聴牌 04・振り聴



 フリテン禁止ルールは日本で出来たと聞きましたが、どうして出来たのでしょうか。


 中国麻雀では、現在でも振りテンでのロンアガリは禁止されていません。
そこで たとえばうっかりしてアガリ牌の四筒 を切ったあと、直後に下家が四筒を切ったら、それでロンできます。また中国麻雀は
ロンアガリでもツモアガリでも3人払いで、アガリ点も特に変わりませんでした(ツモアガリの方が、はるかに大きくなるルールもあった)
しかし日本麻雀では昭和5,6年頃、放銃1人払いのルールが登場してきました。となると、「Aが四筒 を切った直後、そのAに
自分の四筒 がロンされて1人払いになるのでは頭に血が上ります。(^-^; そこでやがて振り聴片アガリ法というルールが出て
きました。これは手牌に二筒三筒 とあって、四筒 を捨てているとき、四筒 でのロンアガリは不可。ただし一筒 ならロンアガリOKという
ルールです。四筒一筒 なら牌が違うので問題ないようですが、これも場合によっては不愉快になることがあります。

 たとえば上家の親が四筒 を切ったので、続いて一筒を切ったらロンされた。見れば一筒 四筒の両面マチで、四筒 のツモアガリなら
ただの80点オール
(現代麻雀換算 千点オールくらい)。しかし一筒 ロンなら、平和(ピンフ)・全帯(チャンタ)で720点の1人払い(現代麻雀換
算 1万点くらい)
現在でも古典麻雀を標準ルールとしている日本麻雀連盟(日本で一番古い麻雀団体)では 現在もこのルールで
行われています。
 しかし いくら四筒一筒 では牌が違うといっても、一般では感情的に受け入れられにくかったようです。そこで昭和20年以降に
なって、振り聴 両面責任とか、振り聴 アルナシなどというルールが登場し、それなりに行われていました。

※振り聴両面責任ルール
二筒三筒三筒三筒とあって一筒 四筒 二筒マチのとき、一筒が捨ててあると 一筒 四筒ではロンできないが 二筒ならロンできる。

※振り聴アルナシルール。
 同じく二筒三筒三筒三筒 とあって一筒 四筒二筒マチのとき、一筒が捨ててあると 一筒 四筒 二筒すべてロンできない。しかし二筒二筒三筒三筒などのシャンポンで
二筒 が捨ててある場合、二筒ではロンできないが 三筒ならロンできる。

 しかしこれらのルールは同巡の解釈とも関連してわかりにくく、トラブルも頻発しました。そこで、やがて振り聴全責任法
登場し、現在に至っています。

振り聴アルナシルールは、どちらかいえば関西系のルール。昭和30年代後半から40年にかけて名古屋などでは かなり
普及していました。当時、そんなシャンポンでの振り聴になると、「伏せ!、振り聴アルナシ!」などと宣言していました。
伏せリーチのナゴヤ流宣言。


 なぜ振りテン片あがりは不可なのでしょうか。


 中国麻雀では同巡内に現物でもロンOKでした。
※下家が五筒 を切ったのを見逃して、対面の五筒 ロンOK。あるいは自分が五筒を切って下家の五筒 ロンもOK。

 このようなルールで中国人は平気だったのかというと、実は平気だったのです。それは中国麻雀では誰が放銃しても、
どっちみち3人払いだったからです。そしてもちろん日本へもそのようなルールで伝来しました。しかし国民性というのか、
日本では「他人が放銃したのに、どうして自分までが払わなくてはいけないか」ということになり、まもなく放銃1人払いの
ルールとなりました。

 すると自然に狙い打ちという先方が出てきます。どうせ3人払いなら狙い打ちしても意味がありませんが、放銃1人払い
なら意味が出てくるわけです。しかし理屈では判っていても、狙い打ちされた方は面白くありません。そこでやがて現物ロン
は不可・片アガリのみOK
となりました。

 片アガリOKですから、二筒三筒 の形で四筒 が切ってあっても一筒でロンできます。しかしそれもつかの間、やがて「四筒でアガって
る形なのに、それを捨てて、一筒でロンするのは納得できない」という声があがり、現在の振り聴全責任ルールへ変化して
いったのです。


 博多のスポーツ麻雀では、振り聴であっても他人から栄和できます。
 正確には、現物牌以外で、尚かつ、その牌を振って以降に1回でも自分のツモ番を通過したらば、栄和できます。

 私は以前から、なんだか中途半端なルールだなァと感じていました。現物牌以外ならアタレル、というならまだしも、
自分のツモ番を通過したら、という点が、どうも納得いかないのです。

