役満04・九蓮宝灯
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多くの本やポスターで、九蓮宝燈は万子で表現してありますが、昔は九蓮宝燈は万子のみとしているルールがある/あったのでしょうか?
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あさみ
九蓮宝燈は今も昔も万子に限定されたことはありません。多くの書籍で九蓮宝燈のアガりの例に万子を使っていることが、「九蓮宝燈は萬子のみ」という誤解の元になったのです。
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多くの書籍で九蓮宝燈のアガりの例に万子を使っているのには、何か理由があるのでしょうか?
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あさみ
数字が表記されているので、アガリ形をストレートに表現しやすかっただけの理由と思います。
ストレートで思い出しましたが、もっとも古い麻雀というか、紙札(かみふだ)麻雀の時代には手札は九枚だったようです。そしてその時代の九蓮宝灯は、現在でいう一気通貫だったようです。
紙札が竹骨化し、テーブル上でゲームするようになってルールが複雑化してゆきました。すなわち手牌が1面子増えて12枚となり、さらには雀頭が必要になってアガリ型が14枚となったわけです。その結果
九蓮宝灯は現在の形になったわけですが、考えてみると見事な変化ですね。
なお数牌は1種類36枚ありますが、手牌13枚を差し引くと、残り牌は23枚です。そして純正の九蓮宝燈は、この残り牌23枚の何が出てもアガることができますから、別名を張々可和(チャンチャンコホー=何が出てもアガリ)ともいいます。
実はこの張々可和となるテンパイ形は、あと8種類あります。そして八門張型を八連宝燈(パーレンポートン)、七門張型を七連宝燈(チーレンポートン)と呼称しています。
しかし九蓮宝灯の原型は一気通貫です。そこでもっとも初期の九蓮宝灯は、1と9の3枚使いとか張々可和に関係なく、一気通貫を含んでいるというのが条件であったようです。そこで の九門張であっても、 や でアガったものは九蓮宝燈とされなかったわけです。
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2003 1/18
突然のメールすみません。
実は、今日の朝方に九蓮宝灯?をあがった(和了)のですが、
ところがポンしたので、役萬ではない!と云う声が・・・
これは役萬にはならないのでしょうか?
忙しい所、すみませんがどうぞ、教えて下さいませ。
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あさみ 2003 1/18
九 蓮宝灯は門前が条件の役です。そこで残念ながら、そのアガリは九蓮宝灯になりません。
ただ中国麻雀では、 や をポン(カン)して、真ん中が から までそろっていると、 孔雀開扉(ホーチャオカイピヤオ)という倍満級の役になります。ただし 孔雀が扉を開くのですから、索子のアガリに限定されています。
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門前なら、1や9を暗カンをしていても九連宝燈が成立しますか?
たとえば次のような形です。
ロン
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あさみ
や を暗槓してしまうと九連宝燈にはなりません。
九連宝燈は門前牌だけによるアガリですが、暗槓牌は副露牌であって門前牌ではないからです。
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A
上の手は のマチですが、でアガると九蓮宝灯と認められますよね?。
そして下の手も や を暗槓しても のマチに変わりがありません。
B ロン
だとしたら、Bの手はAの手と同じ事になるんじゃないでしょうか?
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あさみ
前述したように、九蓮宝灯は門前牌だけによるアガリですから、一般的に質問のケースは九蓮宝灯になりません。もちろん 「自分たちは、こういうアガリも九連宝灯としている」ということであれば、それはそれでOKなのですが。(^-^;
ただBの手が や を暗槓しても のマチに変わりがないという理由で九蓮宝灯となるのであれば、下記の手もでアガれば九蓮宝灯となることになります。
C ロン
ほんらい九蓮宝灯は九門張によるアガリをいいます。しかしルールの緩和によって、結果九蓮(アガった形から或る牌を1枚切ると九門張になるもの)でも役満と認められるようになりました。
たとえばAの手でをツモしたあとを切れば、九門張形となります。しかしBやCの手でをツモアガリしたあとを切っても、絶対に九門張形になりません。そういうモノまで九蓮宝灯と認めるというのは、あまりにもルールを緩和しすぎのような気がします。
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BやCの形はを切っても九門張形にならないと云うことですが、 や はアンカンです。アンカンした牌は横には出しますが、じっさいは門前の牌と思います。
門前の牌ならをツモってからを切ったあと、 や を手牌に並べれば、形として九門張になるのではないでしょうか?
