これらの格言は、基本的に語呂合わせみたいなもので、特に気にするような意味はありません。
「東發つきもの」
広義には「役牌をポンしているプレーヤーが、もう1種ポンするとヤバイ(混一色になって点が高くなる)からポンさせるな」と云う事を、「(翻牌)をポンしているプレーヤーは、まだ(翻牌)を持っている事が多いから気を付けろ」と表現したものです。
また狭義には、「東」で「親」を表している部分もあります。つまり「親がをポンしているところへ、翻牌()を出すな(鳴かせるな)」という意味もあります。ではどうしてとの組み合わせなのかですが、もちろん「東白(トンパク)つきもの」、あるいは「東中(トンチュン)つきもの」でも構いません。じっさい、そういう表現もあります。要は風牌をポンしているところへ三元牌を出すなということです。
ただ中国の方位観では東(ひがし)は青竜(せいりゅう)に相応します(南は朱雀(すざく)、西は白虎(びゃっこ)、北は玄武(げんぶ))。そこでどうせをどれかの三元牌と組み合わせるなら(青竜)にして、「東發つきもの」としたぐらいの話しと思います。
#「東發(トンリュウ)つきもの」との関連で「南白(ナンパク)つきもの」という表現もあります。しかし方位観からいえば「南中(ナンチュン)つきもの」ですね。(笑)
「南槓に上がり目なし」
これは「南槓(なんかん)=難関(なんかん)」との単なる語呂合わせです。敢えて理屈をつければ、「南家が槓すると親が得することが多いので止めておけ」というところでしょう。
「単騎は西で待て」
これも大した意味はない言葉です。
単騎待ちとなれば、誰でもアガリ易い牌で待ちたい。すると第一候補は字牌ということになります。で、現代麻雀は東南半荘戦のせいもあって、 は に比べて軽く扱われる傾向があります。そこで「 単騎よりも 単騎の方がアガリ易いよ」、という程度の感じの表現と思います。
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