呼ぶ。
昭和30年代、シネマ全盛期と言う、キーワードが加わるなら、俳優・故石原裕次郎しか、浮かばない。
ドラマ「太陽にほえろ!」「西部警察」を世に出し、テレビ時代でも高い人気を集めた。
平行して、低音の響きと、優しさを感じさせる歌唱力が、数え切れないヒット曲を生み出す。
抜き出た知性の持ち主だが、一つ足りないものがあったかも…。
ロケでの骨折、大動脈瘤(りゅう)の手術、さらに肝細胞ガン…。
たばこ、アルコールへの無抵抗が、自身を苦しめてしまった。
終期の一曲「わが人生に悔いなし」を聴くと、彼の気持ちに迫ることができる。
タフガイは、私たちにことづてをした。
「健康が第一さ!」。
(2004年7月17日・土)

働き蜂集団のお話!
四季を装う人たちが、かかりつけ病院の玄関前に待機している。
汗をぬぐう時季や、厚着と手袋姿へ変身する寒中…。
60歳以上の男女数人は、外来患者の移動などで活躍する、介助ボランティアだ。
働き蜂集団≠フ一人に、ねぎらいの言葉(「お仕事、大変ですね」)をおくった。
顔なじみである女性は、寂しげな顔つきで話す。
「そう言ってくれるのは、あんただけだよ」。
病院用の車椅子に乗せてもらったりと、お世話になっている、筆者の口元に力が入った。
「みなさんの手助けを(患者さん一人ひとりが)心から喜んでいるはずです!」。
女性が、もう一言つけ足す。
「いつ、私も人様の手を借りるか、分からないからね」。
これが、助け合いの精神か。
(2004年7月16日・金)

ばれちゃった!
物ごとには、隠された部分(秘密)があったりする。
事件や事故のほか、夫婦間では不倫だって、真実が明らかにされなければなるまい。
「温泉施設で、家庭用入浴剤が使われていた」。
乳白色で人気を保ってきた観光地で、だいぶ前、湯に変化が見られた。
ここから白骨温泉に、秘密が生まれる。
「はっこつ温泉って、骨が浮いてるので、お湯が白いのかな?」。
怖そうな発想をしていた、子ども時代が懐かしい。
情報社会を反映し、入浴剤を使っていない宿泊施設にも、予約のキャンセルがあると言う。
日ごろの生活で、頭のすみっこに置きたい一言。
「隠しごとは、いずれ、ばれちゃうよ」。
(2004年7月15日・木)

人以外入らないで!
明治中ごろに建てられた、わが家は玄関口が狭く、背を丸めて出入りしていた。
木製障子型から、32年前、ガラス戸に一新(リフォーム)。
真夏だと昼間、開けっ放しだったけれど、やがて、暑くても閉めざるを得なくなってしまう。
「原則、愛猫は外で飼う」。
裸足で上がったり、体毛が抜ける彼らに、ちょっぴり厳しい約束ごと。
「分かっていたって、入りたくなるよ、ニャン」。
ハエや蚊も、お断り。
家族との話から、玄関に1枚の網戸を取りつけてもらうよう、業者にお願いした。
こんな、立て看板効果があるとしたらよい。
「このさき、人以外、立ち入り禁止!」。
笑みを浮かべた業者さんとは対照に、愛猫たちから苦笑(くしょう)がもれそうだ。
(2004年7月14日・水)

命の使者!
「おなかが大きな人、見かけなくなったね!」。
こんな母の切り出しに、父はうなずく。
両親はベビーブームなど、子どもを身ごもる女性が多かった時代を知っている。
平成のいま、少子化傾向に拍車をかけるものは何か…。
一人の子どもにかかる(特に教育費などの)負担が重く、ブレーキ効果が働くのかも。
ショッピングセンターの駐車場で、(おなかが)7ヵ月くらいの妊婦さんを見た。
買い物には、一人で来たみたい。
胎児の成長に合わせる生活や健康状態は、経験者でないと分からない。
出産で伴う激痛だって、女性は乗り越えていく。
子どもを産もうとする彼女らは、神から受けた命の使者!。
(2004年7月13日・火)

痛みに耐え抜く村!
クルマから覗き見した、村の中心部は、いつもと変わらない。
けれども、静けさが漂う街並みこそ、異様な雰囲気を感じさせる。
「痛みを伴う自立より、合併を選択…」。
ある地域は、財政を懸念する住民投票結果を出す。
同様の問題がきっかけで、住みかの村長さんも、合併方向を探ってきた。
透かさず、自立派、反対派、それぞれのグループが、学習会を開き議論する。
2つに分かれた村民の意見は、自立が(合併を)上回った。
これからは、険しさを増す道のりが待つ。
村と言う、大きな集団を誇りに、歩み続けたい。
新たな、村のスタートだ。
(2004年7月12日・月)

