点数 18・誤申告


 オーラスになって、自分の持ち点を申告するというのが世間ではよくあるようですが、私はこういう経験が無かったので最初面食らいました。昔は各自の点数は自分の責任で暗算するべきもので、当面の敵に頼るなんてもってのほかというものでしたから。。。。

 ところが、この申告を間違えることがよくあります。実際、私も点棒を数え間違えたことが数度ありまして、そのうち1回は微差のトップ争いだったので後味の悪い思いをしました(最近は点数計算などしてませんのでよく間違えます....)

 これは一種のマナーに属するものなのでしょうか。ルールとして明記されたものを寡聞にして知りませんが、ルールとされている場合は誤申告の扱いはどうなるのでしょうか。

 また自分の持ち点を人から聞かれたら答えなければいけないものなのでしょうか。

 数年前、私もフリーへ足を運んだとき、面食らいました。なんで自分の点数を教えなければならないんだって.....しかし現在、フリー雀荘では、常識というより義務になっているようです。

 問題は誤申告ですが、どうしてもフリーの場合はジャンブルなので、過少申告はそのままの点数で、過大申告は着順ダウン(トップなら2着に)などのペナルティが課される事があるようです。

 ただし一般麻雀会などは親睦が第一なので、誤申告にもペナルティはないようです。誤申告者はひたすら陳謝、相手は笑って許しましょう....

 以前、雀荘で打っていたときのこと。下家は不慣れな初心者ぽい人で、対家は場慣れた感じの人でした。ある局、私が下家に振り込み、彼はハネマンのあがりと申告しました。

 あれ、何か変?と思ったのですが、対家と上家は全然気がつく様子はなく、手牌や山をくずしてしまい、私もつられて手牌をくずしました。次の局の山がせりあがってきたときに、やっと私は自分の判断を確信して、「今のハネマンじゃなくて、バイマンでしょ?あと4000点払うよ」とつい余計なことを言ってしまいました。

 すると対家に「麻雀は4人で打っているんだから、他に迷惑がかかるでしょ」とたしなめられてしまいました。今では対家の言った事は正しく、余計な事を言うべきでなかったと思いますが、その時はごり押しして結局4000点は払いました。

 で、質問です。
[1]和り点を誤申告した場合、どの時点までは修正が出来るものなのでしょう?
  手牌をくずしてしまっても次の局が始まるまではいいのか、それとも手牌をくずして  しまった時点でもう修正できないのでしょうか。

[2]過小申告の場合と過大申告の場合で何か違ってくるでしょうか?また、自分で指摘し た場合と相手から指摘された場合では?

  麻雀には囲碁・将棋、あるいは野球やゴルフのように、統一的なルールが存在しません。そこで極端に云えば「4人が合意さえすれば、どんなルール・どんな処置でもOK」という事になってしまいます。とはいえ麻雀大会などでは、A卓とB卓で起きた同じトラブルに対し、異なった処置が取られるのでは困ります。そこで大会などでは、その大会における統一的処置が取られるわけです。

 ではトラブルに対しては、まったく大会ごとグループごとに処置が異なるのか、あるいは全国的にまったくバラバラの状態なのかといえば、

(1)修正可能な時点で確認できる事項は訂正する
(2)一事不再理(修正、あるいは確認不能な事項は、現状のまま進行する)
 という指標的な考えは存在します。

 で誤申告のトラブルをこの概念に当てはめますと、いうまでもなく手牌を崩してしまってはアガリ型の確認は不可能です。したがって基本的には「手牌を崩した時点で得点の修正は不可」ということになります。
*確認可能な状態(手牌を崩していない)ならば、正しい点数を精算する。

 次に[2]の「過小申告の場合と過大申告の場合での違い」についてですが、申告が過小か過大かに関係なく、また誰が指摘しようと確認可能な状態(手牌を崩していない)ならば、正しい点数を精算することになります。

 具体的に云いますと、たとえば申告者が「ツモ!、満貫!」と過小申告し、対局者Aが「跳満貫だよ」と指摘したとき、申告者が「満貫と申告した以上、満貫でいい」といい、対局者BCも「そうだそうだ」と同意しても、正しい点数を精算しなければいけないという事です。それはBが跳満貫を親被りすればAがトップになるかも知れないという状況もあり得るからです。