その他 23・自動卓のイカサマ


 日付:2002/07/21(Sun)

 はじめまして、浅見さん。リーチ一発と申します。HPを見て参考にしております。引越しされた時、すこし探しましたが。

 書談の中で「バード」を取り上げられていますが、バードで使われていた自動卓の特性を生かした天和を完成させるトリックについてですが。あのコミックの中で使われている卓のはアモスだと思われますが、あの牌を吊って運ぶタイプで、バードのトリックでの天和は不可能です。

 バード内での天和席はアモスの場合、北(電源スイッチのあるところが東)です。ここが最後に牌が積まれるのですが、アモスのように牌を吊って運ぶタイプは牌を上下上下と積むので、蛇やバードのように14牌抜いたとすると北の牌山は10トン(20牌)の状態で上がってくるはずです。作者がアモスを参考にしているのは2巻72Pにあります。

 ちなみに一ヶ所吸い上げ式の自動卓で、牌をベルトで運ぶ方法の自動卓(雀夢)の場合、一列に積むので14牌抜けば最後に3牌残りますが当然センサー部分まで牌がきていないのでセットは完了しません。

 バードではその場合、一旦リセットをする、と書いてありますが、この場合はプッシャー内に積み残しの3牌が残って、先に積んだ牌をエレベーター部分に押し出す時に卓トラブルになります。(17牌抜けば大丈夫)

 ですから、作者は実際に自動卓を使ってトリックを考えたとは思えません。自動卓の写真を資料にして、トリックは編集者と机上で考えたと思われます。

 このリセットを使った自動卓での積み込みを読んで思い出したのですが、古い自動卓で牌センサーが甘くなっている場合、完全にセットが終了しているのに、時間切れエラーが出る場合があります。

 その場合はリセットスイッチを押して続行するのですが、ある日、2つの牌が卓の中に落ちていたのに気がつかず、最後まで134牌で麻雀をやっていたセットがいました。つまり北の牌山は一方の色の牌の時だけ16トンだったのですが全員が気がつかず、「青い牌の時だけセンサーがきかないね〜」とのんきなことを言ってました。

 ということは、リセットスイッチの場所(東)に座った人間と北(天和席)に座った人間が組めば最後の牌山に任意の牌を積むことが可能ということですよね。

 五筒を4牌まとめて握って最後に北の右端に置けば・・むこうぶちで似たようなトリックを使っていましたが。

 日付:2002/07/21(Sun)

 こんにちわ、リーチ一発さん。

>引越しされた時、すこし探しましたが。

 それはそれは。
 いろいろ事情があって現在の場所へ移転しましたが、連絡等が不十分で。m(_ _)m

> 牌を吊って運ぶタイプで、バードのトリックでの天和は不可能です。

 なるほろ、なるほろ、それは知りませんでした。
 それにしてもリーチ一発さんは、詳しいですね。ひょっとしたら、その業界の方かな。

 とはいうものの、バードはしょせんマンガの世界。指先を全部切って磁石を埋め込んだ蛇にしても、そんなことできるとも思えないし。(^-^;
 インコがカベ役をやってた坊や哲より、ずっとマシということころではないでしょうか。