Other stone 他山石 

     (21)ひょっとしたら誤植か...


 麻雀誌などではときどき誤植がある。それがタイムリーな誤植の場合、出題者は頭を抱える。

 先日のスポーツ紙、ここで何切る。

 二萬三萬四萬四萬五萬二索二索四索四索六筒八筒八筒九筒  ツモ三萬  ドラ發

 統計でも取ると、おそらく九筒が圧倒的だろう。付和雷同が信条なので(笑)、σ(-_-)も九筒を切った。そして回答を見ると、「意外と多くの人がタンヤオ指向で九筒を切りがちである。しかし九筒を切ったあと、ドラが来たらどうする。六筒を切っておけばチートイツへの一上定。ドラが来たって、受け入れ可能。先のことを考えたら、ここは六筒切りが正着」とあった。

 (?_?)と思って、もう一度牌姿を見直した。しかし別に勘違いはしていない。九筒を切ったって七対子への一上定だし、タンヤオの可能性もある。「意外と多くの人がタンヤオ指向で九筒を切りがち」というけれど、そう切るのが、どう考えてもノーマル。

 ドラが来たらタンヤオにならない、あるいは後で六筒を切るのは危険性が大きいなどと云う理由で、この時点で六筒を切るのはいくら何でも考えすぎ....そう思ってしばらく牌姿を眺めて沈思黙考。(^-^;

 というのはこの出題者、誰かと違って奇をてらったような出題はまずしない。ごくオーソドックスだし、いい問題も多い。そりゃあ問題には多少の出来不出来はある。しかしそれは誰でも同じ。そこで(いったいどうしたんだろう)と、しばらく考えた。

 そこでハタと思いついた。これはおそらく新聞社の誤植だろう。
 きっと本来は次の形であったに違いない。

   二萬三萬四萬四萬五萬二索二索四索四索六筒八筒九筒九筒  ツモ三萬  ドラ發

 これならσ(-_-)も六筒を切る可能性が高い。出題者の、「ドラが来たらどうする。六筒を切っておけばチートイツへの一上定」という言い分もよく分かる。

#「σ(-_-)も六筒を切る」ではなく、「切る可能性が高い」と書いたのは、現実にこういう状況となった場合、タンヤオ指向で九筒を切る可能性もあるからだ。(ふん、ヘタでもヘボでも、好きに云え)

 こういう牌姿なら解説も理解できる。そこでこの問題を掲載した新聞社が、八筒九筒を誤植してしまったのか、と思いついた次第。

 とは云うものの、疑問も残る。
 同じ出題者で、以前、次のような問題 and 回答があった。

 發發三索四索四索五索五索六索六索七索八索八索九索  ドラ七索

 ここへツモ發、さて何切る。
 内心、(八索を切って三索六索九索、高め一平行受けだろな)と思ったら、回答は、「(ツモ切りして)ドラ受けのままは良くない。ここは九索切りとして二索五索八索に受ける」とあった。

 このときも、(そりゃまぁ何切ったっていいけれど、同じ三門張なら何も一平行目を捨てることはないのにな)と思った。その後、(たぶん八索の手を見落とししてしまったんだろう)と思った。

そこで六筒八筒八筒九筒から六筒を切るという回答も、六筒八筒九筒九筒の誤植じゃない可能性もあるわけだ....

 どっちがどっちだか分からないけど、いずれにしたってワケワカメな問題だった。

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