Other stone 他山石 

     (23)ホントにそれ切る?.


 しばらく更新しないでいたら、読者から励ましのメールが。メールによると、数あるカテゴリーの中で他山の石を一番楽しみにしているとの話。そんなメールに励まされて、ひさびさに更新しちゃうことにした。例によって一般スポーツ紙の「何切る」から。

 状況は南の3局、トップと3千点差の西家9巡目の手。

  一萬二萬三萬九萬九萬九萬一筒三筒四筒七筒八筒一索三索  ツモ二索 ドラ九萬

 ここで何切る、ったって、パッと見でほとんどの人が四筒を切る。二筒を引いてドラ切りすれば、ジュンチャン/サンシキ/ピンフ/ドラ2で倍満。安めの六筒でも、ダマロンで満貫はある。

  一萬二萬三萬九萬九萬一筒二筒三筒七筒八筒一索二索三索  ロン 六筒or九筒

 二筒引きのあと、ドラを切るのがためらわれるなら、七筒八筒単騎の仮りテンに受け、七萬八萬、あるいは他の幺九字牌引きを待っても良い。

 一萬二萬三萬九萬九萬九萬一筒二筒三筒一索二索三索九索

 四筒切りのあと七筒八筒引きなら、しょうがないからサンシキ/ドラ3。これでもダマで満貫はある。

 一萬二萬三萬九萬九萬九萬一筒三筒七筒七筒一索二索三索

 ちと困るのは四筒切りのあとの一筒三筒引き。一筒引きなら、まだ九萬切りでジュンチャンの可能性がある。といっても、六筒ではダマロンできない。しょうがないからリーチだろう。三筒引きなら、役無しテンだからリーチしか手がない。

 とまぁそんなことは誰でも分かる。しかしそんなことよりも、σ(-_-)はこの問題牌姿をパットみたとき、なんとなく違和感があった。

 「9巡目」というならば、この時点までに字牌の1枚や2枚は引いていただろう。それなら二索を引いた時点でこんな手になっていても不思議ではない。

 一萬二萬三萬九萬九萬九萬一筒三筒七筒八筒一索三索白  ツモ二索

 なのに、どうして不要かつ危ない四筒など抱えているんだろうと思ったしだい。

そんなことを思いながら、回答をみた。そしたら回答は、満貫をアガるためにテンパイチャンスをできるだけ広くするのが良いというので、ジュンチャンもサンシキも一度に投げ捨てる一筒切りだった....(゚0゚) なるほど〜、どうしても四筒がいるわけだ。。。。

 もちろんそういう考え方が無いとは言わん。しかしいかにドラ暗刻を早くアガるためにテンパイチャンスを広くするといっても、五筒の受けを1種増やすだけのために五翻を投げ捨てるというのは、本手とは思えない。第一、四筒さえ切っておけば、食い散らかしても満貫テンパイが可能だ。

 観戦しているときは、プレーヤーが何を切っても感情を表に現さないようにしている。プレーヤーがここで一筒を切っても、修行ができているからもちろん顔には表さない。でもきっと、椅子から転げおちるだろな....

前へ  次へ  目次へ