Manner 牌品

    (13)路傍の石


 観戦者の皆さん。

 対局の記録係りでもない限り、プレーヤーにとって観戦者は無用の存在です。さらにいえば多くの場合、百害あって一利なしの存在となっています。

 それは無用の存在のはずの観戦者が、観戦中に自己の存在を主張するのが原因です。

 主張の仕方は人さまざま。
 プレーヤーにくっつかんばかりまでに近寄る。一摸一打に感情を表す。どちらでもいいことを話し掛ける。観戦者同士で雑談する。ゲームに対する感想を洩らす。はなはだしきは卓の周囲をめぐり歩く....

 このような行為は、対局の支障になるだけではなく、観戦者自身の牌品を貶めています。

 たとえあなたが日本有数の雀豪であっても、観戦者であるうちは路傍の石であることを忘れてはなりません。

以前へ  以降へ  目次へ