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    (3)フォーム


 フォームとは結果とは関係のない自分なりの打牌選択基準のこと。その人の雀風を形作るうえの要素の一つともいえる。

 たとえば双ポンと嵌張、アガリ役にも関係ないのでどちらの聴牌でもOKという時、どちらを選択すればアガれるかなんて事は神様しか分からない。となればどうしても迷いも生じがちとなる。

 こんなとき基本的に嵌張を選択する事を自分で決めているとすれば、迷いなく打牌を選択できることになる。つまりそういう状況では嵌張を選択するというのが、そのプレーヤーのフォームというわけだ。

 フォームにはこんなのもある。いまドラの二萬を暗刻にした一向聴の手。

二筒二筒二萬二萬二萬北北北七萬八萬二索三索八筒

 ここへ 七筒などを引いた。何を切っても似たようなもの、そこでどうしても迷いがちになる。こんな時でも何を選択するかと自分で決めたパターンがあれば、迷いはグンと少なくなるというわけだ。

 このケースの場合、少し有名なパターンでは「(最も)古い面子を見切る」(この場合は七萬八萬とか二索三索とか、あるいは「ドラ種を見切る」などがある。σ(-_-)は死に面子だとか古い面子なんて事は考えないタチなので、まったくの行き当たりばったり。

 というよりは死に面子なるものを切った途端、そちらを引くと気が狂うので(笑)、他に考える事が無い限り、後メンツを落とす(この場合は七筒をツモ切りする)。しかし先メンツ(古い面子)を切る事にしているという人の場合、それはそれで一つのフォームだと思う。

 また単純なところでは、白 發 中 とあってどの順番から切るか、なんてのもある。もちろんこのようなケース、白發中 とか 中發白の順、はたまた本日のツキ牌と信じる牌を残そうと自由である。

 いずれにしてもどう考えたとしてもウラメるときはウラメるし、ハマルときはハマル。要は自分のフォームを持っていれば、決断に無用の時間を費やさないですむよ〜ん、というお話し。

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