歴史 17・三元牌の順番
三元牌の順番ですが、「白発中」ということになっていて、ドラの決めにおいても、表示牌が白ならドラは発、同様に発なら中、中なら白となってます。この巡り順ってのはどうして、こう決まってるのでしょうか?
国鉄(いまはJR)の特急電車に乗ると、指定席と自由席とあります。今はそういう区別なのですが、大昔は1等車、2等車、3等車という区別でした(もちろん1等車が一番上等な車両)。
3等車のお客が1等車に乗ってはいけないので検札がある。このとき切符の色が同じだと車掌さんがチェックをしにくい。そこで車両種によって、すなわち1等車が白、2等車が青、3等車が赤というように、切符の色を変えていました。※「白切符」といえば1等車、「青切符」といえば、2等車という意味で話しが通じたといいます。
麻雀が日本へ入ってきて三元牌を東南西北のように呼称する必要に迫られたとき、上記のエピソードや日本語の語呂(いいやすさ)によって自然に白發中という順で呼称されるようになった、というのが一番有力な説です。
もちろん当時はドラなんてものはありませんでしたが、第2次大戦後 ドラが登場しました。このドラも最初は現物が対象でしiたが、やがて現在の次ドラ(ネッキスト)となりました。ネッキストといっても三元牌には数字のような順番はありません。そこで自然に呼称順がドラの巡り順となったのです。