基本ルール 04・王牌


 ルールに「海底牌は王牌につける牌がないので槓できない」そうですが、海底牌の一つ前の牌を自摸って暗槓、そして嶺上牌を自摸った場合、暗槓は王牌につける牌がないので槓できないのでしょうか。


 現在は「王牌は常に14枚残す」というルールが一般的です。そのルールである限り、残念ながら質問のケースで槓できません。


 槓をしたら海底牌を1枚王牌につけますが、何故このような事をするのでしょうか。ツモる牌が減るだけだと思うのですが。

 王牌(わんぱい)は何故“王(おう)の牌(はい)”と書くのでしょうか。またどんな由来、意味があるのでしょうか。


 槓をしたら海底牌を王牌につけるのは、もちろん王牌を常に14枚残すためです。しかし14枚残すということにルール上、合理的理由はありません。ではどうしてこのような事をするのかということになると、はっきりしたことは分かりません(中国文献などにも、これについて言及したものを知りません)。

 ただ、一説に「王様の手牌として残してある」と云われます。すなわち「麻雀はプレーヤー4人と神様のゲーム。そこで神様の手牌として14枚残す」というわけです。※流局したら王牌の14枚を開けて見る。もしアガっていたら、これがホントの天和。(笑)

 たしかラミー系の中国紙牌ゲームにも一定の枚数を残すという同様のルールがあるということです。σ(-_-)は中国紙牌ゲームについては門外漢なので、これらのゲームがどうつながってこうなって来ているのかよく分かりません。そこで現在のところ、「14枚残すというルールが伝わってきて、それが踏襲されている」というしかありません。

 王牌(ワンパイ)と表記することについても、ハッキリしたことは分かりません。ただ王牌は皇牌(ホワンパイ)とも表記されます。発音も似ていますし、王様も皇帝も似たようなものです。※「王」の横3本は天地人を表す、縦の棒は支配者を表す。天地人を貫いて支配する者、それが王だとか。

 そして流れたときは14枚だけ残りますが、流れのことを中国用語で荒牌(ホワンパイ)ともいいます。この流れの呼称である荒牌が、皇牌(ホワンパイ)とも表記されるようになり、それがいつの間にか王牌(ワンパイ)と表記するようになったという可能性はあります。


 テレビの「われめでポン」という番組では常にドラが2枚めくりのため、王牌が16牌になっています。これは「王牌は常に14枚」のルールに反しないのでしょうか。


 たしかに一般ルールから考えると変則です。しかしハウスルールということであれば、それはそれで構わないと思います。

 現在では「王牌は常に14枚残し」というルールが一般的ですが、以前は「一槓七(イーカンチー)・二槓八(リャンカンパー)・三槓九(サンカンチュー)」と呼ばれるルールもありました。

 この一槓七ルールでは3回の槓があれば、王牌は18枚残しとなりました。また純麻雀や中国統一ルールでは、王牌そのものを残しません(すべてツモ牌として使用する)。つまり「王牌14枚残し」は、絶対のルールではないわけです。

そして「われめでポン」は、「王牌は16枚残し」というルールで合意してやっているわけですから、それはそれでいいわけです。

それに現在の中国麻将公式ルールや純麻雀には、王牌そのものがありません(最後の1枚まで使用します)。


 槓をして嶺上牌を取り忘れた場合、少牌になりますからその人はアガリ放棄になるのは分かりますが、問題は海底の牌を何処までにするかです。王牌が14枚あるのでいつもの場所まででいいとも思えるのですが・・・・?


 その通りですね。嶺上牌の取り忘れがあったからといって、その分を計算に入れて15枚残す必要はありません。通常の段階まで進行し、王牌14枚残しで終了すればOKです。


r@PCLabo 投稿日:2005/07/31(Sun)

σ(-_-)のところでは王牌は最初の位置から移動しない(つまり槓があれば1枚ずつ減っていく)というルールでやっています。そこで気がついたのですが、王牌の14枚というのは、ちょうど表裏ドラ各5枚と嶺上牌4枚の枚数と一致します。ちょうど良すぎる気がしたのですが、王牌の成立にドラや槓ドラと関係はあるのでしょうか?


あさみ 投稿日:2005/07/31(Sun)

 王牌が14枚なのは、表裏のドラや嶺上牌の枚数とは関係ありません。

 王牌は中国古典麻雀の時代から存在しますが、そのころから14枚です。なぜ14枚なのかは諸説あります。

 ドラは昭和20年以降の日本麻雀で登場したルールで、最初は嶺上牌をドラ(懸賞牌)としてめくっていました。やがてカンドラ、ウラドラも採用するようになり、現在に至っています。詳しくは下記をご覧ください。
http://www9.plala.or.jp/majan/dora01.html
http://www9.plala.or.jp/majan/dora02.html
つまり「嶺上牌4枚+ドラ牌10枚=14枚=王牌の数」というのは、あくまで結果論です。


ルイン 投稿日:2005/08/21(Sun)

 こんばんわ。始めまして
 さっそくですが、今1つわからない事があります。
 最初、親がサイを振って、例えばがでた場合は 南家の前につまれている牌を下図のように分けると思います。
  裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き 裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き

 その後、右側の左から3番目をドラとして表示しして左の牌を順番に取っていく。という流れだと思うのですが、もし親がサイを振ってが出た場合はドラ表示やリンシャン牌はどうすればいいのでしょうか?もし、上記の内容で間違いがあれば、それも是非お願いいたします。


あさみ 投稿日:2005/08/21(Sun)

こんにちわ、ルインさん

 まず全体の流れはそれでOKです。それで仮にが出た場合、どうなるのかということですが、仮にサイコロの目がであったとします。すると右側(南家)の人のカベ牌を次のように分けることになります。
  裏向き裏向き 裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き裏向き
 すると王牌(ワンパイ)は7段分残さなければいけないのに、このままでは2段分しかありません。こういう場合、残り5段分はその上家(カミチャ)(この場合は西家)のカベ牌を王牌とします。そしてドラめくりの場所は開門箇所から数えて3枚めの上段牌なので、ちょうど西家の角の位置になります。上から見ると、↓ こんな感じ。

裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き
白ポッチ ドラ 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き
裏向き 裏向き
西 裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き
裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き 裏向き

 もしサイコロの目がの場合、開門箇所は対面の壁牌となりますが、不足分の4段は北家の壁牌となります。この場合もドラは北家の王牌をめくることになります。