歴史25・白の図柄
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ハートコバーン 投稿日:2005/07/09(Sat)
浅見さんこんにちわ
中国の には枠が入ってるんですが、ナゼ日本の はツルツルで枠がないんでしょうか?
日本のでは、小島武夫式場決めの時や、先ヅモや、抜け番決めの時に牌を床にゴシゴシするヤツがでてきます。
そこまでしなくとも、みんなが取りやすいように牌を前に出す時に、 はよく滑るので何となく分かってしまうような気がするんですけど。
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あさみ 投稿日:2005/07/11(Mon)
こんにちわ、ハートコバーンさん
中国でも古典麻雀の時代、 に枠はありませんでした。これは珍奇牌のNo.24、No.28、No.31、No.41などを見て頂ければ分かります。中国牌の に枠がつくようになったのは単純に云って 美しさを求めたためと思われます。ではどうして日本の牌には枠が無いのかということですが、これはまだ中国牌にも枠が無い時代に麻雀が伝来し、そのまま現在まで来てしまったと云うことです。そして中国麻雀で雀で に枠がつくようになっても、日本麻雀ではそうならなかったのには、次のような理由と思われます。
数牌は1種類36枚ありますが、字牌は28枚です。中国ではその28枚に花牌8枚を加えて、字牌セットも36枚としていました。これで万 筒 索 字の4種類が、それぞれ4段の棚にきちんと収まります。つまり余分な牌が収まる余地がなかったわけです。しかし何かの牌を紛失したとき、ゲームに支障をきたします。そこで中国麻雀では何も彫らない予備牌を4枚、別個に用意してあるセットがありました。しかし中国麻雀で花牌は重要な存在なので、花牌を省略してまで予備牌を用意しておくという配慮はほとんどありませんでした。
しかし日本麻雀では伝来当初より、花牌を使いません(現在、オークションに出品されている骨董牌で、花牌が無いセットが数多くあります。これは日本では花牌を使用しないため粗末に扱われ、そのうちに紛失してしまったからです)。そこでどうせ使わない花牌ならと、日本では花牌8枚のうち4枚を省略し、予備牌として何も彫らないままにしました(これは“白牌(はくハイ)”と呼ばれていました)。そうしておけば何かを紛失したとき、紛失したを彫ればいいからです。現在は麻雀牌も求めやすい価格になっていますが、むかしは麻雀牌も高価だったので、1枚紛失したため全部を買い直すのは大変だったからです。
これは良いアイデアなので、多くの麻雀牌がこの組み合わせで作られました。もちろん予備牌は4枚もあれば充分です。そこで残りの花牌4枚は、日本麻雀では飾りとして現在も残されています。そういう事情と、“何も彫られていないのが という伝統的意識もあって、日本では昔のままで来ているわけです。
現在では麻雀牌も安価になり、紛失牌を彫り直すことはなくなりました。ちょうどいいというので、日本麻雀では予備牌の代わりに赤牌( )が置かれたりしています。
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三跪九叩頭 投稿日:2007/02/04(Sun)
浅見さんどうもはじめまして。三跪九叩頭と言います。
質問ですが、白發中という牌に疑問があるというか、なんか違和感のような物を感じています。
三元牌は価値の高い牌なのに、それぞれの字は別に特別な字のようにはとれないし、また関連性があったり、三すくみの関連になってるようにも見えません。どうして三元牌は、「發中」という字が使われたのでしょうか?
またどうして白だけには字が与えられず、額縁のようなマークなのでしょう?教えて下さい。
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あさみ 投稿日:2007/02/04(Sun)
こんにちわ、三跪九叩頭さん。
まず に日本牌は何も模様が無いのに中国牌には額縁のような模様がついている理由については、上記の通りです。
また白だけ字が与えらていない、あるいは三元牌に「發 中」という字が使われている理由については、牌画も使って説明してある下記のコラムをご覧いただいた方が分かりやすいと思います。
白發中の話
http://www9.plala.or.jp/majan/his7.html
龍鳳牌
http://www9.plala.or.jp/majan/col22.html
#それにしても三跪九叩頭とは超へりくだったHNですね。(^-^;
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