役満02・地和


  親の第1打を明カンしてリンシャン牌でツモった場合、 地和になるでしょうか?。

 親の第1打牌を地牌といいます。そこで本来の地和は、その地牌による子の栄和をいいました。この古典ルールの場合でも、嶺上牌は地牌ではありませんから地和になりません。

 現在は諸事情により地牌の定義が「子の純正な第1ツモ牌」と変化しています。この新ルールで考えた場合でも、アガリの前に槓(暗槓・明槓に関係なし)があれば「純正な第1ツモ牌=地牌」ではありませんから、この場合も地和になりません。

 たぶん一生あがれないからどーでもいいかもしれませんが、地和は親の第一捨牌では成立しないのでしょうか?

 それが本当の中国伝来の地和です。それが日本に伝来してから諸処の事情により「子の第1自摸和」ということになりました。現在、一般麻雀では「子の第1自摸和」がメジャーなルールということになっています。

 しかし一部には本来のアガり方、「親の第一捨牌による栄和」のみを地和としている場合もあります。さらには「えぇぃ、面倒じゃ」とばかり、両方とも地和と認めているルールあるようです。

*「親の第一捨牌による栄和」を人和(レンホー)としているルールもあります。


 地和の正式なアガリについて教えて下さい。
 僕は、チーポンカンのない純粋な第一巡で、"まだ自模を行っていない子方(散家)が親以外(親なら地和)の他家の捨て牌で和る場合を言う、と思っているのですが。

 現在の一般的ルールでいいますと、地和は「チーポンカンのない純粋な一巡内の子のツモアガリ」です。そこで質問のケース(子供の打牌で子供がアガる)は、地和になりません。

 昔の地和が捨て牌でアガるものだとするならば、1巡目に自分がツモアガリしたら地和の権利は消えるのですか?

 もしそうだとしたら南家は東家からしかあがれないことになるのですが。

 昔の地和に、子供の捨て牌は関係ありません。
 古典麻雀での地和は親の第1打牌による栄和だけをいいました。したがって、南家だけでなく西家も北家も1回のチャンスしかなかったわけです。

 親の第一打牌でロンするのが本来の地和だそうですが、では親が配牌で暗槓、その嶺上牌を切ったら子がロン、この場合は地和になったのでしょうか。

 暗槓後の打牌は純正な第1打牌ではありませんから、この打牌でロンしても地和になりませんでした。

 現在、天和が親の第1ツモ、地和が子の第1ツモになっているとすれば、親の第1打牌、あるいはチーポンカンの無い一巡以内の栄和は、何の役にもならないのでしょうか。

 ローカルルールにはなりますが、そういうアガリを人和(レンホー)という役満にしていることはあります。

 厳しいルールでは「親の第1打牌による子のアガリ」、緩やかな場合は、「親子に関係なく、純正な1巡以内の栄和」ということになっています。

 緩やかなルールの場合は子の捨て牌でもOKということになりますが、これが役満というのは、ちと甘すぎる気もします。

     地和や人和の歴史的変遷について、もう少し詳しく教えて下さい。


     詳しくはこちらをご覧ください。