その他 36・分
(ふん)の話


トキオ 2004/06/10(Thu)

はじめまして、トキオといいます。
いつも巡回していますが、はじめて書き込みします。

珍奇牌を見ていましたら、その13に「1分は0.8ミリ」とありました。
しかし1寸は3.03センチなので、1分はその10分の1の0.303センチ、つまり3.03ミリと思うのですが、どうなんでしょうか。


あさみ    日付:2004/06/11(Thu)

 こんにちわ、トキオさん。いつも巡回してくれてありがとうです。(^-^)/

 「分」は、もともと「分ける」という意味。分けると小さくなるので、小さな単位を表す用語として、「長さ」、「時間」、「角度」、「重さ」などさまざまな分野で使われます。

 そこで「長さ」で云う1分(ぶ)はたしかに0.303センチ=3.03ミリですが、時間1分(ぷん)は1/60時間(60秒)。角度1分(ぷん)は1度の1/60度、重さの1分(ぶ)は1/10匁(もん) 。江戸時代、1分銀(いちぶぎん)といえば1両の1/4。うみゅ、これは、ちと古い....(^-^;

 で、麻雀牌の「厚み」(ふん)で表しますが、その厚みが1分=0.8ミリなのです。といっても この単位を使って厚みを表すのは、象牙など高級品だけ。合成樹脂牌などでは使われません。

 しかし麻雀牌に関した記述で「分」が使ってある場合でも、必ず0.8ミリの意味とは限りません。たとえば書談28で紹介した「りべらる」という雑誌。その雑誌の象牙牌について書かれた「象牙牌だけは、三分五厘以上のものを選びたい」という文章。

 これが麻雀牌の「厚み」(ふん)の意味だとすれば、1分は0.8ミリですから、3分5厘では2.8ミリということになります。しかし厚みを表す(ふん)(りん)という単位はありません。そこでこの場合の三分五厘「長さ」の意味の3分5厘、すなわち1.06センチを表している事になります。

 一般読者の分かりやすさを考えて「長さ」で表現したと思われますが、麻雀牌の「厚み」の意味で表現すれば、「象牙牌は、13分(ふん=1.04cm)以上のものを選びたい」と云うことになります。