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個人で、福祉調査活動を行っています。 いままでに、一般住民・障害を持つ仲間・子どもたち(小学校高学年)・ エキスパートなど、それぞれの立場の人にハンディに関するアンケートをとってきました。 その都度、データをまとめ(自らの)パソコン編集でリポートをつくってきました。 「健康な人中心の社会構成だからこそ(福祉を)みんなで考えてほしい」 5つの調査リポートを紹介します。ぜひ、参考書としてご愛読くださいますよう、お願い申し上げます。 |
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障害を持つ人から、愛を告白されたら…
愛し合っていれば受け入れたい…(24.8%)
結婚して、子供も育てたい
障害を持つ人の結婚に関して、一般住民(中学生から80歳代)の考えを集めた。
創作を参照しての回答だけに(全体の)半数近くは「分からない・無回答」となった。
しかし「自分だったら、どうする」といった観点で、
一人ひとり重みのある答えを出していただいた。
「結婚」という一歩踏み入れた問いかけは、障害への意識改善につながるものと確信する。
参考文(創作)
陽子は食品製造会社に勤めるOLである。両手で松葉杖をつきながら、陽子が恐る恐る同僚の山上に近づき、バレンタインのチョコレートを差し出した。
「これ、受けとっていただけます…」
義理チョコ≠セろうと思った山上は、その善意に軽く頭を下げた。
交通事故で両足を切断した陽子は、山上に好意を持っていた。20歳代後半の彼女の胸の内には、
「両足のない、幽霊みたいな私。結婚なんか考える方が間違い!」
と、自分の気持ちをおさえながらも女なんだものウェディングドレスを着てみたい≠ニいう2つの思いが交差していた。
山上の心を動かしたのは、チョコに添えてあった小さなカードだった。
「私の脚を支えてください′Nのこの一言に、熱いものがこみ上げてきてしまった」
正直なところ、山上の心情の変化に陽子自身、驚くばかりだった。
一つの言葉が、二人を結びつけた。結婚までの過程には、山上家の厳しい視線が陽子に向けられた。
「陽子さん、子供を産める体なの」
両親や親戚の問いかけに、山上本人も考え込んだ。そして結論が出た。
「たとえ、手足のない子供が生まれようと、精一杯の愛情を捧げたい。俺たち二人で、わが子に巣立っていける翼を与えてやるんだ」
山上はもはや陽子を、障害者としてみていなかったのである。
【お詫びと訂正】
創作の文中でたとえ、手足のない子供が生まれても…≠ニ、表現しているところがあります。
陽子の場合、交通事故の両足切断のため、障害児出生の確率は健康な人と同じです。
お詫びして、訂正します。
設問…もしもあなたが山上=i性別にかかわらず)であったなら
陽子≠フ愛を受け入れることができますか。?
1.愛し合っていれば、受け入れる…24.8%
2.受け入れられない…12.9%
3.その他…18.8%
4.分からない・無回答…43.5%

【その他】の回答から…
☆少し考えたい。
☆迷ってしまう。
☆相手との関係を深めてから決めたい。
☆同情の目で見るかもしれない。
☆心情的には受け入れたいが、周囲の反対に勝てるか自信がない。
☆愛に障害は関係ない。陽子の性格・生き方を見て判断したい。
☆自分に経済的な余裕があれば、考えてみたい。
☆難しいことだと思う。
設問…山上≠ニ陽子≠ヘ、子供を産み育てることにも真剣です。もしあなただったら、どう対処しますか。?
1.山上の考えと同感…54%
2.子供を産む(育てる)ことをあきらめる…6.4%
3.その他…7.3%
4.分からない・無回答…32.3%
【その他】の回答から…
☆障害のある子供が生まれないよう努力する(高校生)
☆障害児が生まれる危険があると分かればあきらめる。
☆その人との結婚自体、考えない。
☆障害を持って生まれても、それが不幸とは限らない。苦労が多くても、きっと幸福を感じるときがあると思う。
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誰とでも同じに接したい!
20歳代・女性
私の通った学校には、障害を持った子がいた。幼い日、その子を変なヤツと見ていたが、障害を理解できたとき、申し訳ないの気持ちがこみ上げてきた。また、背負っている障害の半分でもいいから、自分が負うことができればと考えた。
恩師はその人の負ってきた、今後も負わなければならぬ苦労を察して…≠ニ語る。けれど、障害があってもなくても、素敵な人がいれば、変な人もいる。どっちにしても、人としてつき合うことしかできない。そういう見方で、多くの人と接したい。
福祉に無関心の人が多い
30歳代・女性
福祉は必要ない∞社会的弱者にムダな金を使うな℃ゥ分のまわりには、こんな考えを持つ人が多い。それが悲しい。
わが子には、そんな無関心な考え方を持ってほしくない。いままでにも同じ人間として助け合っていけるように…≠ニ話してきている。同じ考えを持つ人たちの集まりがもっと多く、広くなることを望みたい。
殺人事件の多いアメリカの福祉
40歳代・女性
「こちらでは、スーパーに車椅子で入るのは珍しくないのよ。一度、遊びにいらっしゃいよ。生活するにはとても快適だわ」
これは、アメリカの友人からの話である。殺人事件もあとを絶たないこの国で、なぜ福祉は充実しているのだろうか。
それは、障害を持つ人自身が積極的に外へ出て、自分たちの存在を社会に、アピールしている事実があるからだ。私たち障害を持つ同士が、生きている証を見せなければ、福祉社会は到来しないだろう。
ごく普通に接したい
50歳代・女性
私の勤める会社に、ろうあの人が一緒に働いている。彼女には音や言葉もないが、明るい性格でいつもジェスチャー≠使って会話をしている。
社員旅行では、ガム島へ一緒に行ってきた。仕事に生きがいを持って働く彼女は、輝いて見える。これからも、障害を意識しないで、ごく普通に接していきたいと思う。
福祉団体の活動をより充実させたい
60歳代・男性
福祉団体の活動を、より充実させていく必要がある。文化活動を主催したりバザーを開くなどして、社会に団体の存在をアピールする。また、政治家や実業家の人たちにも、活動の趣旨に理解を求めて資金面での援助を得たいものだ。
さらに、障害者福祉に関して専門的に研究し、先頭に立っていくリーダーの存在が欠かせない
このほか、下記のような結果が出ました。
障害を持つ人と会って、どんな印象を持った?……私たちと変わらない・36.5%
障害を持つ友だちはいますか?……はい・50.2%
障害の知識、どこから得ますか?……本や新聞から・52.4%
自分の子供が障害のある子と遊んでいた。かける言葉は?……何もいわずに見守りたい・23.8%
(比率は、すべて1位となった意見)
障害意識調査・1994年実施
調査地域・長野県内(7割)、県外(3割)
回答者数・937人
対象者・一般住民
報告書名・「障害意識調査報告書」
B4版・15ページ
(「障害意識調査報告書」は、中日新聞・東京新聞などで紹介していただきました。)
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