Mahjan talk 雀話

    (60)MONDO21その2


 CSTVのMONDO21という番組で、数年前から有名プロ雀士の対局を毎日のように放映しているという。話を聞いたときから、一度見たいと思っていた。しかし10年ほど前に10万円ほどかけたBS放送でも、特に見たいような番組はやっていなかった。また見る時間もなかった。そこでこの10年間で見たのはたった数回。ヘタすると同じハメになるかも知れないと思って、ずっと放っておいた。

 しかし先日、ある人から「MONDO21では水着美人も見られる」と聞いた。「なぬっ、モンドでは脱衣麻雀もやっているのか」と、にわかにその気になった。(笑)

 急遽、手続きをして工事も終了。さっそく見た。どうやらMONDOは20人近くでプレーする勝ち抜き戦のようだ。勝ち抜き戦なので足切りになるプレーヤーもあって全員の対局は見終わっていないが、ほぼ8割りぐらいのプレーヤーの対局は見た。

 しかしまぁ、驚いた。一般に“サクサク打つ”という表現がある。要するにサッサと打つということ。しかしMONDOの対局は全体的に非常にスローペースで、とてもサクサクどころではなかった。印象を一言で言うと、“迷うわ、悩むわ、手が止まるわ、牌は叩くわ、小手返しはやるわ”。

 まず配牌からの第1打牌からして迷うし、悩むし、手が止まる。そりゃぁある程度、方針が決まる第1打だから、大事な一打には違いない。しかし大事というなら、第2打、3打にしても同じこと。

 雀鬼会に参加していたというプレーヤーが何人か出場している(いまでも参加しているのかどうかは知らない)。それが雀鬼流というのか、そのプレーヤー達は第1打牌に字牌を切らない。それはそれで構わない。しかしどの数牌を切っていいのか困るような配牌もある。そうなると悩む。悩んだあげく、必要そうに思われる数牌でも切ることになる。フォームなんだから、それはそれで問題ない。

 しかし雀鬼会では、このほかにサクサク打つ仕事をする聴牌までドラは切らないなど、いろいろな決めごとがあると聞く。ボケーっと観ているせいで、第1打牌に字牌を切らないプレーヤーがそういうことも守っているのかよく分からない。しかしサクサクは打ってないことだけはたしかだ。どうみても“仕事”をしているようにも思えない。まさか“第1打牌に字牌さえ切らなければ雀鬼流”と云うわけではないだろうに。

 サクサク打たないのは、一言で云って全員である。あるプレヤーが親のとき、早い巡目でこんなような手になった。

西西西六籟オ籟賠籖銀O索l索五索八筒八筒八筒北

六籟オ籟賠籖銀の部分は間違いないが、ぼんやり見ていたので他の牌は違うかも知れない。ようするに北六籟銀を打てばドラ無し、役無しでテンパるという手。親でもあるし早い順目なので、北を打って即リーするのかと思ったら、ここで長考に入った。(なに考えているんだろうなぁ....)と思っていたら、司会者が、「おお、ものすごい読みに入っています」という。しかしドヘボのσ(-_-)には、どんなものすごい読みをしているかさっぱり分からない。

 すると側にいた解説者が、「いやぁ、ほっとけば5分くらいはへっちゃらで考えますよ」という。へぇ〜、そうなのかぁ....しかしへっちゃらで考えるほうはいいけど、待たされる方はたまらんなぁと思った(結局は北を切ってリーチ。しばらくして銀をツモアガった)。

 巡目が進めば、この度合いはどんどん強くなる。どこかで立直がかかれば、ヘタすると全員ストップ状態。端(はた)で見ているのと、実際にプレーしている立場では場に対する感覚は全然違う。

みんなテレビに出るくらいの腕。そこで打ち回しや技量のことをどうこう云うつもりはない。しかしタバコをくゆらしながらの長考麻雀は、我が家の正月麻雀となにも変わらん。

 また何もないときでも不必要にパシンパシンと打ちだす傾向がある。危険牌を打つときは特に勢いよくパシーンと叩き打つ。あるプレーヤーなどは、終盤にドラのオ筒を持ってきたとき、降りようか降りまいかさんざん悩んだあげく、バッシーンと叩きつけた。どうして危険牌を打ちだすことをそんなにアッピールしたいのか、理解の外だ。

 逆にあるプレーヤーは、リーチ後にドラの白を引いてきたとき、おそるおそると言う感じでソ〜ッとおいていた。リーチを掛けた以上、いまさら怖がったって仕方ないと思うが。

 小手返しも何人かがやる。まぁ、何かの拍子にという程度ならともかく、毎回のようにパチンパチンではわずらわしい。あるプレーヤーに至っては、“○、膏肓”としか思えない頻度でやる。ひょっとして、うまさの象徴と勘違いしているのか。

