歴史 09・レインボー会議



 以前、「現在のルールの基本はレインボー会議で決まった」という事を聞いた事があります。

 これはどういう会議で、どこで開催されたのでしょうか?
 また他にどういったことが決められたのでしょうか?
 そしてなぜ「レインボー」会議と云うのでしょうか?

 麻雀は大正10年頃に日本に伝来し、大正末期に急速に普及しました。そして昭和に入ると東京各地には幾多の麻雀団体が結成されました。しかし日本でも地方によってルールが異なるように、中国でもルールはさまざまでした。

 そのさまざまなルールを、中国各地で覚えた人たちがそれぞれ主張するので、ルールの基本部分でさえ各団体ごとにバラバラでした。

 そこで昭和四年(1929年)4月11日、東京、丸の内の大阪ビル内のグリル「レインボー」に、当時の主な団体の代表者26人が一同に会し、ルール統一を話し合いました。

 現在、符底は20符・門前清摸和一翻・門前清加符10符・満貫2千点(立直麻雀換算=8千点)などで行われていますが、それはすべてこの会議で統一化されたのです。

 このように現在、行われている麻雀の基本が決められた記念すべき会議ですので、今日、この会議はレインボー会議と称されているのです。