サービス投票所!
記名テーブルに向かい、不安を覚えた。
椅子が見当たらず、足腰が痛む高齢の人たちも立ったまま、投票用紙に鉛筆を走らせている。
(わが地区の)投票所としては、珍しい光景だ。
第20回参議院選挙に加え、市村合併の意見を聞く、住民投票が実施され、ダブル投票となった。
「外出が困難な不自由な人に、代筆の郵便投票を認める」。
福祉面の配慮が、より手厚くなった今回の投票…。
ところが住民投票で、記入に用いられた押印型スタンプ(○印)は、両親でさえ戸惑ったと言う。
スペースに余裕のない場所で、3つの投票が重なる。
こうした状況が、椅子の配置など、優しさに欠けた要因であろう。
有権者に、足を運ばせようとするなら、サービスを考慮した投票所であってほしい。
(2004年7月11日・日)

血液サラサラの日!
適温の中で、蒸し大豆を藁苞(わらづと)などに包む。
菌を繁殖させ、発酵すると、納豆(糸引納豆)のできあがり。
豆にこびりつくような、糸状の粘りと、少し変わった風味は、馴染みの加工食品だ。
大半の人に見られる、食べ物の好き嫌い。
「納豆は、血液をサラサラにする…」。
健康面で脚光を浴びていることから、みんな、食べ方に工夫を凝らす。
「マヨネーズ和えだ。カレーに入れたり、オムレツの具にする。シソの葉で匂いをシャットアウト…」。
卵入り納豆が、夜の食卓に並ぶ。
「納豆はね、昼食や夕食で出すといいんだって!」。
自信たっぷりで話す母だが、きょう(「納豆の日」)のことは知らないみたい。
さて来年までに、どのくらい、納豆を食べるかなぁ。
(2004年7月10日・土)

ボツリヌス菌と学生!
「ボツリ…ヌスきん…」。
入院中、お世話になったナースステーションの前。
たどたどしい、筆者の話を聞く、2人がいる。
「あっ、ボツリヌス菌ですね!」。
病棟へ実習に来ている看護学生の、ためらわない確認に、ちょっぴり驚く、ベテラン看護師さん。
病気(脳性まひ)の後遺症が、首筋に負担をかけ過ぎてしまい、痛みとつき合って4年。
食中毒で知られる菌だけれど、少量を患部に注射すると、筋肉の緊張がほぐれるほか、美容(しわ取り)でも効果があるとか。
看護学生が受ける、ペーパーテスト。
同じ問題を解くとしたら、現場で働くスタッフの実力は、どう表れる?。
仕事の中で、新しい情報を得ていく、意欲ある人ならば、学生らの指導者だ。
言語障害のある言葉に耳を向け、握手もしてくれた学生さん。
(筆者を)エレベータまで見送る優しさが「この道一筋!」と、物語っているようだった。
(2004年7月9日・金)

お中元ラッシュ!
隣県に移り住んだ親戚から、フルーツセットが届いた。
すぐに頬張った、卵形に似た果実、岡山産・マスカット。
温室で育てられ、半透明な黄青色は、まるで食べる宝石のよう。
一粒、口に入れて、2つないし3つの種だけを出す。
薄い皮なので、実と一緒に飲み込んでしまう。
2日前も別の人が、ウナギをプレゼント。
「世話になったり、親しい人に贈る季節のあいさつ」。
(今月)15日ころが習わしだと言う、お中元。
わが家は、秋の収穫どきに、地元産のリンゴでお返し。
言葉にすると「お半元」だろうか。
お中元ラッシュで、ネコの手を借りたいところは、同類ネームの宅急便屋さん?。
(2004年7月8日・木)

南アルプス夢心地!
「電車から、南アルプスを眺めてきました」。
ずいぶん前の寒中、取材でやって来た都会人は、山登り好きだとか。
南アルプスに惚れ込み、山々を駆け回ったと聞いた。
夏山シーズンを迎える。
標高3,033メートルの山道(さんどう)を歩いた人が、仙丈ヶ岳を表現した。
「林の谷間から、お花畑(高山植物)が広がった。日本の山々や、遠くに富士山の姿が…、夢心地だ」。
平地では見られない、自然が生き続ける高山こそ、山好きの人たちにとって癒しの場であろう。
けれども登山に、油断や過信は禁物。
環境のよい場所ほど、人間の都合には従わない。
山は、ロマンを感じさせてくれる。
筆者にインタビューした都会人も、どこかの頂(いただき)を目指しているかな?。
(2004年7月7日・水)

甘えてるんじゃない?
県立の養護学校が、わが村にある。
福祉施設と隣接した農地が、当時の誘致合戦で敗北。
地域とのふれ合いが重視され、幹線道路沿いに(学校が)建てられた。
異様さを覚える保護用ネットが、校舎を取り囲んでおり、交わりを絶つように見える。
「職業訓練(授業)に、竹炭をつくろうと思っています」。
竹林を探していた、養護学校教師が前触れもなく、家を訪ねた。
需要価値が落ち続ける竹…。
(現場までの)案内役をした父は、残念そうな顔で帰ってくる。
「どうあれ、無償で(竹を)もらおうとする精神に、腹が立つ…」。
夕食は怒りがこもる話で、持ち切りに…。
訪問教師は、ネームも言わないのだから、名刺だって渡すはずがない。
「教師さんたちって、道徳の勉強、教わったのかなぁ…」と、疑問を抱く。
もしかしたら日ごろ、まわりからの善意に甘えちゃってるんではないっ?。
(2004年7月6日・火)

