コラムNo.27「PKルール」で、トラブルの起きにくい完先ルールというものを模索してみた。それはそれでいいけれど、知人から、「トラブルとは別な観点からの完先ルールはどうか」という話があった。なるへそというので、さっそく やってみた。
こちらもトラブルが起きにくいことが前提なのは、PKルールとおんなじ。しかし中身がワンランクアップ。そこで名づけてスーパー完先ルール(略してSKルール)(^0^;
※得点体系はPKルールと同じ。
(1)翻牌(三元牌・風牌)のみでアガる場合、その翻牌を最初に副露(槓)する。あるいは門前手で翻牌を暗刻にしていること。
PKルールでは、最初に数牌を副露(チーポンカン)していても翻牌が暗刻であればアガリ可であった。しかしSKルールでは、そういうアガリは不可。つまりPKルールで不可であったアガリはSKルールでもすべて不可。そしてPKルールで可であったアガリも、SKルールでは不可となるケースが多々ある。
(2)「翻牌役のみ」に限らず、字牌役(小三元・大三元・四喜和)でアガる場合、関連の字牌を最初にポンしていなければならない。
たとえば次のような形。
が暗刻で一翻が確定している。そこでPKルールではアガリ可であった。しかしSKルールでは、字牌役でアガるためには関連の字牌を最初にチーポンしていなければならない。そこでSKルールではアガリ不可となる。
(3)最初に数牌をチーポンした場合、(翻牌などが暗刻であったり、手の内で手役が完成していない限り)そのチーポン面子に関係あるアガリでなければならない。
これはPKルールと同様。
(4)ロンアガリできないものはツモアガリもできない。
一般の完先ルールは、役無しでも門前清であればツモのみでアガリOKである。しかしPKルールでは、ツモアガリのみは不可。
これもPKルールと同様。
(5)テンパイ時点で、すべてのアガリ役が確定していなければならない。ただし偶然役は除く。
次のような形。PKルールでは三同刻が確定しているのでアガリ可であった。
しかしこの形は、対々和になるのか全帯幺になるのか不確定。そこでSKルールではアガリ不可(ロンアガリもツモアガリも不可)。そこでどうしてもアガりたい場合は、純粋な単騎マチにする必要がある。(-_-;)
また次のような形も大三元になるのか小三元になるのか不確定。そこでSKルールではアガリ不可(ロンアガリもツモアガリも不可)。
(オタ風)
次のような形も、小四喜になるのか大四喜になるのか不確定。よってアガリ不可(ロンアガリもツモアガリも不可)。
もちろん次のような高め()四暗刻、安め()三暗刻の形も、SKルールではアガリ不可(ロンアガリもツモアガリも不可)。
緑一色での有無を問わないのはPKルールと同じ。しかし高め安めのある形の場合、緑一色なのか、混一色
or 清一色なのか不確定。とうぜんアガリ不可。
(a)
(b)
では次のような形はどうか。
の変則三門張。これは「イーペーコーの一翻は確定しているが、の一翻が不確定。よってアガリ不可。
また次のような形。どの牌でアガってもイーペーコーは確定しているのでPKルールではアガリ可であった。しかしイーペーコーメンツが234なのか345なのか不確定。よってSKルールではアガリ不可。
また次のような形。
これはでアガっても、でアガってもピンフという共通役がある。そこでPKルールではアガリ可であった。しかしイーペーコーメンツが234なのか345なのか不確定。よってSKルールではアガリ不可。
また次の形。
これは三暗刻・四暗刻はもとより断幺(タンヤオ)も不確定である。よってSKルールではアガリ不可。もちろん次の形も同様である。
(6)打牌優先
これは、PKルールと同様。
(7)ピンフは完全一翻
これも、PKルールと同様。
(8)七対子は完全二翻
これも、PKルールと同様。
(9)食いタン無し
これも、PKルールと同様。
(10)立直後の暗槓
これも、PKルールと同様。
とまぁこれがSKルール。う〜みゅ、そういうルールを作ったのだから当然だが、PKルールより はるかにハードだ(笑)