立直06・ノー聴立直


 ノー聴リーチはチョンボというルールの場合、流局したら、チョンボ料のほかにノー聴罰符も払う必要があるのでしょうか。

 「ルールによる」というしかないのですが、ノー聴立直に限らず、チョンボ料の支払いが発生した局ではチョンボ料金だけを精算し、ノーテン罰は精算しないというのが一般的なルールと思います。

  そこでこの場合ノーテン罰を精算しないのですから、他にノー聴のプレーヤーがいても、そのプレーヤーも支払う必要がないことになります。

 しかし、もしノー聴立直のときはノーテン罰も精算するというルールであれば、他に単なるノー聴者が2人いて聴牌者は親だけであった場合、ノー聴立直者は9千点の支払い、単なるノー聴者は差し引き千点の収入、親は7千点の収入ということになります。

 ABCDの4人で、麻雀をしていたとします。ここでAからリーチの声とともに、リーチ棒が卓の上に置かれました。ここでAの後ろで見ていたE君が、「ノーテンリーチじゃないかよ」と小さい声で言いました。

 この局は、DがBにピンフをふって終わったかにみえました。しかしここでDがさっきのE君の囁き声を聞いたらしく、「ノーテンリーチじゃチョンボだから、マンガンバップを払うべきだ!」 と言ったのです。

 私は、バップは払わなくてもいいと思うのですが、如何でしょうか? 流局になって手牌を見せることになったのならバップを払うべきだとは思いますが。

 その通りですね。
 第一、後ろで見ている人がノー聴と勘違いしていただけかも知れません。

 ノー聴立直によるチョンボ罰は、流局になって手牌を見せたとき発生というのが一般的なルールです。また誰か他の人のアガリがあった場合、立直者は手牌を開ける必要はないとされています。である以上、今回のケースではノー聴立直であったかどうか分からないのですから、チョンボ罰は発生しません。

 仮りに本人が「いやぁ助かった。実はノー聴立直だったんだ」と言って自分の手を開けても、チョンボ罰は発生しません。