ダブ風の対子は、現在、日本では2符とする方式と、4符とする方式の2種類が用いられています。で、どちらが正しいかということですが、実はどちらも正しいのです。一言でいえば、2符というのは伝統的な計算法、4符というのは合理的な計算法ということです。
もともと風牌は自風(じかぜ)だけで場風(ばかぜ)というものはありませんでした。当然、ダブ風は存在しませんから、役牌の対子はすべて2符でした。やがて場風が採用されるようになり、自動的にダブ風が生じました。
そうなると一翻牌と連風牌の対子が同じ点数では計算が合いませんから、「ダブ風は四符」という方式が採用されるようになりました。しかし伝統的な計算を支持する人々はあくまで2符を主張しました。結局、意見がまとまらず、そのまま二つの方式が流通しました。
すなわち2符、4符というのは、伝統的計算法でやるか合理的計算法でやるかという事であって、どちらの計算法が正しいかという事ではありません。
麻雀団体でも2符を採用している団体と、4符を採用している団体に分かれています。ということで、2符・4符、どちらでもいいわけですが、「どちらを採用した方がいいですか?」ということであれば、4符をお勧めします。
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