大学を卒業して、某企業に入社2年目というサラリーマンに会った。学生時代は結構麻雀していたと聞いていたので、「最近もやってるのか?」と聞いた。すると面白い話をしてくれたので、さっそくネタにした。(笑)
彼の会社では支店長が麻雀大好き。ところが麻雀できるのは、幹部クラスのほんの5,6人。一般社員はもちろん、今年入社の社員もほとんど出来ないそうだ。う〜ん、いまや麻雀はマイナーもいいとこのゲームになってしまったのか....
そいで入社2年目の彼も支店長にときどき誘われてお付き合いをすることになる。なにせ支店長は、入社の面接試験のとき、彼に「キミは麻雀できるのか?」と聞いて、彼が「はい、できます」と答えたら、「ヨシッ、採用!」と叫んだ程の麻雀好き(実話)。
レートはピンで、完先・ナシナシ(笑)。ヤキトリ、赤牌ありで、チップ1枚百円というルールだそうだ。
そいで支店長からは月一ペースでお誘いが掛かる。しかし彼は支店長ほどヒマじゃない。毎日、午前9時から午後10時までという13時間労働。休みは火曜日だけとか。そいでもうちの3男や次男にくらべたら大したことはない。長男こそ13時間労働の週休二日でほぼ同じだが、3男、次男は毎日16時間労働だ(午前7時半から夜11時過ぎ頃まで)。
それでも次男の会社はきちんとした週休2日制だが、3男なんか週休1日。どうやら労働基準法という法律は、日本には存在しないらしい。その話を彼にしたら、「自分は楽させて貰ってます」だって。(笑)
で、「それは可哀想」というのは、そんな話ではない。そんなワケで支店長から麻雀を誘われても、2回に1回ほどしかつきあえない。支店長としては、ムズムズする。
ある日、やはりお誘いがあったが、どうしても片づけなければならない仕事があった。そう言うと、「仕事と言えばいいと思ってるのか!」と怒られた(なんという素晴らしい支店長!。完先じゃなかったら、お友達になりたい(笑))。
そしたら今年入社の新人社員が、
「あの〜、僕、麻雀できます」
「ン?、君、麻雀できるのか?」
「ええ、大学では、かなりやりました」
「そうか、それは頼もしい」
というので、その新人君がつきあうことになった。
しかし新人君は給料も安い。いきなりピンのインフレ麻雀ではちときついだろう。そこで支店長は完先・ナシナシは同じでも、ヤキトリ・赤牌・チップ無し、レートはいつもの半分の5を提案した(なかなかいいとこ、あるじゃないか)。すると新人君、「いえ、僕はいつもの通りでいいですが...」
それでも支店長は、「まぁ、そう言わずに、今日はコレで行こう」と言い、おとなしくそのルールでテツマンしたそうな。その結果が、なんとも悲惨。一晩で8ゲーム打っって、新人君の1人負け。3万ゼニーズのマイナスだったという。
そいで、
「ヤキトリ・赤牌・チップ無し、レート5なんだろ?、いったいどうやったら3万ゼニーズも負けられるんだ。そのレートなら、どんなに頑張って負けても、1.5万ゼニーズが限界だろうに....」と聞いた。
すると8ゲームのうち7回がラス。5回がヤキトリ(チップはないけど)、4回がダブ箱、国士を4回振ったとか....(゚0゚)
たしかに完先は、どうしてもみんなの手が遅くなる。そこで国士もできやすい。それにしても、アガった人間は違うとしても、一晩4回は珍しい。同じ人が全部放銃するのは、もっと珍しい。そこで入社2年目君が、支店長に、「彼は国士やってるのが、分からなかったんですか?」と聞いた。
すると、「いや、とにかくなんでも振ってくるんだ。開けてみると、大した手でもないのにね。テレビゲームと勘違いしてるんじゃないかなぁ」という返事だったそうだ。
PS:先日、支店長が、また新人君を誘ったところ、「すいません。僕、麻雀はもうやりません」と返事したんだって....そりゃそうだろうな....(-_-)
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