点数 02・点数系列



 なぜ満貫は8000点で、その次のハネ満は120000点で、その次の倍満は16000点なんでしょう?

 点数のグラフを書いてみるとわかりますが...例えば30符を例に取ると
 1000 - 2000 - 3900 - 7700 - 8000 - 12000 - 12000 - 16000 - 16000 ...
 となります。点数比を考えると、1〜4翻までは倍になってるんですが、そこからが点数の上昇率がガクンと下がります。

 7翻以上は現状は等差級数(階段状)ですが、5→6の点数差よりも小さいんですよね。5→6は1翻の差が3800点もあるのに、7翻以上では、1翻の差が平均2000点しかない...


 満貫は計算打ち止めの意味ですから、本来、その上の点数はありません。ところが戦後のインフレ化の中で、これでは物足りない状況になってきました。

 かといって打ち止めなしの計算では七翻16000点、八翻32000点、十翻128000点(子供の場合)と恐ろしい状況になってしまいます。

 そこで調整して八翻〜九翻を満貫の5割増し、十〜十一を満貫の十割増しとなっているのです。

 点数系列の考案者は誰なんでしょう?
 等比級数にならなくても、せめて等差級数程度にはなって欲しいような気がするのですが。

 誰かは分かりません。でも考えようによってはなかなかよく出来ていると思います。
 三〜六翻までは倍になっているのに、そこから点数の上昇率が下がるのは、前述したように点数決定の基準が異なるからです。

 いずれにせよ一般麻雀のルールは大衆の中から生まれてきたものですから、なかなか理路整然とは行きません。かといって一所懸命考えて、問題の箇所を等差級数となるような点数を考えても、所詮は小手先の手直しにすぎません。実際に30符系列ならまだしもですが、50符系列なら五翻と六翻の間さえ等比級数になりません。

 1600 - 3200 - 6400 - 8000 -

 そこで整合性というのであれば、根本的にルールを再構築する必要があります。しかしそれも大変ですから、てっとり早くて分かりやすい方法となれば、40符、50符などという系列は無くして下記のようなものに一本化する事です(親は、この五割増し)。
  1000 - 2000 - 4000 - 8000 - 8000 - 12000 - 12000 - 16000 - 16000 ...
*1000点のツモアガリの場合のみ、300/500の支払いとなります。