B
C
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あさみ
門前牌は打牌可能な手牌、副露牌は打牌不可能な手牌を指します。もちろん暗槓子も打牌不可能なので、副露牌です。
※暗槓子は暗副露牌なので、本来は見せる必要はありません。しかし嶺上牌を取得する必要上、確認のため見せています。(台湾麻雀などでは、ゲーム中は伏せたままにしておき、その局が終了したとき、公開します)。
九連宝灯は門前によるアガリですが、暗槓牌は副露牌であって門前牌ではありません。そこでいくら門前牌と副露牌をくっつけて並べても、BやCは九門マチになりません。これはどうやっても の三門張です。
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中国麻雀では昔からフリテンがないとのことですが、それならたとえ九蓮宝燈でもフリテンで和了ってよいということになりますね?
フリテンはおろか現物の栄和も認められるのならば、純正九蓮宝燈(当時の麻雀ではもちろん純正でなければ認められませんよね?)は意外と和了りやすかったのではないでしょうか?
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あさみ
純正でなければ認められなかったかという点ですが、いままで中国文献で この点についての記述を見たこともありません。そこで、ハッキリした事は判りませんというしかないのですが、九門張の形しか認められなかったという可能性が強いと思います。
逆にちょっと面白い話があります。上の方で張々可和(チャンチャンコホー=どの牌でもアガれる)の形を紹介しました。この張々可和は九連宝灯の他に8型あります。このうち5型が中国の麻雀書「麻雀牌譜」に記載されています(残り3型は、後に発見されたものです)。
で、はっきりはしませんが、どうもこの5型、九連宝燈と同様、役満扱いを受けていたようなのです。う〜ん、少なくとも結果九連より価値はありそうですね。
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九蓮の言い伝えに関する事なのですが九蓮はあがると死ぬというのはよくいいますよね? で、僕はとある本で「中国では九蓮をあがるとお祝いとしてその人に家を建ててくれる」と言う話を読んだことがあるのですが…実際そのような言い伝えはあるのでしょうか?
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あさみ
言い伝えとしては、ほかにも誰かがアガると即座に麻雀を中止して、お祝いに飲めや唄えやのどんちゃん騒ぎを始めるというのもあります。しかしこれらは言い伝えというより、九蓮神話というところでしょう。
昔の中国麻雀は完全なバクチ。そこで九蓮をアガって大儲けした人が、後で負けた人に襲われたり?) 、あるいは自分で勝っ手に事故死したりした事はあったかも知れません。(^-^; しかしお祝いの宴会が始まったり、誰かが家を建ててくれたなんてことはなかったと思います。
でも九蓮をアガって家が建つほど儲かったとか、嬉しくてゲームが終わったあとに自腹で宴会をやった人はいたかも知れません(笑)
なお九蓮宝灯については、こちらもご覧ください。
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usa 2004/09/29(Wed)
はじめまして。
九蓮宝灯について教えてください。
九蓮宝灯の13面待ちはダブル役満にしています。
実際にはこれまで遭遇した事はありませんが、先日友人が九蓮宝灯を9面待ちでない形でツモりました。
そのとき、「仮にここでツモあがりせずに9面待ちの形になるように打牌した場合、国士無双の現物以外はフリテンではないのと同様に、打牌した牌以外でのロン上がりができてダブル役満になるの?」
と、聞きました。
仲間内ですので決めだけなのでしょうが、一般的にそのようなルールはあるのでしょうか?
(私には、面チンのフリテンとしか思えないのですが・・・) よろしくお願いします。
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あさみ 2004/09/29(Wed)
仲間内だけで特別に、「ツモアガリせずに9面マチになるようにしてからアガればダブル役満」と決めていればOKです。
しかし基本的には、そんなルールはありません。そこでやってしまうと、メンチンのフリテンとなるのが一般的です。
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