点数 14・門前加符


 面前ロンの場合にだけに与えられる加符10符はいつ頃、採用になったのでしょうか。

 「報知ルール」や「五輪ルール」では、すでに採用されていたんでしょうか?

  門前加符の10符は、昭和四年のレインボー会議で門前自摸和一翻とともに採用されました。以後、日本麻雀は、その方式で行われています。

 「報知ルール」は、昭和27年発表ですから、当然「門前加符」が採用されています。

 「五輪ルール」は昭和39年発表(だったかな?)のルールですが、特別ルールですから採用されていません。


久我蒼一 投稿日:2006/05/08(Mon)

「論考」の麻雀点数論17〜25を読んでもわからないところがあったので質問します。

関西式(自摸平和なし)でも平和の1翻と門前清栄和の10符加算との両立は認められています。これはなぜなのでしょうか。
門前清栄和は、関西式で平和との両立が認められていない自摸符の2符よりも単純計算で5倍も高い値です。平和と2符加算との両立を認めない一方で、平和と10符加算との両立を認めるのは矛盾しているのではないでしょうか。

門前清栄和は「役に準ずる」から断幺や一盃口と同じように複合するのだとしても、そうすると「紛れもない1翻役」である門前清自摸と複合しないこととも矛盾しているように思えます。

麻雀点数論では摸栄逆転に関する記述が中心で、平和と門前清栄和の両立についてはあまり詳しく書かれていなかったので質問いたしました。


あさみ 投稿日:2006/05/09(Tue)

こんにちわ、久我さん

>関西式(自摸平和なし)でも平和の1翻と門前清栄和の10符加算との両立は認められています。これはなぜなのでしょうか。

 非常にするどい質問。(^-^) これは一言で云うと、“日雀式ルールが普及するのにともない、関西もそうなっていった”と云うことと思います。

 http://www.asamiryo.jp/tre4.html (4)日本麻雀の特質と展望 4門前清

 ↑ここに少し書いてありますが、“摸和一翻、栄和 加10符”というのは、1929年、4月11日より行われた いわゆる“レインボー会議”で決められたルールです。同時に発足した日本麻雀連盟(以下、「日雀」と)では当然このルールを採用し、以来 日本ではこのルールが普及しています。
※日雀 昭4ルール第四条 和程 1,門前清 (イ)栄和 加十符 (ロ)摸和 一翻

 関西では、同じ昭和4年、日本麻雀連盟より1カ月遅く関西麻雀連盟(以下、「関雀」と)が発足しました。関雀ルールはピンフツモ問題をはじめ、日雀とはいろいろルールの相違がありましたが、“門前清”というルール自体、採用していませんでした(関雀 昭4ルール)。

 “門前清”が無い以上、“摸和一翻、栄和 加10符”ということもありません。しかし関雀 昭和5年ルールでは、まず“門前清摸和一翻”が採用されました。さらに時代の流れの中で全国的に“門前清摸和一翻、栄和 加10符”という日雀式ルールが普及し、現在に至っているということです。


久我蒼一 投稿日:2006/05/10(Wed)

あさみさん、ご解答ありがとうございました。

関西麻雀連盟の存在は知りませんでした。
実際問題として、関西式で平和と門前清栄和の両立が出来ないとすれば1翻縛りとの関係でちょっと困ったことになりますね。

門前清栄和を消して平和を適用すると関東式の自摸八と同じようなことになります。逆に門前清栄和を優先して平和を消してしまうと、ほかに役がなければ1翻縛りを満たさなくなり、さらに平和という役が事実上なくなりますね。(^-^;


あさみ 投稿日:2006/05/11(Thu)

こんにちわ、久我さん

そういうことです。
そこでピンフにおいてツモの2符にこだわるのであれば、後付けルールである平和の一翻や門ツモの一翻、門栄10符を不採用としなければ理屈に合わないことになります。その矛盾を回避する方策として生まれたのが関東式の自摸八計算というわけです。