流局 05・四家立直


 4人立直で流局というのは、いつ頃から行われているルールでしょうか。

  4人リーチは正式名称を四家立直(スーチャリーチ)といい、日本で成立した途中流局ルールです。中国麻雀では死棺算了(スーカンサンラー)、死風連打(スーフォンツリェンター)など、4(スー)と「死(スー)」と発音が同じなので、縁起を担いで流局とするルールがあります。

 四家立直も死家(スーチャ=死者)の立直と音通します。
そこで途中立直が普及した戦後、某立直麻雀団体が死家立直では縁起が悪いというので流局とするルールを提唱し、それが普及して今日に至っています。

 四家立直で流局の場合、立直棒は供託でしょうか。それとも立直をかけたそれぞれに戻るのでしょうか。

 四家立直で流局しても普通の流局の場合と同様に供託されます。当然、次にアガッた人の取得です。

 四家リーチなどで流れる場合にどんな状態なら親が流れるのでしょうか?。東場なら流れるとかも教えて下さい。

 現時点では、「親がテンパイなら連荘、ノーテンなら親流れ」というルールがメジャーな様です。これをもう少し甘くして、「東場は親がテンパイなら連荘、ノーテンなら親流れ。南場の流局はすべて連荘」というルールもまぁまぁ行われているようです。

いずれのルールであっても、四家リーチである以上、親もテンパイしているわけです。となれば四家リーチでの流局で、親流れは無い事になります。

 「親はアガらなければすべて流す」というルールもあります。こういう厳しいルールであれば、四家リーチで流局すれば親はアガっていないのですから流れる事になります。しかしこういうルールでは、四家リーチはもとより、すべての途中流局ルールを採用していないのが普通です。そこでこういうルールでは、四家リーチがあった場合、誰かがアガるか流局するまで、ゲームを続行します。

 四家立直で流局したときは、全員手牌を公開すると思いますが、その中にノー聴立直者がいたらチョンボですよね?

 ノー聴立直可というルールであれば問題ないのですが、ノー聴立直不可というルールであれば、当然チョンボになりますね。
 
上記の回答に「ノー聴立直可というルールであれば問題ないのですが」とあります。するとそのルールでは、3人立直があった場合、4人目はノー聴立直で流局させてしまうことが出来るのですか? いくら何でもおかしいと思うのですが。

 ノー聴立直OKという以上、それ以前の立直にすでにノー聴があるかも知れないわけですから、別に問題はないのです。

 あえて付け加えれば、現行の立直麻雀でノー聴立直アリというのは競技麻雀系のルールです。競技麻雀系のルールで途中流局が採用されていることはまず無いので、このような問題そのものが起きないと思います。

 現実にありそうもない質問ですが。
 たとえば4人が東を出してダブルリーチをしたら、それは四風連打流れとなりますか? それとも四人リーチ流れとなりますか?

 4人目の人はリーチする必然性はありませんが、4人リーチ流れならば、他の人の手を見られるとか、ノーテンの人からチョンボ料がもらえる、という手続上の差が生じますので。

 非常に面白い状況ですね。いずれにしても流局ですが、その中にチョンボ立直があった場合はどうなるかというのは措くとして、これは四風連打の流局と考えるのが順当と思います。

 それは北家が東を打てば、北家の立直の有無に関係なく流局となるからです。逆に言えば北家が立直しなくても流局となるので、北家の立直宣言はあってもなくても関係無いからです。

 また「他の人の手を見られる」というのは、ゲーム中に覗くというのではなく、ゲーム終了後に確認のため見るという意味と思います。この場合、3人までは立直が成立していますので、ノー聴立直が不可のルールであれば立直者は手牌を公開しなければなりません。となれなばもちろん「他の人の手を見られる」わけですし、その中にノー聴立直があれば、自分が立直していなくてもチョンボ料を取得できます。