 最後に摸打、ほとんど全員がひどい三角ストローク
 テレビ麻雀のお約束で、ツモ牌はいったん手牌の上に乗せることになっている。σ(-_-)はそんな事はまったく必要はないと思っているが(手牌の右端に置けば十分)、まぁ、テレビ側というかプロデュース側の要望とあれば仕方がない。それならそれで壁牌から引いた牌は、そのまま手牌の上に乗せればいい。

 しかしまず卓の縁(へり)、あるいは臍(へそ)の辺りまで持ってきて、そっと親指をズラして牌を見る。見たあとでようやく手牌の上に乗せ、その状態で何を捨てようかしばらく考える。ツモ牌を眺めながら考え込むくらいなら、どうして最初から手牌の上に乗せないのか。

 1,2年前に東海地方で“井出洋介の格闘麻雀”という番組をやっていた。これは1年に渡って放映されたが、前半の6カ月はゲストと井出プロとの対局、後半6カ月は麻将連合所属のプレーヤー同士の勝ち抜き戦だった。

 放映時間が午前2時からという深夜番組。それでもプロの対局をみたい一心で、当日は夜遅くまで起きていて一所懸命見た。しかし午前2時からという時間に加え、ゲームがまた〜り、また〜りと進んで行くのでつい眠気を催し、気がつくと朝だったなんてことが多かった(草木も眠る丑三つ刻)。

 MONDOを見ていて思いつき、先日そのビデオを改めて見た。するとそしたらマタ〜リ、マタ〜リはあっても、迷うわ、悩むわの程度がMONDOよりはるかに少なかった。摸打も三角ストロークではあったが、MONDOの正三角形にくらべて細長い三角形だった。そこで格闘麻雀の方がまだマシだと思った。

 MONDOでは、司会進行もいまいち。別個に解説者もいるが、司会者は解説も半分兼ねている。司会者は何人かいるようだが、メインは来賀友志という人。しかしこの司会進行ぶりには、ちとがっかりした。

 来賀氏は特定の団体に所属していない、いわば評論家的立場にある人。どこの団体のプレーヤーとも口がきけるし、評論も非常にシャープ。ご存知の方も多いと思うが、1年ほど前の「蛙の釜ゆで」というコラムは有名だ。

 そんな来賀氏なので、さぞかしシャープな解説が聞けると思った。しかしσ(-_-)には、まるでプレーヤーに対するヨイショコメントのオンパレードばかりのように聞こえた。

 思わぬ絶好牌を引いてきたとき、思わず“おおっ!、引いたぁ!”などと感嘆するのはいい。しかし何かあるたびに感嘆詞ばかり連発していても仕方あるまい。もちろんあまりに不思議な打ち回しには、「いったいどうしたんだぁ!」とか、「マギレが起きるのかぁ!」などというコメントもあるが、それも単なる逆感嘆詞、内容に対するコメントではない。あのシャープな評論は、いったいどこへ行ってしまったのかと思った。

 あまりに期待はずれで、1カ月経たないうちにあまり見なくなった。これじゃあしょうがないので解約しようかなどと思っていた或る日、何気なくテレビをつけるた。すると女性プレーヤーが映っていた。

 “おや”と思ってみると、いま売り出し中という二階堂亜樹というプレーヤーという。“お、この娘(こ)か”と思ってみていると、オヤジ連中に混じって摸打がじつにサクサク。思わず感心した(というか、テレビに出るくらいなら出来て当たり前で、感心するという状況がおかしいんだけど...)。それもただサクサクというだけでない。遠目だったけど牌扱いがきちんとしているようだった。

 しかしすぐ時間が来て終わりになってしまった。どうやら対局の中継というより、エンディングのシーンだったあも知れない。なんとかもう一度きちんと見たいと思ったが、あれから一向にお目にかかれない。どうやら、あの対戦の結果で足切りになってしまったらしい。

 ああ、残念と思っていたら、ある対局の時、解説者として出た。このときもやっぱり、終わりがけにスイッチを入れたので、たくさんは見られなかった。それでもどんな解説をするのか興味津々で見ていたが、司会の来賀氏に遠慮してかあまりしゃべらなかった。

 そんな頃、昼の時間帯に若手プロの対局シリーズを放映してるいと知った。スイッチを入れてみると、おお、こっちは打ち回しが実にサクサク。見ていても気持ちがいい。摸打もキチンとした往復ストロークだ。

 一部にスナップを利かせて打ち出す、小手返しをするという事も見受けられるが、サクサク度は古手組とは大違い。放映時間の関係で、なかなか見ることがなかできないが、これなら見てもいいかなと思った。

 また5月かなんかから、女性プレーヤーばっかりのトーナメント戦があるという。どうやらあの亜樹ちゃんも出るらしい。うん、やっぱり解約しないことにした。

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