Mahjan talk 雀話

    (152)幻夢


 気がつくと麻雀卓の前。一人の男が裏返し状態の牌をかき回している。牌は大振りで5、60枚しかないが、不思議とも思わない。ぼんやり見ていると、男は壁牌を作り始めた。牌が少ないので、自分の前と下家の山をつくって完了。

 そしてまず自分の山の右端から4枚、下家の山の右端から4枚とった。続いてまた自分の山から4枚、下家の山から4枚とったが、今度は端ではなく中程からとった。その12枚を一度に開くと、全部字牌だった。(゚0゚) 白 が4枚あったり、東 が1枚しかなかったりだったけれど、とにかく全部 字牌だった。

 あまり感心したので、「もう一度見せてくれ」と頼んだ。すると同じように始めた。今度はどこでどうやって積み込むのか、真剣に見ていた。しかしさっぱり分からない。かき回すときは全部裏返し。山を作るときも、不審な動作はまったくない。

 そこで下家の山に手を伸ばしたとき、「どうして自分の山だけから取らないのか。どうして2回目は山の中程から取るのか」と聞いた。すると、「自分の山で、それも順番に取ったらイカサマと思われる。あちこちから取るから、イカサマじゃないと信じてくれる」という返事。

 ごもっともな返事に、いたく感心 (笑)。そして12枚取り終わると、前と同じように一度に手牌を開いた。もちろん全部 字牌。あまりの妙技に呆然としているうちに目が覚めた。(笑)

 若いときはリアルな麻雀の夢をよく見たが、なんで今頃 こんな夢をみたのかワケワカメ。配牌お化けを祈る気持ちが夢になってあらわれたとは思うけど、今度の正月くらいに正夢にならないか。(^-^;

 

H21.11.01
 4年も前のコラムを たまたま読み直していて、夢の中でもイカサマをくらっていたことに気が付いた(^-^; あのとき、牌は全部で5,60枚あったわけが、いま思えば全部 字牌だったに違いない。うん、きっとそうだ。(笑)
 見せられた12枚を男に返すと、すぐ伏せられて他牌と一緒に かき回される。そうなればどんなにかき回しても、どこから取っても配牌は全字牌にきまっている。おそらく2セットの字牌を使ったんだろう。
 ふん そんなことか、こんどσ(-_-)も誰かにやってやろう。ただし12枚を一度に表向けたとき、その中に同じ字牌が5枚以上あると台無し。(笑)

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