聴牌 02・ノー聴罰


 ノー聴罰符は何故3000点なのでしょうか。


 もともと麻雀には立直料もノー聴罰符もありませんでした。 それがまず立直料が百点必要になりました。やがて立直料だけ必要というのでは不公平というので、ノー聴罰符が登場しました。

 最初は場に300点だったようですが、やがて場に600点となりました(これを場六(ばろく)といいます)。その後、世の中のインフレ傾向に従い立直料が千点に上がりました。それに伴ってノー聴罰符も場3000点にアップしたのです。


 これに関連して、2人テンパイ・2人ノーテンの時、なぜ1500点ずつにしているのでしょうか。

 2000点づつの方が「テンパイ者とノーテン者との間で4000点差になる」点で合理的であり、手続き上も100点をやりとりしなくてすむので便利だと思うのですが、いかがでしょう。といっても、もう一般的になっちゃったから変えられないのでしょうけど。


 たしかに2000点づつとすれば100点棒をやりとりしなくて済みますね。
 しかしもともとノー聴罰は、「場に何点出す」という場代の発想です。そこで場に差し出される点数を一定(3000点)にしたので、結果的に1人の支払いが1500点になるケースも生じたという
ことですね。


 ノー聴牌罰符と途中流局を採用しているルールで、四風子連打や九種九牌などで流局が成立した場合、その時点で聴牌している者がいた場合に手牌を公開し、テンパイ宣言をしてノーテンの者から罰符を受け取る権利はあるのでしょうか?。

 四家立直の時だけ手牌を公開し合うのは、なんか納得がいかないんすけれど。ちなみに「安藤満プロの亜空間殺法」のソフトはいかなる途中流局でも手牌公開し、ノーテン罰符のやり取りがあります。

 また知り合いのプロ連盟所属プロに尋ねたら、知らねー、と足蹴にされた。プロ連盟は途中流局あるんじゃないの?


  「これはルールによる」というしかないのですが、途中流局の場合、ノー聴牌罰符は精算しないというのがメジャーなルールと思います。

 またノーテン立直がOKのルールであれば手牌を公開し合う必要は無いのですが、一般では“ノー聴立直は不可”というルールが多いと思います。そこで手牌を公開するわけです。

 途中流局でもつねに手牌を公開するという「亜空間殺法」のソフトの件ですが、たぶんノー聴罰に関するプログラマーの解釈が、そうなっていたんだと思います。


 途中流局ではなくてツモ牌の無くなる普通の流局の場合です。

 立直者がノー聴の場合は満貫罰符ですが、その場合もノー聴罰符(場3000)の方もやり取りするのでしょうか。


 決め次第ということになりますが、チョンボ罰の授受があった場合、ノーテン罰符(場3000)は授受しないというのが一般的なルールと思います。


 2002/04/10(Wed)

 この前、流局したとき、Aがテンパイといいました。3人ノーテンなので千点づつ払おうとしたら、Aが「冗談だ。実は俺もノーテン」といいました。するとBが「チョンボ」といました。

 Bの言い分は「アガっていてもアガらないのは勝っ手だから、テンパイをノーテンと云うのはいい。しかしアガってないのにロンすると、点棒を受け取らなくてもチョンボになる。だからノーテンをテンパイといえば、冗談とか点棒を受け取ったかに関係なくチョンボ」というものでした。

 結局、まぁまぁということで収まりましたが、本当はどうなんでしょうか。


 2002/04/10(Wed)

 テンパイをノーテン、ノーテンをテンパイと云うのも、云うのは勝っ手ですが、云えば何でもその通りになるとは限らない。(笑) チーであろうがポンであろうが、すべてはプレーヤー=審判に確認されてゲームは進行します。

 そしてノーテンやフリテンでロンすると、確認された結果チョンボになるというのは、そこでゲームを終了させてしまうからです。

 しかしノーテン罰の場合、ゲームが終局してからの精算の問題です。そこで本人が本当にテンパイだと思いこんでいてノーテン罰を請求した場合でも、誰かの指摘によってノーテンであることが判明し、その結果、正しい精算が行われる、あるいは精算無しということになれば何も問題はないとわけです。したがってこの場合、Aさんはチョンボにならないということになります。

 もし万が一、誰も気づかずにノーテン罰の精算が行われてしまった場合は、その後、手が崩されてしまえばその精算は有効となり、そのまま次へ進行することになります。