保険と欲ばり心!
「一瞬先は闇…!」。
人は誰もが、災害や事故、事件に巻き込まれたり、思わぬ病気にかかってしまう危険を持つ。
何が待っているか、分からないのが人生か。
深緑のさなか、帯状疱疹ウイルスさんこと「水痘」にかかり、1週間、病院のベッドで過ごした。
国の医療保障(健康保険・福祉医療制度)と言う、恩恵を受ける。
「もらえるものは、いただこう」。
民間保険にまで、欲ばり心が働く。
「自己負担分、差額ベッドや食事代、見舞いに来る家族の交通費も、しっかり支えます」。
響きある言葉を用いて、大手保険会社が新商品を発売する。
キャッチフレーズって、病院関係者には、どう映るのだろう。
目玉商品づくりこそ、会社の命綱かも知れない。
(2004年7月5日・月)

赤ちゃんをつくるには?
「私たちにしか分からない…。不妊治療と言う、苦痛から得た命は宝物です」。
親族の冷たい視線にもめげず、子どもを産みたいと願う、女性の絶叫だ。
創刊20冊目にあたる、仲間向け情報誌「赤ちゃんが欲しい(主婦の友社)」も発行される。
医学の進歩と同時に、切望する声が高くなってきた。
そんな中、皮肉とも思える例は…。
「望まない妊娠(未婚者の中絶)」「できちゃった婚」。
けれど、当事者カップルにとっては、悩みや苦悩を経験したことだろう。
「赤ちゃんは、どうしてできるか?」。
亡き祖父の質問に、9歳だった筆者は答えられない。
居合わせた家族も、まじめな顔つき。
穏やかな口調で話す、祖父の説明(言葉)は、いまも新鮮だ。
「夫婦が、強く手を握り合ううちに、命が誕生するんだよ」。
(2004年7月4日・日)

純愛が描く平等!
福祉活動や人づき合いなどで、筆者に一言かける父。
「人は顔(容姿)じゃないよ、心だよ」。
いつものセリフだけれど、温かなエールとして、胸に響いてくる。
韓国のラブ・ストーリー「冬のソナタ」が、テレビ放映され、若者たちの人気を集めていると聞く。
好きだった彼の交通事故死から、やがて、裕福な男性と婚約にした女性…。
一転、亡くなったはずの恋人が戻り、彼女にプロポーズ。
「(私が帰ってきたことで)周囲は揺れ乱れようとも、ポラリス(北極星)は動かない」。
ドラマのポイントを紙面は、こう書き記す。
「『恋とは何か』…。かっこいい、優しい、お金持ちだから…と言った、一部の理由づけを否定している点だ!」。
社会平等に触れている、純愛物語の傑作であろう。
(2004年7月3日・土)

駆け巡る手紙!
定形郵便物(封筒)が1通、15円と言う時代の話。
「(コミックス本)『巨人の星G』を、220円でかいました」。
療養型福祉施設にいた当時、小学2年の筆者が家族にあてた、短い手紙だ。
「お前の大切な物だ!」。
色あせた何通かの封書を持った父が、マイルームにやってきて、一言かけていく。
鉛筆を使っての、ていねいな一字一字は、自分が書いたとは思えない。
3文字フルネームの一つ「脇」だって、精一杯、書き記してあり、たまげてしまう。
「(面会にくるとき、マンガ)おそまつくんの、カバンを買ってきてください!」。
女性スタッフの代筆にも、目を通す。
「(カバンを)みんなが持っているから、ほしがってるみたいです。生活上、必要品ではありませんが、お母さんの判断で買い与えてください…」。
戻れない、過ぎ去った日々。
写真だけでなく、手紙もまた、ときを駆け巡る。
(2004年7月2日・金)

わが子は22歳!
運転技能を持ち合わせたわが子≠ヘ、昭和57年11月30日生まれ。
5ヵ月足らずで、22歳の誕生日を迎える。
警察署に出向いて、免許更新申請をした。
午前だから、同じ目的の人たちは、チラホラ見えるだけ。
30分間のビデオ映像は、背筋を正す、優良運転者講習…?。
視力検査もパスできて、危なげなく、怖そうなおじさん方が働く、建物を抜け出す。
2週間くらいで手にする、免許証がまた書き換えの時期にわが子≠ヘ、新しい家庭を持っているだろうか。
そうっ、自身の大切な「脚」をわが子≠ニ例えてみた。
22歳だった筆者に授かった<宴Cセンス。
ちょっぴり感慨深い、更新申請となった。
(2004年7月1日・木)

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