Wall stone 壁石 .
(11)鳴いた人より切った人
中盤、Aさんがひょいとドラを切った。Bさんがそれをポン。とたんに場が緊張する。Cさん、Dさんの眼は、Bさんの動向に釘付け。しかし鳴いたBさんもさることながら、ドラを切ったAさんの方が恐ろしい。つまり「鳴いた人より切った人に気を付けよう」ということ。
こんなことは、少し麻雀をやった人ならだれでも分かる。実際、誰かと話をしているとき、相手も「そんなこと、あったり前じゃん」という感じで聞いている。ところが人間はほんとに忘れっぽい。
いざ実戦のとき、ドラポンの段階では一瞬そう思っても、数巡も過ぎると切ったAさんのことなんかすっかり忘れ、意識はドラポンに集中しまくり。そいで何気なくリーチのBさんの現物を切ったら、Aさんにドスン。。。
どんな分かり切った話でも、100回くらい同じ目にあわないと、なかなか身体でも理解するわけにはなかなか行かないという話。