Mahjan talk 雀話

    (90)両手リーチ


 近代麻雀にMOND21の速報みたいなのが載っている。先般、見ていたら、「ここでM山プロの両手リーチが炸裂っ!」というような記事があった。

 「両手リーチ?」
 長いこと麻雀をやっているが、見たことも聞いたこともない。なんとも不思議なので、どんなリーチなのかぜひ見てみたいと思った。しかし肝心のMONDO21は解約してしまっている。かといってそれだけのためにMONDOを再契約する気にもならず、そのままになっていた。

 10月24日、東京で第1回中国麻将大会があった。“来るな”とも云われていなかったので(笑)見に行こうかと思ったが、バタバタしてるうちに済んでしまった。そしたらMONDOで、その様子を放映するという。

 「それなら」というので、もう一度契約し直した。契約すれば、また例の麻雀番組を見ることになる。そしてある日、M山プロが登場した。興味を持って見ていると、M山プロがリーチした。しかしごく普通の片手リーチだった。

 「あら?」と思っていると、解説者が、「お、今日は珍しく両手リーチではありませんねえ

 (なんだ、今日はやらないのか。見たかったのにぃ....)と少しがっかり。そいでも続けて見ていると、ある局の中盤、M山プロがまたテンパイ。

 右手で或る牌を持ったので、(アレを切ってリーチか)と思っていたら、右手ではなく左手をスーッと捨て牌列に伸ばした。

 (ん?)と思っていると、下向きに開いた左手の小指で捨て牌列の最後尾を軽く抑え、同時に右手でリーチ牌を切った。その右手も、指先でリーチ牌を切るのではない。なんとなく右手全体を使う。そこでリーチ牌が切られた瞬間、捨て牌列は両手で覆われたうような形となる....

 その瞬間、解説者から、「出ましたっ、両手リーチ!
 (おお、これがかの有名な両手リーチか)

 MONDOを再契約したおかげで珍しいものを見ることができたぞい。(^-^;

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