基本ルール 03・錯摸


 時々自摸り間違いをする事がありますが、その場合の処置はどうすればいいのでしょうか。

(1)違う場所から自摸ってきた牌を見た後、間違えた事に気付く、あるいは指摘された場合。

(2)同じく牌を見て、手牌の中に入れてしまい、本人以外何を自摸ってきたのか分からなくなってから間違えた事に気付く、或は指摘された場合。

(3)同じく牌を見て、手牌の中に入れてしまい、自摸切りも含めて牌を切った後に、間違えた事に気付く、或は指摘された場合。

 麻雀ではプレーヤーが審判も兼ねているゲームです。そこで審判より指摘のあったミスで、原状回復が可能なものは正しい状況に戻して再開します。

 そこで(1)については回復可能ですので、牌を戻して再進行します。ペナルティとしてはルールによってアガリ放棄とか千点供出などがありますが、一般麻雀では「まぁまぁ」という感じでノーペナとされるることが多いようです。

 (2)は牌を戻すことは可能ですが、それが正しい牌かどうか第三者にわかりません。そこで牌は戻さず、そのまま進行。ただし錯摸としてアガリ放棄というところでしょう。

 (3)は錯摸したプレーヤーを特定できるかどうかという問題があります。
 大体は次のプレーヤーが、「あれっ、俺が上ヅモになってる?」という感じでアッピールされ、前のプレーヤーが「俺かなぁ?」という感じで応じるというようなパターンが多いようです。

 いずれにせよ事がそこまで進んでいては、そのまま進行するしかありません。
 そこで前のプレーヤーが錯摸を認めれば、アガリ放棄として進行。
 もし前のプレーヤーが認めなければ、その時点で誰も気づかなかった以上、特定することはできません。そこでそのツモに審判全員からクレームがなかった=正しいツモであったとしてノーペナルティでゲーム続行することになります。



コットン 投稿日:2004/08/24(Tue)

また質問にきました。
どんな本だか忘れましたが、昔読んだ本に上家が下家の手牌をツモってしまった話がありました。

下家が4メンツ鳴いて裸単騎。その単騎牌を伏せていたので、上家が壁牌と間違えてツモってしまったのだそうです。そのあと下家がツモ上がりしたのですが手牌がありません。それで大騒ぎになったという話でした。

そのときは笑っただけですが、いまになって疑問に思います。こんな場合、どういうことになるんでしょうか。


あさみ 投稿日:2004/08/24(Tue)

こんにちわ、コットンさん

 手牌ツモは珍しいですが、壁牌の間違いツモ(誤ツモ)ということがあります。間違った牌をツモるという点で、同様の問題です。

 間違いツモが生じた段階で、「おい、それは違うよ」と指摘された場合、親睦麻雀では「ゴメンゴメン」と牌を戻し、ノーペナでツモリ直し。競技麻雀でもツモリ直しでゲーム続行ですが、誤ツモ者はアガリ放棄になったりします。

 しかし間違いツモが起きた段階で気づかず、後になって今回のようなトラブルが起きた場合、競技麻雀では現状を有効(下家は少牌)として処置されます。このとき、よく考えた結果、上家が下家の手牌を持っていってしまった可能性が高いと思われても証明できないからです。

 すると下家は少牌でアガリ宣言したことになりますからアガリ放棄でゲーム続行、ルールによってはチョンボということになります。

 ただこれが友達同士の親睦麻雀で、上家が下家の手牌を持っていってしまったことを認めるなど、間違いツモがハッキリするのであれば、下家のアガリを認める、あるいはその局はノーカウントにしてやり直すなどの処置でも良いと思います。

 しかし上家が間違いツモを認めないなどで収拾がつかない場合は、競技麻雀的に処理するより仕方ないですね。