用語10・百萬之冠


 オーストラリアで開催されるという「百萬之冠」(Majiang Masters Millions)の件で質問させてください。実はこの大会の用語に聞き慣れないものが....

 まず、この大会ではあがった時には「Mahjong」と発声しなければならないようなのです。「Ron」とか「Tsumo」でもよいとはありますが、世界的にはこんなかけ声(?)が一般的なのでしょうか?

 また、「Ron」「Tsumo」あるいは「Hu-Le」でもよいとあるのですが、この「Hu-Le」って一体なんでしょ? まさか「振れ」というわけではないと思いますが・・・・

 「Mahjong」というのは中国麻雀で本来のアガリ宣言用語でした。もう中国でも使われていないと思いますが、欧米ではまだ使われているのかな?

 また「Ron」は日本生まれの日本育ちのアガリ宣言用語です(考案者は鈴木郭郎という人)。日本ではこれが定番となっています。

 「Tsumo」は「自摸」で、「ツモアガリ」という意味の中国麻雀以来の用語です。

 「Hu-Le」は「和了(フーラ)」、すなわち「アガリ」です(日本語では「ホーラ」と訛る)。でも隠された真の意味は、やはり「振れぇ!」かも知れませんね。(笑)

 いずれにせよ、こういう表現が世界的に一般的だからというのではなく、世界選手権ということで世界各地のアガリ宣言用語を、すべてOKにしたと言うことだと思われます。

※現在の中国公式ルールでは、ロンアガリもツモアガリも和(フー)と宣言することになっています。

 同じく百萬之冠ルールでは、カンの発声は「Kong」となっていましたが、本場では「コン!」というのでしょうか。

 「Kong」を原音に近く発音しますと「クン」です。これを日本人が聞けば、「カン」と聞こえると思います。