 たとえば、
 二萬二萬三萬四萬五萬七萬八萬九萬三筒四筒五筒四索五索六索

 で、どうしても三飜が欲しい時には、当然六索を切ってリーチするわけですが、これはダメなんです。
まず六索を切って、次の番でリーチしなければいけません。なんだか、雀鬼流の即ヒッカケ禁止、と似ています。そこで質問です(笑)。

Q1・「振り聴」という考えはいつ頃からできたのですか。
Q2・「振り聴」でも栄和できるルールは、他に現存しますか。
Q3・もし他にも残っているとしたら、現物牌でも可能でしょうか。
Q4・次巡でならOK、というのには、どのような目的(意味)があると思いますか。


1A・おおよそ、昭和6〜7年前後ではなかろうか、と思われます。つまり放銃1人払いというルールが確立するにしたがい、
それに伴うように発生してきたと思われます。

2A・ハイです。日本麻雀連盟では、現在でもフリテンでロンアガリできるルールを採用しています。20年ほど前、富山県の
高岡市のフリー雀荘でブーマンを打ちました(二十二系のブーマン)*二十二系でしたが立直や三色、一般高などがあったので、
すぐラストがかかりました。


 その高岡のブーですが、二十二系麻雀ですから日雀連同様、振り聴で栄和できました。現在はどうなっているか知りませ
んが、現在でも「ロンアガリ可」でやっていると思います。

3A・いいえ。日雀では一貫して「現物のみ不可」です。もちろん高岡でも同様でした。

4A・「フリテンのくせに大きな顔してリーチかけるな。1巡ぐらい遠慮せい」という、単なるイヤガラセルールだと思います。


 ナシナシまたはアリアリにかかわらず、自分が一度捨てた牌を他の人から鳴くことは許されることなのでしょうか。
いくつかの麻雀に関する本をあたってみたのですが、「フリテン」に関しては載っているものの、掲題のような場合に
ついての是非に関しては回答を得るにいたりませんでした。

 麻雀仲間に聞いてみても、「OK」という人もいれば「ダメ」という人もいて、「結局は決めの問題なのかなぁ」と思って
いるのですがスッキリしないので、質問させていただきました。


 中国古典麻雀はもとより、日本の過去のルールから最近のアリアリ・ナシナシのすべてのルールにおいて、
「自分が一度捨てた牌を他の人から鳴くことは禁止」というルールは聞いたことがありません。

 もちろん「ダメ」といった友人は、そのようなルールでゲームしているのでしょうが、一般的なルールではありません。


 振り聴のオープンリーチなんか出来ず、やった時点でチョンボだと言い張る仲間がいます。
私はそんなバカな話はなく、当然やってよいものだという認識です。

 色々調べましたが、わかりません。本当のところはどうなのでしょうか。


 「フリテンリーチ禁止。やっってしまった場合は、流局時にチョンボ」というルールは、けっこう採用されています。
こういうルールであればオープンであるないに関係なくリーチはできません。そこでリーチを成立させてしまえば「流局時チョンボ」
となります。

 しかしフリテンリーチOKでも、 フリテンのオープンリーチは不可というルールはかなり行われています。これは「どのみちツモアガ
リしかできない振り聴なので、オ−プンでさらに一翻かせぐというのは、面白くない
」ということが理由のようです。

 「決め」と言ってしまえばそれまでですが、フリテンリーチOKのルールで、オープンリーチのときだけチョンボというのは整合的とは
思えません。フリテンであれば、対局者も役満払いを考えないで手を進めることができます。そこでフリテンリーチOKであれば、
オープンリーチも可というのが順当と思います。


   一筒二筒三筒四筒五筒六筒三萬五萬五萬五萬 裏向き四萬四萬裏向き

 四萬を暗カンしているのですが、フリテンになるのでしょうか?。また四萬が明カンの場合はフリテンなのでしょうか?。


 フリテンというのは、自分が河に捨てた牌だけが対象というのが基本です。
そこで暗槓にしても明槓にしても、自分が四萬 を河に捨てたわけではありませんからフリテンにはならないというのが順当な解釈と
思います。


 上記の回答ですが、暗槓や大明槓ならいいですが、加槓の場合は他家から搶槓できます。
そこで四萬 が加槓牌の場合は振り聴になるのではないでしょうか?


 たしかに加槓牌は搶槓の対象になります。そこで加槓牌も振り聴の対象とするというルールがあっても文句を言うつもりはありません(^ー^;
しかし搶槓というのは「珍しいケースだから特別にロンアガリを認めよう」というアガリ役です。そのような特殊なアガリの対象になるからと
いって、一般的なフリテンの対象とするのは、ちと行き過ぎの気がします。(ー_ー)