ゴルフの予定を取りやめ、麻雀大会に参加することにした。すると昨晩、夢枕に麻雀の神様がお立ちになり、のたまわった。
「汝、ゴルフより麻雀を選ぶとは何と心がけのいいことじゃ。褒美にどんな望みでも一つだけかなえて使わす。なんなりと申してみるがよい」
うれしさのあまり、私は思わずこう返事した。
「ははーー、それではゴルフでタイガーウッズよりいい成績を出るような腕にしてください」
「愚か者め!、麻雀の神に向かってゴルフの願いとは!。さっきの褒美は取り消しじゃっ!」
「あぁ、すいません、すいません。今のはほんの冗談です。それではこの世の中から私より強い雀士を全部消してくださるようお願いします」
「ふむ、それは可能じゃ。しかしそれじゃとこの世から汝以外の雀士はすべて存在しなくなるが、それでもよいか」
「うぅっ、それは困りますぅ.... それでは国士無双なら十三門張、九連宝灯なら九門張を配牌でテンパイしている卓へ座らせてください」
「おやすいご用じゃ。ではまず目をつぶるがよい。余の呪文が終わると同時に目を開ければ願いは叶っているであろう。では呪文を唱えるぞよ。オ〜ンマニパドメェフ〜ン」
目をあけるとまだ誰も座っていなのにも関わらず、各人13枚づつ配牌が完了している卓が一つ用意してあった。
「ああ、神様、有りがとうございます。でもどこに座ればいいのでしょうか?」
「うむ、この卓は東家が国士無双の十三門張、南家は万子の九連宝灯、西家は筒子の九連宝灯、北家は索子の九連宝灯をそれぞれ九門張で聴牌しておる。その好きなところに座るがよい。どこへ座っても汝の望みは叶うのじゃ」
「??....それじゃぁどこに座っても似たようなものじゃないですか・・・」
「ふふふ、そう思うのが愚か者の証拠じゃ。神様がそう簡単に望みを叶えると思ったのか。よく考えよ。どこに座っても同じではない。ちゃんと効率に良い悪いがあるのじゃ」
「効率が良い悪いったって、親はアガリ5割増しですから東家の席がイイに決まっているのでは......」
「そう思ったらサッサとそこへ座るがよい。じゃがのう、せっかくの神からのプレゼント。それを無駄にして効率の悪い席へ座った場合は、そのままイーシャンテン地獄へ直行じゃぞ」
「ゲェッ!!(℃°」
そこで私は必死に考え、恐る恐るある席に着席した。するとそのとたん神様からド突き飛ばされ、そのままイーシャンテン地獄に真っ逆様.........(T_T) さてみなさん、私はどの席に座ったのでしょう。(by
ASAMI & TON)
*役満貫は、親48000点・子32000点でダブル役満アリです。また天和は親の第1ツモアガリ、地和は子の第1ツモアガリ、人和は親の第1打牌によるロンアガリです。
|