用語26・二と両


 麻雀の本に「二門張」と書いて「りゃんめんちゃん」と振り仮名がしてありましたが、「二」は中国語で「りゃん」と発音するのでしょうか。

 「」の中国音(標準語)は“アル”で、“リャン”という音はありません。そこで「二門張」と書けば「アルメンチャン」という発音しかないことになります。つまり二門張と書いて“リャンメンチャン”と発音するのは中国語的には正しくないことになります。
では“リャン”はどこから来た発音かといえば、じつは“両(リャン)です。両には「2つ」という意味があります。そこで“両(リャン)”の方が通用しやすいという場合は、よく「」の代わりに用います。たとえば「○○を二個」という場合、「○○をアルコー」ではなく「○○、両個(リャンコー)」と言います。
 そこでリャンメンチャンと発音したければ、両門張と表現するのが順当という事になります。しかし麻雀で2種の待ちがある場合、日本では“リャンメンチャン”と呼称が定着しています。もう完全に定着しているので、日本ではたとえ二門張と書いてあっても、“リャンメンチャン”と発音してしまうのです。

 また二面待ちとか両面待ちと表記する場合があります。両方とも日本的用法ですから“にめんまち”、あるいは“りょうめんまち”と発音するのが順当ということになります。そして実際そのように発音もされていますが、“リャンめんまち”と発音されることも多々あります。
 いずれも“正しくない発音”と云ってしまえばその通りですが、現在の麻雀用語には日本語・中国語に英語まで加わっています(たとえばダブルリーチとか、オープンリーチ、オーラス、ラス親など)。おまけに元はたしかに中国語でも、中国では使われなくなった用語まで混在しています。いわば日・英・中のチャンポン語になっていて、なにが正しいとはいえない状態です。

 σ(^-^)は、これら日・英・中のチャンポンの麻雀用語を麻雀語と呼んでいます。

熱血の志豐 投稿日:2007/10/24(Wed)

二........中国語風では「アール」
両........中国語風では「リャン」

日麻の「二盃口」(リャンペーコー)の「リャン」の発音は中国語と誤ります@@〜
「アールペーコー」こそ正確なのです^^
「リャンペーコー」は「両盃口」です...

あさみ 投稿日:2007/10/24(Wed)

どもども、熱血の志豐さん (^-^)/

 たしかに。(^-^;
 そこで「」が「リャン」とルビされたり 発音されたりするのを中国人が見聞きすると、非常に違和感があるでしょうね。

 しかし日麻では、これは誤読というより“日麻読み”として定着してしまっています。そこで2索と書いてあれば、日麻ではリャンソーと発音してしまいます。逆にこれを“アールソー”と正しく発音すると、日本人には (?-?) となってしまいます。(>_<)

 こんな例は他にもあるんですよ。たとえば「」。
 “”は「トン」ですから、「1筒」は「イートン」。しかし日麻では「イーピン」と発音するのが通常です。とうぜん「2筒」は「リャンピン」と発音してしまいます。
 どうしても「リャンピン」と発音したければ、“ 2筒 ”ではなく “ 両餅 ”と表記すれば良さそうなものですが、いったん定着した表記や発音を改めるのはなかなか困難なのです。(_ _;

熱血の志豐 投稿日:2007/10/24(Wed)

こんにちは、浅見さん^^
筒子牌について。
中国の南方に「餅子牌(ピンツーパイ)」とも言われたから、日麻には両者を混じて使用する。大変ですね〜

あさみ 投稿日:2007/10/24(Wed)

もちろん日麻で「」を“ ピン ”と発音してしまうのは、餅子牌(ピンツーパイ)の呼称からきています。

> 大変ですね〜

いや、ゲーム上は何の不都合も....(^-^;