基本ルール 14・白の多牌



 三跪九叩頭 投稿日:2007/02/08(Thu)

 ちょっと麻雀漫画を読んでいて疑問に思ったことがありました。某麻雀漫画を読んでいたのですが、それはこんな内容でした。

まず氏が、
二筒二筒三筒三筒四筒六索六索七索七索八索八索白白
 という手でリーチしていました。白 は2枚切れです。ここで、はなんと五枚目の白 をツモります。はこのことを、麻雀牌を用意した張本人であり 同卓しているに言おうとしましたが、自分のリーチ手が良すぎるために敢えて言わずに続行します。
 しかしはなかなかツモれず、彼はよもやの六枚目の白 をツモり、の国士に放銃してしまいます。は直ちに手牌の白 を開示し、が間違って白 を六枚入れたのだからに責任があるので、この放銃は認められないと訴えます。
 しかしは、五枚目の白 をツモった時点でこのことを言わなかった訳だから、この異常さを黙認したのと同じだ。自分が放銃した後から虫のいいことを言うな と言います。漫画ではここでA氏の仲介が入るのですが、このトラブルは本当はどうするべきでしょうか。

あさみ 2007/02/10(Sat)

 ども、三跪九叩頭さん
 たぶん予備牌の白 が混じってしまったケースですね。こういうトラブルは手積みだった時代にσ(-_-)も何回か経験しています。じっさい1枚混じりなら山が半端になるので気が付くのですが、2枚混じりだと気が付きません。そのままゲームが始まってしばらく経つと、白 が出たとたんに二人がポンッ!(笑)

 いまは自動卓なので こんなことはないでしょうが、それでも友人とフリー雀荘で打ったとき、牌種間違いがあったことがあります。そんなトラブルを未然に防止するためには、ゲーム前に牌を確認すればいのですが、なかなかそこまではすることはありませんし。

 で どう解決するかですが、一般麻雀なら話し合いとか殴り合いとか(笑)、いろんな方法があると思います。しかしσ(-_-)が参加している純麻雀では、こんなトラブルは一事不再理というルールで解決することになっています。
 これは要するに「ミスがあったとしても、済んでしまったことは有効としちゃいましょう」ということです。そこでゲーム中こんな間違いに気づいた場合、アガリが発生する前であれば、まだその局が“済んでしまった”わけではないので、ただちにゲームを中断し 正しい状態に直してその局を配牌からやり直します。

 またアガリが発生した場合でも、そのアガリが正しいものであったか対局者=審判によって確認されます。そしてアガリが正しいものであったと確認され、得点が精算された段階で確定します。たがって今回の間違ったアガリであっても、対局者が正しいアガリと確認し、得点が精算されたならば、その局が“済んでしまった”わけですから、そのアガリ、および過去の局はすべて有効とし、以後のゲームは正しい状態にして次局から開始となります。
 今回の場合、は5枚めの白 をツモった時点で多牌状態に気づいていたということですが、その時点で気づいていたかどうかは誰にも分からないことです。したがって その点は論議の対象になりません。そこでが5枚めの白 をツモ切りしての国士に放銃し、アガリの確認の段階で間違いであることが判明したわけです。当然 そのアガリには異議が申し立てられます。たとえその異議がからであろうと、正しくないアガリであることは事実です。となればそのアガリは認められないということになります。これは仮に白 がKに放銃とならず、その後 H四筒 をツモアガリした場合でも同様です。
 したがっていずれの場合も その局は無効とし、以後のゲームは牌を正しい枚数にして続行する。ただしそれ以前のゲームは、対局者全員が正しいとして精算が済んでしまっているわけですから、有効とて処理するのが順当と思います。

三跪九叩頭 投稿日:2007/02/11(Sun)

 返答ありがとうございましたm(_ _)m

 ちなみに某漫画とは福本氏の『天』のことです。
 漫画としてのオチは、KとHが争っている時に Hの下家のアカギが白 が無駄に入った分 割りを食って抜かされた牌があるので、6枚目の白をその牌と仮定して頭ハネロンするという奇想天外なモノでした。

あさみ 投稿日:2007/02/12(Mon)

>漫画としてのオチは

 なるへそ、白=ジョーカー牌という解決法ですね。(^-^)
 かなり強引な解決法に思えますが、そんな決着でも対局者さえ納得すれば問題ありません。しかし現実には言い分が対立して紛糾するばかり。挙げ句の果ては感情が激して対局放棄なんてことにもなりかねません。

 そこで話し合いで簡単に解決しないようなトラブルが発生した場合、ジャンケン方式を用いると決めておくのも良いと思います。これは対局者全員がジャンケンして、勝ったプレーヤーの裁定に無条件で従うという単純な方法。(^-^;
 仮にトラブルはAとBの間に起きたことであっても、ゲームは4人で成り立っています。そこでジャンケンには4人とも参加します。ただし「どんな裁定にもしたがう。そこでジャンケンには参加しない」というプレーヤーは、参加しなくてもOK。子供っぽい方法のようですが、かなり現実的と思います。(^-^)