一、戒貪。見和即和。切勿硬做、手風梢穣、一蹶不振、戒一。
「貪るな。アガれるときはすぐアガれ。無理にガメると、それをきっかけに不調となるぞ。これ戒めの一じゃ」
二、戒嬲。今日雖輸、尚有明日、急於飜本、愈輸多愈、戒二。
「淫するな。今日、負けても明日がある。焦れば益々ドツボにはまる。これ戒めの二じゃ」
三、戒抛。輸贏欲大、大在底子、抛大於底、輸無止境、戒三。
「負けを消しに行くな。負けが大きくなったからといって、途中でレートアップすると底なしとなるぞ。これ戒めの三じゃ」
四、戒喋。満口喧囂、最惹贏銭、賭品先壌、戒四。
「黙って打て。てめぇの能書きなんぞ聞きたくもねぇ。これ戒めの四じゃ」
五、戒驕。贏者言驕、輸者何堪、贏銭贏嘴、招人嫉忌、戒五。
「勝って威張るな。負けた者は黙っているが二度と遊んで貰えんぞ。これ戒めの五じゃ」
六、戒争。偶爾放銃、放者内慚、若與喧争、反失人格、戒六。
「打牌にクレームをつけるな。言わなくても放銃者は後悔している。そこに文句を言うのは人間失格ぞ。これ戒めの六じゃ」
七、戒欠。無銭暫欠、有銭何必、市井悪習、切勿軽踏、戒七。
「金の時借りをするな。無いならともかく有るのに借りるな。これ戒めの七じゃ」
八、戒代。輸贏紅黒、我自任之、一令人代、挙座皆悪、戒八。
「交代するな。調子が良くても悪くても最後まで自分で打て。これ戒めの八じゃ」
九、戒伸縮。骸子何霊、権在闘者、一有伸縮、是為搗乱、戒九。
「振りサイに縁起を担ぐな。サイコロに霊力など無い。闘いはプレーヤーに意思にある。これ戒めの九じゃ」
十、戒喜怒。得喜失怒、雖曰尋常、形諸眉捷、得母器小、戒十。
「喜怒哀楽するな。感情は人の常といえど、それを表すのは器量の小ささぞ。これ戒めの十じゃ」
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