点数 19・トリプル切り上げ


 30符4翻を 7700  → 8000   (栄和)
         39・20 → 40・20 (自模)

とするルールが立直麻雀で普及していますが、これはどのような経緯で発生した慣習なのでしょうか。また、プロ麻雀団体ではどのように規定しているのでしょうか。

 昔の麻雀は精算法という方式で計算されていました。これは連底(基本点)が24点であれば24点、28点であれば28点を翻数分キッチリ累乗計算し、端数まで精算していました。 ところがこれでは面倒だというので、24点は24点、28点は28点であっても、累乗計算の終わった後の点数を四捨六入するようになりました。これを四捨六入法といい、現在でも日本麻雀連盟で採用されています。

 ところが戦後、リーチ麻雀の時代になると四捨六入でもまだるっこしいというので、まず連底の一の位を十位に切り上げ、累乗計算したあとの十の位を百位に切り上げるようになりました。連底段階で1回、得点段階で1回、計2回 端数を切り上げるのでダブル切り上げと呼ばれ、現在 一般のリーチ麻雀で広く採用されています。

 しかしこのダブル切り上げの場合 散家(子)30符四翻の栄和は7700(親11,600)、摸和は2,000/3,900(親3,900all)となります。これは40符四翻の栄和 8,000(親12,000)、摸和 2,000/4,000(親4,000all)とほとんど変わりません。そこで一般麻雀では、四翻に限って累乗計算の終わった後の百位をさらに千位に切り上げ、,7700は8,000(親11,600は12,000)、摸和2,000/3,900を 2,000/4,000(4,000all)とするトリプル切り上げもかなり普及しています。