その他 06・紋様牌


2002/06/17(Mon)

 現在お茶のテレビコマーシャルで井上陽水さんが麻雀をしているものがあります。この牌をよく見ますと、裏に螺鈿のような文様が入っているように見えます。

 裏の文様は均一性の問題から製作が難しいと思うのですが、けっこうあるものなのですか?


2002/06/17(Mon)

 現在でも台湾や香港の牌には、裏に紋様が入っているものが多くあります。これは香港や台湾では、まだ手積みが主流だからです。
※背中紋様の美しさ奇抜さで、購入意欲をそそるのが目的です。

 麻雀牌が練り牌(合成樹脂牌)全盛時代になっても、竹色からの連想で、背中は薄茶色が用いられていました。これは香港台湾でも同じ状況でした。

 しかし日本で全自動卓が完成したとき、これでは困ることになりました。全自動卓では2種類の牌を使い回します。何かのトラブルで、この2種類が混じり合うと、分別するのがうんと大変だからです。そこで2セットを区別するため、1種類は青や黒などの色にされました。

 その勢いから家庭向け牌にも竹色以外の塗色牌が販売されるようになり、やがて他社との差別化、あるいは目新しさをねらって、いろいろな紋様牌が製造販売されました。この紋様牌が一番多く製造されたのは、おおよそ昭和60年代ではなかったかと思います。

 しかし実際使用してみると、裏に模様がある牌というのは、模様がくっきりしてればしてるほど目にチラついて使いにくいのです。そこで日本では廃れてしまいました。

 しかし香港台湾では、まだ自動卓も普及していません。そして目のチラつきよりも、目新しさの方が重要というのか、思いっきりハデな模様の牌が現在でも販売されています。

 思いっきりハデと云っても、花模様とか市松模様みたいなのが多いのですが、これまでσ(-_-)が入手した牌で一番のお気に入りは、ヌード美人がにっこり笑っている牌です。壁牌を作ると、ヌード美人がずらりと並んで壮観な眺め。(^-^)V