立直03・立直条件


 持ち点が千点未満の時は立直がかけれないのですか。
 それとも「立直がかけられるか否か」は「トビのある・なし」によるのでしょうか。

  これは「そのグループのルールによる」というしかありません。
 しかしトビが無ければ点棒が箱割れになっても関係ありません。そこで「トビなし」の場合は、持ち点が千点未満であっても立直が認められるのが普通です。

 逆に「トビありの場合は立直できない」というルールが多いようです。


 自分のツモる牌がない時(残り牌が3枚以下の時)はどうして立直がかけれないのでしょうか。


 これはルール的な必然性から存在するルールではありません。

 立直は第二次大戦後、普及しましたが、その頃にはこのような制約もありませんでした。しかし立直とともに一翻縛りルールも普及してきました。すると最後のワンチャンスを狙って海底一つ前でも立直してくるケースも出てきます。

 「そんなぎりぎりで立直してどうする」と思われるかも知れませんが、その前に他家の立直があった場合、「こんな待ち牌、立直者以外振る奴はいない。よし、あいつが牌底で振ることを期待して立直だ!」というような事で行われたわけです。

 当初は「おお!、なんとガメツイ奴だ」という程度の感じだったのでしょうが、実際に先立直が後立直に放銃するというケースが出るにつれ、「なんだ、面白くない。あいつのは放銃の危険無しの掛け得の立直じゃないか」という感覚が出てきました。そこで一般では制限する方向となってゆきました。

 昭和27年、報知新聞の関係で日本最初の途中立直ルールが発表されました。途中立直はこの頃にはもうかなり普及していましたが、この時点ではまだこの制限の記述はありません。しかし後日の改訂版では明記されています。以後、「ツモ番無しの立直は不可」というルールが定着して現在に至っています。