役満14・数え役満


  数え役満のダブルは認められるのでしょうか?
 混老頭、トイトイ、小三元、ホンイツ、三暗刻、ドラ沢山など。

  普通、数え役満は「15翻以上」というルールが一般的です。 つまり15翻以上は、何翻あろうと関係無いわけですから、「30翻あるから数え役満のダブリ」というのは、具合が悪いと思われます。

 ただハウスルールは何でもアリですから、30翻はダブル、45翻はトリプルと決めてあれば、それはそれで有効ということになります。

 麻雀劇画雑誌などとみても、「数え役満」という用語が頻繁に出てきますが、この用語がナットクできません。役満はもともと小さい役を積み重ねて満貫になる「数満貫」に対して、役1つで満貫になる「役満貫」に起因することばで、決して「4倍満貫」の代名詞ではないはずです。どうしてこのような言葉ができてしまったのか、またなぜ素直に「4倍満貫」といわないのでしょうか。

 余談ですが、私は普段、役満を5倍満貫にするローカルルールでやっているので、数え役満という用語があったとしても、その場では4倍満貫は意味しません。

 さらに余談ですが、役満に「チョコレート」をつけるルールは多いですが、単にそのような取り決めだった時に、いわゆる「数え役満」にまでつけるのは拡大解釈だと思います。

 たしかにもともと満貫の点数は1種類であり、小さい役を積み重ねて満貫になる数満貫と、役1つで満貫になる役満貫しかありませんでした。 それが世のインフレ傾向に従い、満貫も跳ね満、倍満など種類が増えたきたわけです。

 このインフレ化がどんどん進むにつれ、昭和40年代に入るとボツボツと「数え役満」も登場してきました。 しかし当時、役満は三倍満が普通でしたから数え役満も13翻でOKでした。

 しかし昭和40年代初期の時点では数え役満など無いルールも結構行われていました。 それは当時、裏ドラも無い時代でしたから、数え役満などまず出なかったためです。 そのうち裏ドラも登場し、数え役満も定着し現在に至っています。

 いずれにせよ「数え役満」は特定の人物や団体によって考案されたものではなく、一般麻雀のなかから派生してきたものです。そこで意味としておかしいと云ってみてもどうしようもありません。

 まぁ、「翻数が15翻あれば役満と同じ点数を取得できる」という意味と理解しておくより仕方ないのではないでしょうか。

 チョコレートの件ですが、確かに数え役満まで対象にするのは拡大解釈かも知れません。しかしチョコレートというのは麻雀ルール外の取り決めですので、そこまでは何とも・・・・

 ダブル役満ありの場合、数え役満と普通の役満は両立しますか?

 たとえば、四暗刻でリーチドラ12だったとか。

 数え役満は近年登場した新作ですし、いずれにしても正式な麻雀役ではありません。そこで、「不可というルールであれば不可、可というルールであれば可」というしかありません。

 ではどちらが順当かという事になりますが、役満と一般の手は重複しません。そこでダブル役満アリの場合でも、数え役満は対象としないと考えるのが順当と思います。