用語雅名

    
ねことチクワの会 投稿日:2006/01/28(Sat)

 あさみ先生 こんばんわ
 15年ほど昔の記憶ですが、天野大三氏の著書(題名は失念)の中に役満の包についての記載があり、役の名前の隣にカッコ書きで雅名が載っていました

清老頭 (大揺大和 タイヤンタイホウ)
字一色 (全字鸞和 チェンツーランホウ)
四喜和 (四喜臨門 スーシーリンメン)
大三元 (三元中撰 サンユヮンチュンチェン)

当時の私は意味がわからずとも、ネーミングの美しさに感銘を受けたものでした。先生のご存知の雅名は、どのようなものがおありでしょうか?ぜひお聞かせ下さいませ


あさみ 投稿日:2006/01/28(Sat)

 こんにちわ、チクワさん
 そうですね、チクワさんが挙げられた役満以外でポピュラーな役満は、天和・地和・四暗刻・緑一色・十三幺九・九連宝燈・四槓子の7種くらい。しかし天和は、字違いの天合(テンハー)・天骨(テンフー)くらいですね(地和も同じ)。

 四暗刻は、中国古来からの雅名はないようです。いちおう「埋金貨(マイチンホー)」という雅名はありますが、これは英名の「Hiddenn Treasure(埋蔵金)」の翻訳でしょう。

 十三幺九は、本名よりも雅名の方が有名な「国士無双」。
 緑一色宸碧玉。日本語では「しんへきぎょく」ですが、中国語風に発音すると「チェンピーイー」。「宸」はもともと北極星のある場所の意。そこから天子を意味するようになりました。そこで強引に意訳すると「天子の碧玉(緑の宝石)」というところ。

 九連宝燈はそれ自体 雅名みたいなものですが、別の雅名としては天衣無縫(テンイーウーフォン=天女の羽衣)あるいは紫気東来(チーチートンライ=紫の瑞気、東よりたなびく)。そして四杠子十八羅漢(スーパーローハン)といったところですね。

 なお清老頭の雅名として挙げられたの大揺大和の“”は、“”の当て字です。そこで表記としては「大幺太和」の方が、なんとなくいいかも。また大三元は、「三元中撰」のほかに「連中三元(れんちゅうさんげん=レンツォンサンユァン)」という雅名があります。